Alrium 開発拠点の移転

Altium Designer の開発拠点が、中国の上海からアメリカのサンディエゴに移転します。プレスリリース によると、成長戦略の一環として、市場ニーズへの対応と開発リソースの確保のためにこの移転が行われるとの事です。

会社の主要な部門の移転と聞くと、まず従業員の転勤や離職が思い浮かびます。しかし一般的に、ソフトウェア開発では、全員が一箇所に集って仕事をしているわけではありません。このため、形のあるものを生産する工場が移転する場合のように大きな異動が伴うものでは無く、今回の移転はアメリカで開に従事しているスタッフに、開発の主導権を移すというような意味合いに近いのものなのかもしれません。

いずれにセよこの移転による開発力の強化により、先進のニーズを反映した新機能がよりタオムリーに提供可能になり、今まで以上に Altiumm Designer の進化が早まることが期待されます。

ということで、現状を見てみるとマイナーアップデートでありながら新機能満載の Alrium Designer 14.3 も順調に準備が進んでいるようです。

また、このような Coming Soon のアナウンスが行われており、昨年 Altium 社が投資家向けに公表した低価格の PCB CAD の開発計画(Altium の業績と開発計画) についても進捗しているのかもしれません。この CircuitStudio の商品名は以前販売されていた FPGA 機能の無い PCB専用の低価格デザインエントリ・ツールに使われていたものですので、この開発計画と附合します。しかしこのページでは旧製品の商品名がそのまま使われていますので、これはこの開発計画とは直接関係の無い旧ページなのかも知れません。

いずれにせよ、低価格の PCB CAD ツールの準備がどれくらい進んでいるか? また今回の移転がこれにどのように影響するのか?など、大変興味深いところではあります。

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