Altiun Designer 10 以降、極座標グリッド(円形グリッド)がサポートされ丸い形状の機器や、回転する部品などに組込む基板の設計がずいぶん楽にになりました。そしてその後、円形グリッドを利用して行う、部品やパターンの配置の為の新機能が登場しさらに便利になっっています。
そこで、この極座標グリッドの代表的な応用例を簡単にご紹介したいと思います。
まず一つ目は、同心円上への接点パターンの配置です。これは Altiun Designer 12 での異形パッド作成機の紹介ビデオ “Creating Custom Pad Shapes” からの引用です。最初、導電ゴムスイッチの接点だと思っていましたが正しくは、ロータリーエンコーダの接点です。
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このような接点パターンが簡単に作成できます。
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まずは、放射状グリッドを設定しその中央にパッドを置きます。
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放射状グリッドの升目を使って、接点パターンを作成します。手順としては、まず、 接点の外形をトラックで作成し、それを選択して内部をベタ(Rrgion)に変換します。
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作業の過程では、いつでも 3D 表示での確認が可能です。
詳しくは動画 “Creating Custom Pad Shapes” をご覧ください。
そしてもう一つは、同心円上への部品の配置です。
- 適切な位置に自動的に配置され、その位置に合わせて部品の角度が自動的に変ります。
- また 3D 表示の状態でマニュアル配置が可能です。
詳しくは動画 “Altium 14.3 Auto Rotation Polar Grid” をご覧ください。
また弊社保守ユーザ様向けに、解説書 – 統一カーソル・スナップシステム を用意しており、極座標の利用方法についても説明されていますので、ぜひご利用ください。
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