Altium Designer の 3D表示機能

* 旧サイトからの転載・加筆

さて今回は、Altium Designer の3D 表示機能の概要をご紹介します。この機能は Protel 世代では実現されなかった Altium Designer の特徴的な機能のひとつです。

そこでまず3D 表示のスクリーンンショットを寄せ集めた、以下の図をご覧下さい。この機能の本質は「見せる」ところにあります。簡単なコメントが入ってはいますが、画像を見るだけで概要を把握する事ができるのではないかと思います。

ad3d500

Prtel 99 SE にも、簡易的な 3D 表示機能が付いていましたが、この画像を見るとすぐに、以前より大きく進化した全くの別物であることがわかると思います。

この 3D 機能は以下のように要約されます。

● PCB フットプリントに STEP 3D モデルを割付ることにより PCB フットプリントを 3D 化できる
● 3D 表示に対して、拡大縮小、移動、回転などの表示制御をマウスで簡単に行ううことができる
● 3D 化されたフットプリントにより基板に部品が実装された状態を 3D 表示できる
● 基板の内部や断面を 3D 表示するこができる
● 部品形状を含む基板の 3Dデータを STEP ファイルで 3D メカニカル CAD に渡すことができる

そしてさらに、ただ表示ささせるだけでは無く 3D 化されたフットプリントを利用して、クリアランスチェックを行うことができます。また 3D 表示のまま部品の移動ができますので、目で立体的な干渉を確認しながら部品配置を行うことができます。さらに ズーム、回転などによる 3D 画像の変化を動画に記録する機能も備えています。

3D 画像は、メイン画面とは別に用意された 3D パネルにも表示されます。2D 編集画面での作業中にもここは 3D で表示されますので、3D イメージで干渉等を確認しながら設計を進めることができます。以下はこのパネルを紹介するための画像です。Protel 99 SE で設計されたものであち 3D モデルの割り付けられていないPCB レイアウトですが、このように Protel 99 SE で設計された 2D の PCB レイアウトでも、この新しい 3D 機能を利用することができます。

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Altium Designer の 3D 機能については以下のような日本語ドキュメントが用意されていますのでご利用ください。

● MCADオブジェクトとPCBデザインの統合
● STEPのインポート/エクスポート機能でECADをMCADにリンク
● 3D シングルレイヤモード
● PCB 3D ビデオ
● ジェネリック STEP モデルへ 3D 外形を変換 (Altium Labs)

Altium Designer の 3D 機能が動画で紹介されていますのでぜひともご覧下さい。 

● SOLIDWORKS との連携 – その1
interfacing to altium designer from solidworks – part 1
● 
SOLIDWORKS との連携 – その2
Interfacing to Altium Designer from SolidWorks – Part 2
● 
SOLIDWORKS 2012 と Altium Designer 10 との連携
SolidWorks 2012 vs Altium Designer 10 for 3D-PCB Design
● 
Altium Designer 14 の 3D クリアランスチェック機能
Altium Designer 14 – 3D Clearance Checking of Flex Mounted Components
● 
Altium Designer 14 の 3D 動画作成機能
Altium Designer 14 – 3D Movie Enhancements
● 
Altium Designer 14 の フレキ折り曲げの 3D表示機能
Altium Designer 14 – Bending Lines

以上のように Altium Designer は充実した 3D 機能を備えています。その他に Introduction to Altium Designer や他の多くの動画で Altium Designerが紹されていますので、ぜひともこれらをご覧いただき、導入検討にお役立ください。

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