Altium の業績と開発計画

今月(3月)末、日本では多くの企業がに決算を迎えます。またここ数日間ニュース番組では大手企業で、好調な業績を背景にベースアップが行われたことが報道されています。ということでどうしても、取引先の各社様の業績・動向が気になってしまいます。

各メディアで報道されている範囲では、やはり自動車業界の好調さが目立ちます。しかし Altium のお客様の大半を占める電気・電子の業界はそれほど好調ではなく、特に家電業界ではようやく体制の立て直しに目処がついた段階のようにも見えます。

一方 Altium Designer の 開発元 Altium の決算期は 6月末ですので、期末まであと 3ヶ月あまりありますが、こちらの状況も気になるるところです。そこで、Altium 社が投資家向けに公開している資料を覗いてみました。

まず、昨年度通年の決算結果が Altium Limited – August 2013 Investor Presentation で報告されています。この資料によるとここ数年はコンスタント 2桁成長を続けています。そしてその結果、売り上げは  70億円(1ドル=100円換算)程度に達しており、国内最大手の Zuken 社の売上額と大差ありません。また、昨年 12月末までの半期の中間決算の結果が Altium Q2 and half-year Sales and Revenue update for FY14 で報告されており、これを見ると昨年同期比で 売上げが 10% 増加していることがわかります。

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このように、Altium の業績は非常に好調のようですが、業績の報告とは別に Altium Limited – August 2013 Investor Presentation には大変興味深い計画が示されています。なんと Altium では、エントリーレベルの製品の開発を行っているようです。

この エントリーレベルの製品についてはこの飼料の Delivering on Our “Openness” Strategy の部部分で言及されています。2013年の4月に開発を開始したと書かれており、開発開始から1年になりますのでこれが事実であるならばだいぶ進んでいるはずです。

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そこで、Web サイトをあたってみたところ、こちらの英語ページこちらの日本語ページ が見つかりました。常識的には、エントリーレベル=ローエンド=機能と価格が手ごろな製品ということですので、以前の Protel 99 SE くらいがちょうど良いよいうようなニーズにに会った製品が、出てくるのかもしれません。

現在のところこれ以外に情報は無く、どのようなもの出てくるのか、おっかなビックリの心境で推移を見守っているところです。

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