Altium Designer には A/D 混在回路シミュレータが含まれています。また先日の投稿で紹介した旧世代のサンプル回路集にもシミュレーション用サンプル回路が含まれており、この中に見覚えのある真空管アンプの回路図があったので試してみました。
このサンプル回路は “Vaccum-Tube Power Amplifier.PRJPCB” に入っており、これはたぶんウイリアムソン型と呼ばれるパワーアンプで、裸ゲインの高い増幅段に深い NFB が掛けるられています。
このサンプル回路にはシミュレーションに必要なモデルが全て割り付けられており、回路図を開いてそのままシミュレータを起動すれば、過渡解析が行われ波形が表示されます。また、簡単な追加設定で、AC スモールシグナル解析で周波数特性が見られるれるので試してみました。
周波数特性を見るにはます、”Setup Mixed Signal Simulator”を起動しセットアップ画面を表示します。
そして以下の 2箇所の設定を行います。
そしてシミュレータを起動します。
以下は若干の追加設定を加え、周波数特性と位相特性を表示させた例です。
低域が少し持ち上がっているのは、この付近の帰還量が減っているからだと思います。しかし出力トランスの一次リアクタンスが低域で低下するので、実機では低域はダラ下がりになるはずです。
また Altium Designer にはこれ以外にも、以下のように多くのサンプル回路が用意されていますので、ぜひ一度お試しください
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