投稿者「jono」のアーカイブ

情報サイト閉鎖のお知らせ

信じられないような暑い日が続いています。

さて、

2018年 8月31日を持ち、当情報サイト「Altium 情報局」及びドメイン「altium-info.jp」を閉鎖させていただく事になりました。

Altium の代理店業務終了後すでに2年以上経過しており、情報源としての役目を終えたというのがその理由です。

今回は「Altium 情報局」だけでなく、その情報がアップされているドメインである、「altium-info.jp」ごと閉鎖いたしますので、9月1日以降は「altium-info.jp」に保存・公開されている古いブログページも全て閲覧できなくなります。

当情報サイトを長きにわたりご利用いただきありがとうございました。

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2018年、春の連休期間中の営業日程

今年も間もなくゴールテンウィークがやってきます。アンビル コンサルティングではこの期間中、以下のスケジュールで営業いたします。

・ 4月27日(金)まで – カレンダーどおりに営業・休業いたします。
・ 4月28日(土)から 5月 6日(日)  – 休業いたします。
・ 5月7日(月)以降 – カレンダーどおりに営業・休業いたします。

なお休業中も時々メールの受信確認を行う予定です。お返事を差し上げることができる場合もございますので、緊急の用件などがございましたら info@anvil.co.jp までご連絡ください。

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びわこジャズ東近江 2018

今月 4月29日(日)と4月30日(祝)に開催される、びわこジャズ東近江2018 で、近江酒造・ステージ(4月29日のみ)の音響を担当いたします。

近江酒造・ステージ(4月29日)のプログラム
• 12:00~12:40 ビタースウィート
• 13:00~13:40 ダイヤモンドシュガー
• 14:00~14:40 響喜
• 15:00~15:40 エレキ大正琴DUOニコル
• 16:00~16:40 素敵ボーイズ

びわこジャズ東近江のお手伝いを始めたのは 2011年(第 3回)からですので、今年でもう 8年になります。また近江酒造ステージを担当するのは今回で 6回目です。

なおこの近江酒造の敷地内では、第2回 「近江酒造蔵まつり」が同時開催されます。

この「蔵まつり」では、近江酒造による「蔵びらき&鏡びらき蔵出し即売会」が行われ、近江龍門、近江ねこ正宗、錦藍…近江酒造の商品がその場で買えます。また立ち飲みバー (11:00~16:30)もありたいへん盛り沢山です。

その他、バザーも行われていますので昼食や休憩にも便利です。

協賛バザー
・ 酒粕汁(無料)
・ちらし寿司
・ 唐揚げ・おでん
・ やきそば
・ おでん
・ たこやき・シフォンケーキ
・ あかねちゃんあられ
・ カフェ&ケーキ
・ クラフト手芸

という事で、今年の近江酒造ステージはさらにパワーアップしています。

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Altium 社 2017年 6-12月期の業績

Altium 社の 2017年 6-12月期の業績が報告されています。

報告書によると、何と前年同期比 30% の売り上げ増が達成されています。また他の指標にも著しい改善が見られ、Altium の成長が今まで以上に加速している事が分かります。

ただ、祖利益率に最も大きな改善が見られ、ライセンスや保守の販売数量だけでなく、製品販売価格の値上げが業績に大きく寄与している事が分かります。このため、このような高成長いつまで維持できるのかが気になるところではありますが、今年は咋年末に行われたた Altium Designer の 64ビット化と NEXUS の新発売による業績の後押しが期待できますので、大きく失速する事は無さそうにも思えます。

ちなみに、この 3割成長の報告を受け Altium の株価は 1日で 25% 以上上昇しました。

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Altium NEXUS がリリース

Altium のハイエンド PCB-CAD として開発が進められていた NEXUS が遂にリリースされました。リリース日は 12月15日。バージョンは 1.0.9 で、すでにプログラムの配布が始まっています。

Altium がハイエンド市場への参入を最初に表明したのは、2014年の夏(Altium Limited Investor Presentation August 2014)です。その後 3年以上経ち、ようやく先週、NEXUS の名で 姿を現しましたので、さっそくその正体を知るべく ドキュメントを当たってみました。そしてその結果、 NEXUS の CAD 編集機能は Altium Designer と同等であり、両者の違いはチームデザイン機能の有無である事が分かりました。

ドキュメントサイト Altium NEXUS Documentation の New in Altium NEXUS では冒頭で NEXUS と Altium Designer の違いが説明されています。ここには、NEXUS の回路図と PCB の編集機能/ユーザインターフェイスは Altium Designer と同しであり、NEXUS には Altium Designer では提供されない Altium Vault 技術によるチームデザイン機能が含まれると書かれています。そして NEXUS ではローカル(オンプレミス)な環境だけではなくクラウド環境でも Vault が利用できるようになるそうです。

そして、Altium Vault は NEXUS のプログラムの一部として内蔵され、Altium Vault の単体販売は行われなくなるとの事です。さらに Altium Designer 18 以降は Altium Vault が使えなくなり、
Altium Vault の保守期間中のユーザーは NEXUS に無償でアップグレードできるそうです。

以下は New in Altium NEXUS 冒頭部分の翻訳(機械翻訳そのまま)です。

Vault

Altium Designer 18. 0以降は、オンプレミスの Altium Vault に接続できなくなります。 Vault の顧客とユーザーは、Altium NEXUS に切り替えることができ、完全なデータの完全性と機能の維持によって既存の Vault にシームレスに接続する事ができます。 アクティブメンテナンス契約を結んでいるお客様には追加料金はかかりません。上記のように、Altium NEXUS と Altium Designer 18.0 の回路図とPCBの機能、ユーザーインターフェースは同一です

スタンドアロン製品として Altium Vault 3.0 が新しい機能を備えた最後のリリースになりますが、Vault テクノロジは Altium NEXUS のコア部分として進化し、進歩し続けます。 近い将来、Altium NEXUS は、コラボレーション、データ管理、およびプロセス管理のための新しい機能を公開する独自のサーバーを提供します。 これらの新しい機能は、Vault のテクノロジの統合と継続的な開発だけでなく、最近の Ciiva、Perception Software などのAltium 買収によって可能になりました。

Altium NEXUS の紹介

Altium NEXUS は、エンジニアリングチームが自信を持ってコラボレーションするために必要な透明性を提供するように設計された、実装が容易なチームベースの PCB ワークフローソリューションです。 Altium NEXUS には、回路基板を作成するために必要な様々なな業界をリードする PCB ドメインエディタがすべて含まれていますが、その核となる DNA は設計チームが共同で作業することを可能にしています。

ユーザーの役割と管理されたデータ(ライブラリとデザイン)を通じて設計コラボレーションが可能になると同時に、プロセスの自動化と一般的な電子設計活動やワークフローを構成するフレームワークを提供します。これにより、ロールベースの通知によって、データの変更やワークフローの状態を設計する組織の透明性が提供されます。 Altium NEXUS を使用することで、企業はPCBデータを管理し、多分野のエンジニアリングに関連したコミュニケーションを改善し、既存の手作業を置き換えるワークフローを設定し、自動化することができます。短い期間。

Altium NEXUS 1.0 は、PCBデータ管理、設計コラボレーション、プロセスおよびワークフロー制御の新技術を導入し、統合と展開のリスクを回避しつつ、最も包括的な基板設計ソリューションを提供します。 Altium NEXUS には、オンプレミス(Altium Vaultと同じ)またはクラウド(以前は利用できなかったオプション)環境のいずれかでホストされているコラボレーション、プロセス管理、およびデータ管理をサポートするサーバ技術が含まれています。 Altium NEXUS のコアスケマティックとPCB設計技術は Altium Designer 18.0 のものと全く同じで、設計能力の 100% を共有しています。

FAQ を併せてご覧ください。

このように、NEXUS の回路図/PCB編集機能は Altium Designer と同じである事が分かりましたが、これは NEXUS で開発された技術が Altium Designer にも反映された結果です。よって NEXUS が Altium Designer 並みなのではなく、「Altium Designer が NEXUS のレベルに進化した」と理解すべきだと思います。

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Altium Designer 18 がリリース

Altium Designer 18 がリリースされました。リリース日は 12月15日、バージョンは 18.0.9 です。

ホームページはすでに Altium Designer 18 に差し替えられており、” New in Altium Designer 18 ” では動画で新機能が紹介されています。

このページで紹介されている Altium Designer 18 の新機能は 事前に予告 されていたものと変わりませんが、それだけでなく、旧バージョンとの処理速度の違いが数値で示されており、パフォーマンスが大幅に向上している事が分かります。これを見ると、軒並み 5倍くらい速くなっていますが、なんとガーバー出力では 156 倍に高速化されています。

CAD ツールが機敏に動作する事により、設計者のストレスは低減し作業能率は向上します。先進的な機能を使わない場合でもこのパフォーマンス向上の恩恵を受ける事ができますので、万人にとっては新機能もむしろこちらの方が重要なのでなないかと思います。

この Altium Designer 18 はすでにダウンロードが可能です。

ダウンロードページでは、同時にリリースされた Altium NEXUS もダウンロード可能になっています。Altium NEXUS のインストーラーのサイズは Altium Designer と同じ 1.2 MB です。さらに NEXUS のバージョン番号は 1.0.9 となっており、下の桁の  .0.9 は Altium Designer と同じです。この事から Altium Designer と NEXUS は共通化が図られており、同時進行で開発が行われている様子が伺えます。

また、Altium Designer 18 の評価版の配布も始まっています。ただしこの試用期間は 15日となっており従来の 30日から半減しています。15日間ではあまり詳しく調査できませんが、Altium Designer の既存ユーザーが改良点を確認するだけならこれで充分かも知れません。

そしてこの 新バージョンの価格が気になるところですが、価格表は公開されておらず Press Release でも触れられていません。その一方で検索ページに現れる広告では、695ドルから利用可能となっており、安さが強調されています。

しかしこの 695ドルというのはあまりにも安すぎますので、おそらく月単位で期間を制限した利用期間の短いライセンスなのでは無いかと思います。

なお Altium Jpan は 来年 1月に開催される第47回 ネプコン ジャパン – ロボ デックスに出展し、この Altium Designer 18 と Altium Nexus を展示します。

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年末年始のスケジュール

12月も半ばを過ぎ、今年も残すところあとわずかになりました。

さて弊社 アンビルコンサルティングではこの年末年始、以下のスケジュールで営業いたします。

• 12月 25日(月)から12月 29日(金)まで – カレンダーどおりに営業いたします。
• 12月 30日(土)から 1 月 7日(日)まで – 休業いたします。
• 1 月 8日(月)以降 - カレンダーどおりに営業いたします。

では本年もあと少しですが、引続きよろしくお願いいたします。

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SOLIDWORKS PCB 2018

SOLIDWORKS PCB 2018 がリリースされました。ドキュメントサイト を確認すると ” Released:  18 October 2017 – Build: 169 “となっており、すでに一カ月前にリリースされていた事になります。SOLIDWORKS 製品は毎年メジャーアップデートが行われ、この SOLIDWORKS PCB 2018 もこのスキームに沿った新バージョンです。

この SOLIDWORKS PCB 2018 では利用価値の高い 6 つの機能追加と改良が行われています。以下はドキュメントサイトの ” New in SOLIDWORKS PCB 2018 “からの引用です。

  • データベースリンク

    データベースリンクファイルにキーフィールドを定義する事よって、SOLIDWORKS PCB の回路図シンボルと外部データベース内のテーブルとをリンクさせる事ができます。データベースリンクファイルはデザインプロジェクトまたはライブラリに追加・保持され、外部データベース内の情報を回路図上の部品又はライブラリ内の部品に反映する事ができます。このデータベースリンク機能では、OLE DB により外部データベースとの接続を行います。OLE DB をサポートしていないデータベースにも、ODBC(Open Database Connectivity)インターフェイスを介してアクセスできます。

  • パラメータマネージャー

    データベースリンクファイルの設定の為に、パラメータマネージャーが追加されました。このパラメータマネージャーで設定を行う事によって、設計者は任意の ODBC データベースに接続する事ができます。そしてこれらのデータベース上のデータを SOLDIWORKS PCB 回路図ドキュメントに取り込み、部品シンボルの属性として反映させる事ができます。

  • シンボルウィザード

    シンボルウィザードが追加され、回路図シンボルとピンの生成、基本設定を容易に行えるようになりました。

  • IPC 準拠のフットプリントツール

    IPCフットプリントウィザードと IPC フットプリントバッチウィザードのにより、IPC7351 に準拠した PCB フットプリントを容易に作成できます。この IPC フットプリントウィザードではコンポーネント自体の寸法情報を使用し、IPC  によってリリースされたアルゴリズムに従って適切なパッドおよびその他のフットプリントのプロパティを計算します。

  • CSTエクスポート

    CST シミュレーターとの統合をサポート。SOLIDWORKS PCB と CST シミュレーターとのリンクに必要な設定とファイルの出力が可能になりました。

  • パーツプロバイダー

    新しいパーツプロバイダー機能により、回路図上の部品と市場に流通している部品とを容易にリンクさせることができ、回路図作成の段階でサプライヤが提供する部品情報にアクセスすることができます。

これらの新機能はどれも利用価値の高いものですが、中でもシンボルウィザードと IPC フットプリントツールは、部品作成の省力化に役立つ大変便利な機能であり、一度使えば手放せ無くなるはずです。

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Altium NEXUS 間もなく登場

Altium のサイトで “NEXUS” という名の新製品がアナウンス されています。

この “NEXUS” の名は FPGA 分野以外で語られた事は無く、まさに唐突な出現でしたが、どうやらこれは以前からハイエンド CAD として開発が進められていた “ATINA” の名称が変更されたものようです。

説明に目を通すと、ハイエンド製品らしく極めて多機能です。大まかには、Altium Designer に Altium Vault を統合し、PDM や PLM 等のチームデザイン機能を強化したもののように見えます。

また、Altium Designerの互換性について以下のように説明されています。

NEXUS と Altium Designer のデザインは 100% 互換性があり、内部と外部の共同作業者と完全に信頼できる形で共有できます。 NEXUS には、既存の Altium Vault サーバを NEXUS クライアントとシームレスに連携させる「Vault 互換モード」があります。

なお NEXUS の概要を、メインサイトの Altium NEXUS で紹介していますので併せてご覧ください。

地力の向上が望まれている Altium Designerに対して、基本的な編集能能力がどれくらい進化しているかが気になるところですが、これについては実機に試してみないとわかりません。

なお、価格やリリース日はまだ発表されていません。いずれにせよ Altium Designer のユーザにとってこの “NEXUS” は、目を離す事ができない存在であることに間違いはありません。

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Altium Designer 18 が近日発売

Altium Designer 18 の近日発売がアナウンスされています。

Altium Designer 10 以降は、年に 1回のメジャーアップデートが恒例化しており、今回のアナウンスもこのスケジュールに沿ったものです。そして、専用サイト Altium Designer 18 | Coming Soon では、動画と簡単な説明により新機能が紹介されています。

以下は、このサイトで紹介されている Altium Designer 18 の新機能です。これらの新機能に加え、全体的にグレーを基調とした配色のデザインに変更されており、高級感が増して います。

  • 相互に接続されたマルチボード設計環境

    相互に接続されたマルチボード環境で包括的なネット管理が行われ、強化された3Dエンジンによって、よりリアルに筐体とマルチボードアセンブリを高速にレンダリングできる。

  • 近代的なインターフェイス・エクスペリエンス

    新しい一貫性のあるユーザーインターフェイスによって、直感的な操作と、デザインワークフローの比類なきビジュアライゼーションを可能にする設計環境を提供。

  • 強力な PCB デザイン

    64ビットアーキテクチャとマルチスレッドタスクの最適化により、大規模で複雑な基板の設計をより短時間に終え、リリースする事が可能。

  • 高速かつ高品質のルーティング

    ビジュアルコンストレイントとユーザガイドオートメーションにより、複雑なトポロジの接続をレイヤーをまたいで配線することができます。これにより、人手による品質の配線をコンピュータの速さで行う事が可能。

  • リアルタイム BOM 管理

    BOMにリンクされている最新のサプライヤパーツ情報により、独自のタイムラインで設計上の意思決定を行うことが可能。

  • シームレスな PCB ドキュメントプロセス

    すべての実装図と参考図を単一の一貫性のある設計環境で文書化し、簡単なボタン操作により、リンクされたソースデータから最新情報の反映が可能。

この新バージョンでは、プラットフォームが従来の DXP から X2 に変更されています。この X2 プラットフォームは、開発中の上位機種 ATINA(NEXUS に名称変更されて近日発売予定)に用いられているものであり、おそらく DLL として組み込まれる他のプログラムも ATINA (NEXUS)と共通化されているものと思われます。

またこの新バージョンではビジュアル的にも変化が見られ、ロゴも新しくなっています。リリース日はまだ発表されていませんが、Altium Designer 17の発売 は 昨年の11月中旬 でしたので、もうそろそろ出て来るのではないかと思います。

なお、この Altium Designer 18 はすでにベータ版の配布が始まっており AltiumLive アカウントがあればダウンロードできます。そこで早速インストールしてみたところ、無事プラグラムを起動する事ができ、今までとは異なるダークグレーを基調とした配色の画面が現れました。

ただしこれを利用するには、サブスクリプション期間内のライセンスで認証する事が必要です。

今回は 64 ビット OS 環境への最適化と NEXUS との共通化の為に、基本的な部分が大きく変わっていますので、このベータ版を使って早めに調査を開始した方が良いかも知れません。

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CircuitStudio を試しました

CircuitStudio の正体を突き止めるべく、評価版を試しました。

評価版は CircuitStudio のホームページから、ユーザー登録せずにワンクリックでダウンロードできます。認証にはアカウントの取得が必要ですが、これも最小限の情報をフォームに入力するだけで自動的にアカウントが作成され、すぐにサインインできるようになります。

評価版のアクティべーションが終わった後、まず Altium Designer で作成したプロジェクトを開いてみました。その結果、左パネルのツリーには全てのドキュメントのファイル名が現れましたが、 .PcbDoc は読み込まれていなかったので、 Import コマンドで別途に読み込みました。

以下の画面は、この読み込みが終わった後の画面です。

メニューはリボンスタイルに変更されていますが、パネルやドキュメントのペインは Altium Designer と同じように見えます。ドキュメントの Tie や Split の方法も Altium Designer と同じでした。

以下は簡単な機能確認の結果です。

Altium Designer との互換性について

CircuitStudio の PCB ファイルの拡張子は、Altium Designer と同じ .PcbDoc ではなく  .CSPcbDoc に変更されておりフォーマットが異なります。このため Altium Designer で保存した PCB を CircuitStudio にと見込む事はできず、その逆もできません。しかし CircuitStudio では Altium Designer の PCB5 と PCB6 の .PcbDoc ファイルを Import コマンドで読み込む事ができます。一方、CircuitStudio の .CSPcbDoc を Altium Designer に読み込む手段はありません。

また、プロジェクトファイル(.PrjPCB)と回路図ファイル(.SchDoc)、および 回路図と PCB のライブラリファイルは、Altium Designer と同じフォーマットで保存され、Altium Designer とネイティブレベルで互換性があります。さらに Altium の Vault ライブラリやサプライヤーリンクも利用できます。

こちらのページ を併せてご覧ください。

他社製品や外部ツール との連携について

Import コマンドで多種のフォーマットのファイルを読み込む事ができます。しかし、出力はネイティフォーマットでしか保全できません。ただし PCB の CAM 出力は ODB ++ を含めて、製造に必要なものが一通りサポートされています。また回路図のネットリストは、XSpice と EDIF^PCB フォーマットでしか出力できません。

Import 可能なフォーマット

このよに、バリエーション豊かな入力に対して出力フォーマットには選択肢が無く、他のツールとの連携には不便です。

CircuitStudio の編集機能は Altium Designer と、どれくらい違うのか?

システムプリファレンスを開くと、設定項目が Altium Designer の 3分の 1くらいしかなく、Altium Designer とは比較にならないくらいに機能が絞り込まれています。

そこでまずツールの構成を調べてみると、FPGA 配発環境、伝送線路シミュレーター、ガーバーエディターがまるごと無くなっており、”回路図エディタ” + “A/D 混在シミュレーター” + “PCB エディタ” という構成でした。

そして各ツールの機能についても、ウィザードや表形式の編集機能が軒並み省かれていたり、出力フォーマットの自由度が制限されたりしています。

例えば、回路図エディタでは、

・ EDIF-PCB と XSpice フォーマットのネットリストだけしか出力できない
・ デバイスシート機能が無い
・ 表形式の編集機能(SCH List)が無い
・ 類似オブジェクトの選択機能が無い
・ スマート PDF機能が無い

また PCB については、

・ 面付ができない
・ 極座標グリッドがサポートされていない
・ 類似オブジェクトの選択機能が無い
・ スマート PDF機能が無い
・ 高速回路用のルール設定項目が丸ごと省かれている
・ ネイティブバイナリフォーマットだけでしか保存できない。

これらは、ざっと見渡してすぐに気付いたところをだけを書き出したものです。他にも多くの機能が省かれており、全体的には必要最小限の機能だけでまとめ上げられたシンプルなで使いやすい製品という印象です。しかしシンプルが故に、回路図から出力できる ネットリストの種類が限られ、PCB データがネイティブバイナリでしか出力できない事などの制限があり、データの受け渡しに困る事があるかも知れません。

このように他のツールとの接続性に難があり、会社の設備として現場に浸透している Altium Designer に対して 、この CircuitStudio は個人用の文具のようにも見えます。

SOLIDWORKS PCB と CircuitMaker について

現在 Altium は SircuitStudio と SOLIDWORKS PCB の 2種類の製品を OEM 供給しています。評価版で比較したところ、両者はほぼ同じ物である事がわかりました。しかし詳しく調べてみると編集機能と入出力の仕様に、いくらかの違いがありました。

例えばSOLIDWORKS PCB には SircuitStudio には無い次の機能が付いています。

・SOLIDWORKS 3D-CAD との連携に為の PCB Connecter
・CADENCE Allrgro PCB データのインポート
・ 類似オブジェクトの選択 – インスペクタによる一括変更機能
・Parasolid のエクスポート
・VRML のエクスポート
・Geber X2 の出力
・IPC2581 の出力
・PCB 3D Demo の作成

さらに Altium Designer 17(17.0.8)は SOLIDWORKS PCB の .SwPcbDoc がインポートできる機能を備えています。この為、SOLIDWORKS PCB は Altium Designer との間で PCB データーを双方向にやり取りする事ができます。

また SOLIDWORKS PCB には SircuitStudio にある次の機能がありません。

・ 回路図の EDIF ネットリスト出力
・ Altium Vault コンポーネントのダウンロード
・ Board stack report の出力

さらに SOLIDWORKS PCB ではプログラムの日本語化と、SOLIDWORKS 販売チャンネルでのセールス / テクニカルサポートにより、商品価値が高められています。

そしてもう一つ、Altium は CircuitMaker というPCB CAD ツールを無償で提供しています。この製品の仕様をドキュメントサイトで確認したところ、これも SircuitStudio / SOLIDWORKS PCB と同等の編集機能を備えているようです。しかしこのツールは、デザインファイルを Altium が管理するサーバー上にしか保存されず、それをローカルな環境にダウンロードする事ができません。

このように、SircuitStudio と SOLIDWORKS PCB 及び CircuitMaker の編集機能に違いはなく、データ出力に制限を加えるという方法で差別化とバリューの調整が行われています。

弊社メインサイトの CircuitStudio ページ と Altium の CircuitStudio  FAQ ページ を併せてご覧ください。

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CircuitStudio が熱い

最近、掲示板等で CircuitStudio についての論評を良く目にするようになりました。Eagle PCB の少し上のクラスの製品としておおむね好評のようです。

この製品は Altium のローエンド製品として、2014年にアナウンス され 2015年の年初にリリース されました。しかしこれはは 電子部品商社である Premier Farnell 社のチャンネルで独占販売される商品でした。現在も Premier Farnell 社の専売商品であることに変りはありませんが、なぜか最近は Altium 社が直接宣伝するようになってしており、その力の入れようが尋常ではありません。

例えば最近、Google の 検索窓に “altium” と打ち込む と、Altium Designer ではなく CircuitStudio の広告が表示されます。Altium Designer の十分の一の価格の CircuitStudio を、なぜそんなに売りたいのでしょうか? CircuitStudio については 3年前にアナウンス された頃から少し気になっていました。そこで、なぜそれほどまでに CircuitStudio に拘るのか?について私なりに考えてみました。

まず一つに、EAGLE に奪われたローエンドの購買層を、なんとしても取り戻したいという事があると思います。そしてもう一つは、EAGLE が 2D メカCADの雄 Autodesk に買収された事が影響しているのではないかと思います。

この買収は Altium が SOLIDWORKS PCB によって、メカ CAD チャンネルへのアクセスを始めた矢先の出来事です。メカ CAD チャンネルでの競争の主導権を取る為、 Autodesk 社の PCB-CAD の販売が本格化する前に、EAGLE のシェアを奪っておきたいと焦っているのではないでしょうか?

この買収劇により Autodesk と競争しなくてはならなくなってしまいました。そしてその競争に打ち勝つ為なのか、EAGLE より上位の製品であるはずの CircuitStudio が EAGLE よりも安い 695 ドルで販売されています。売り手側にとっては適正とはいえない値付けですが、ユーザーにとっては有難い限りです。

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ブログサイト “Altium & Rlatives” を開設

ブログサイト “Altium & Rlatives” を開設しました。

” Altium & Rlatives ” は Aitium とその親族を意味します。Altium は Altium Designer を自社ブランドで販売するだけでなく Powered by Altium の名のもと、他社に製品を OEM 供給しており、これらの製品も市場に浸透し始めています。そこで、これらの OEM 製品を ALTIUM の親族(Rlatives)に位置付け、これらに纏わる情報をお届けすことにしました。

先月(2017年 7月)日本でも Altium Designer の OEM 版である SOLIDWORKS PCB が発売されました。日本では Altium の親族(Rlatives)にあたるものは、事実上この SOLIDWORKS PCB しか存在しませんので、この情報サイトのサブタイトルを ” AltiumとSOLIDWRKS PCB|情報の小箱 ” とし、SOLIDWRKS PCB に関する情報を中心に内容を充実させていきたいと考えています。

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2017年の Altium の業績

2017年 6月末の決算結果の速報に合わせて、投資家向けプレゼンテーション資料 が公開されました。この “Altium Full Year Investor Presentation “という名の資料 によると、Altium 業績は今年もかなり好調のようです。

この資料では 2012年からの収益(Revenue)の推移がグラフで示されており、毎年 15% 程度の成長を続けている事が分かります。そして今年は 18% 成長しており、2012年からの 5年間で約 2倍の成長を遂げています。

また、2020年に向けて、収益(Revenue)を倍増させる目指を掲げており、”2020 Target Revenue Breakdown” にはそのブレークダウンが示されています。この内容はかなり大雑把なものですが、ここではハイエンド製品 ATINA の 7.5~10% の売上が見込まれています。

2020年まであと 3年しかありません。今までの成長のペースは 2倍の成長に 5年かかっていましたので、これはかなり背伸びしたものに見えます。この達成にはハイエンド製品 ATINA の早期投入や OEM 販売の強化などにより、購買層の幅をさらに広げる事が必要になります。

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夏季休業日のご案内|2017年 8月

弊社ではお盆の期間中、以下のスケジュールで営業させていただきます。

• 8月10日(木) まで – 通常どおりに営業いたします。
• 8月11日(金) ) – 祝日の為お休みをいただきます。
• 8月12日(土) と 8月13日(日) – (土)(日)の休業日としてお休みをいたします。
• 8月14日(月)から 8月16日(水) – 夏季休業日としてお休みをいただきます。
• 8月17日(木) 以降 – 通常どおりに営業いたします。

では、良いお盆をお迎えください。

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SOLIDWORKS PCB のセミナー

ソリッドワークスジャパンのサイトで、SOLIDWORKS PCB のセミナー が案内されています。

SOLIDWORKS PCB は Powered by Altium の名のもと、Altium Designer に相当する回路図/PCB 編集機能を備えた製品であり、保存したデザインファイルは Altium Designer との互換性があり、ネイティブなバイナリデータのまま相互に読み書きする事ができます。

海外ではすでに販売されていますが、いよいよ日本でも販売されるようです。

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アクセス障害が発生

6月27日の夜から弊社サポートサイト他、複数のサイトにアクセスできなくなりました。この障害は本日未明に一旦復旧 しましたが本日 6月28日 9:30am くらいから再びアクセス不能になっています。

大変ご不便をおかけしておりますが回復までしばらくお待ちください。

追記:2017/07/08

サーバーレンタル事業者からの連絡によると、この障害は DoS 攻撃によるものと事です。6月27日から 7月 2日の未明まで断続的にアクセス不能になりましたが、当方としては対処不能であり皆様には大変ご不便をおかけしました。

その後、障害は発生しておりませんので、弊社サイトを引き続きご利用いたけますよう、よろしくお願いいたします。

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びわこジャズ東近江 2017

春になりました。

SS-main

今月4月22日(土)と4月23日(日)の 2日間、びわこジャズ東近江2017 が開催されます。そしてアンビル コンサルィングでは今年も、近江酒造・ステージ(4月23日)で音響のお手伝いをいたします。

近江酒造・ステージ(4月23日)のプログラム
•  11:30~12:10   セッケンラブ
•  12:30~13:10   onion soup
•  13:30~14:10  ビタースウィート
•  14:30~15:10  増田こまえとうさぎ組バンド
•  15:30~16:10   T.B.A

びわこジャズ東近江のお手伝いを始めたのは 2011年(第 3回)からですので、今年でもう 7年になります。また近江酒造ステージを担当するのは今回で 5回目です。 

なお今回は、ステージが設置される近江酒造の敷地内で、近江酒造株式会社創立100周年記念の「蔵まつり」が同時に開催されます。

この「蔵まつり」では、近江酒造による「蔵びらき新酒蔵出し即売会」が行われ、通常の商品の他に「BJH2017記念酒」が販売されます。さらに協賛団体によるバザーが行われるなど、盛り沢山です。

協賛バザー
・ 酒粕汁(無料)
・ 炊き込み御飯
・ ポン菓子
・ イカ焼き
・ やきそば
・ おでん
・ あかねちゃんあられetc…

木工細工の体験コーナー
・ 手造り市「十人十色」

昨年は昼食のタイミングを逃してしまいましたが、今回はバザーでしっかり腹ごしらえができそうです。

という事で、今年はたいへん賑わいそうです。

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年末年始のスケジュール

大きな変化があった 2016年もあと数日となりました。

さて弊社 アンビルコンサルティングではこの年末年始、以下のスケジュールで営業いたします。

• 12月 27日(火)まで – カレンダーどおりに営業いたします。
• 12月 28日(水)から 1 月 3日(火)まで – 休業いたします。
• 1 月 4日(水)以降 - カレンダーどおりに営業いたします。

また休業中にも折を見て、メールを確認する予定ですのでもし急な用件などがございましたら info@anvil.co.jp までご連絡ください。

では本年もあと少しですが、引続きよろしくお願いいたします。

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SOLIDWORKS PCB / Powered by Altium

Altium Designer の OEM 製品(Powered by Altium)である SOLIDWORKS PCB の紹介が日本でも始まっています。

アイキャッチに Altium Nanoboard の写真が使われている事から、Powered by Altium として Altium から OEM 供給された製品であることがわかります。しかしリンク先にある仕様書類は、まだ最新の情報には更新されていないようです。

よって仕様等の製品情報は得られませんが、コンセプトを紹介した動画は結構的確で面白いです。

solidworkspcb-swjweb

日本での販売はまだ始まっていませんが、近々出てくるのではないでしょうか?

要注目!

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