ストレージマネージャー

Altium Designer にはストレージマネージャー(Storage Manager)という大変便利な機能が備えられています。Altium Designer の旧バージョンでは、インストー直後の初期状態でこの管理パネル表示されましたが、元バージョンでは操作をしないと表示されませんので、気つかない方も多いとぽもいます。

そこでこのストレージマネージャーの機能をあらためてご紹介いたします。

ストレージマネージャーは、図面作成の過程で随時恣意的に保存したデザインファイルやバックアップファイルを呼び出し再利用するための機能です。

Altium Designer には作成中の回路図や PCB の図面を定期的に保存するオートバックアップ機能があります。さらに、上書き保存の際には表面上、以前のファイルに上書きされ以前のファイルは消滅したように見えますが、実際にはバックアップファイルとして保存されています。そしてストレージマネージャーではこれらの機能を呼び出して使用する事ができ、誤ったデータを上書きしてしまった場合や、共同作業で他の設計者から上書きされてしまった場合でも復旧が可能です。

このストレージマネージャーの官営パネルは、画面右下の System ボタンを押し Storage Manager を選択する事によって表示されます。

ストレージマネージャでは、上書き保存の度に作成された全てのバックアップやオートバックアップの履歴が一覧表示されます。そしてこの一覧に示めされたファイル名ををクリックすることにより、任意に必要なバックアップファイルを開き画面上に再現することができます。

さらに、Altium Designer のコンペアコマンドでこれらのファイル間の違いを抽出し、その結果を表示することができます。

strage_manager

そしてさらに、このストレージマネージャーでは、Subversion(svn)などの外部のバージョン管理システムのリポリトジに保存されたデータを利用することができ、これらとの併用により、さらに高度なバージョン管理を行なうことができます。

特にこのストレージマネージャーは、複数の利用者が共用する部品ライブラリに対して、手軽で便利な機能だと思いますので、思い思いの更新でお困りの場合にはぜひご利用ください。 

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