Altium Designer の機能と用法」カテゴリーアーカイブ

Altium Designer がサポートしているガーバーフォーマット

Altium Designer 15 では Gerber Version 2(Gerber X2)とIPC-2581ファーマットが新たにサポートされました。従来から Altium Designer では多くの入出フオーマットがサポートされており、Gerber フォーマットの種類も豊富ですので、ここで一度簡単に紹介したいと思います。

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そこでまず、ウィキペディアの ガーバーフォーマット をご覧ください。 Gerber には RS-274X に対して層属性その他が追加・拡張された多くの類似フォーマットのものが存在します。このページの 代替 の項にはそのバリエーションが紹介されていますが「ほとんど使われていない」という表記が目立ち、ファイルを渡す側と受け取る側の双方から広範囲に支持されることの難しさが伺えます。

なお余談になりますが、このページに載せられている Gerber データのプリントイメージは、ファイルの拡張子を見る限り Altium Designer から出力したもののようです。

このページで紹介されているフォーマットのうち Altium Designer の PCB エディターでは RS-274-D、RS-274X、Gerber X2、IPC-2581、ODB++ がサポートされています。またこれらのうち RS-274-D と RS-274X はどのメーカーも例外なくサポートしており、業界標準フォーマットとして利用されていますが、他のものについては以下のような況です。

Gerber X2
Gerber 社を買収し そのポジションを引き継いだ Ucamco 社が開発した次世代の GerBer フォーマットです。すでに多くの関連企業からの支持を得ているようです。 このメーカーのサイトダウンロードページからは、Gerber X2 やRS-274/RS-274X のリファレンスを入手することができます。

IPC-2581
Valor 社の ODB++ と GenCAM の IPC 2511B を一体化したフォマットで主に ODB++ からの移行を狙ったフォーマットのようです。Web 上の掲示板などでも ODB++ に対するメリットについてのユーザの書き込みが数多くあり、ODB ++ からの移行のきざしが見られます。

ODB++
Valor 社が開発したフォーマットであり、層属性を持つ新世代のフォーマットの中では最も普及しています。このフォーマットについては、以下で詳しく解説されていますのでご覧ください。  

プリント基板のGerberフォーマットがなくなる!? (1)
プリント基板のGerberフォーマットがなくなる!? (2)
プリント基板のGerberフォーマットがなくなる!? (3)

以上、ざっと見渡してみましたが今のところ RS-274-D/RS-274X 程に定着したフォーマットはありません。そこで Gerber X2 と IPC-2581 がそのポジションを狙って登場し、Altium もそれをしっかりサポートしているという構図が見て取れます。

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一覧表形式の編集機能 3題

* 旧サイトからの転載・加筆

Altium Designer での回路図の作成は、主にグラフィカルな編集機能用いて行いますが、それだけではなく、オブジェクトの属性を一覧表形式に表示して編集する機能が用意されています。

今回は、これらの一覧表形式の編集機能のうち、代表的なものを 3 つ紹介します。

リストパネル(SCH List)
これは古くから Altium Designer に備えられている一覧編集機能であり、回路図上に配置されたオブジェクトの属性が一覧表形式に表示され、それぞれの属性を表計算シートと同じような方法で編集することができます。これらのシート上の属性は個々に編集するだけでなく、一括変更することも可能です。

通常、一括変更は Find Similar Objects と Inspector を利用して行ないますが、リストパネルを使うと、より自由度の高い編集ができます。外部の表計算画面との間で、Copy and Paste も可能です。
このリストパネルは、画面右下の SCH ボタン > SCH List により表示されます。

list_menu

sch_list

 パラメータ マネージャ
回路図上に配置されたオブジェクトのパラメータが一覧表示され、表計算画面と同じような方法で編集を加えることができます。最初に紹介したリストパネルには、部品のパラメータは表示されませんので、パラメータを一覧表形式で編集したい場合には、この機能を使用します。
このパラメータ マネージャは、[ ツール ]  > パラメータ マネージャ で起動します。

param_mana

フットプリント マネージャ
回路図上の部品シンボルに割り付けられているフットプリント(PCB 部品)情報が一覧表示され、個別に編集したりまたは、複数を選択して一括編集することができます。フットプリントの形状を確認しながら、編集作業を行なうことができます。

部品を置くたびにフットプリントを割り付けるというのは結構煩わしいものです。回路の規模が大きい場合には、回路図を描き終わった後、この機能を使ってフットプリントを割り付けるとよいでしょう。 またこの 機能を紹介する動画 が用意されていますのでご覧下さい。
このフットプリント マネージャは、[ ツール ]  > フットプリント マネージャ で起動します。 

footprint_manager

回路図の役割は、視覚よりもむしろデータによって下流の設計工程に情報を伝えることです。このため、Altium Designer の回路図エディタには豊富な属性が用意されています。そしてこの属性を精密かつ効率的に編集するために、これらの一覧表形式による編集機能が用意されています。

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Altium Designer と外部データベースとの連携

* 旧サイトからの転載・加筆

ERP や MRP といった基幹システムが構築された開発・設計現場では Altium Designer とその基幹システムとの連携が要求されます。そこでこれを、「機能の連携」と「データの連携」の双方から見てみたいと思います。

まず、CAD と基幹システムを連携させる場合には、相互に機能をアクセスできることが必要です。例えば相手のシステムを制御するためのコマンドを発行したり、また相互の通信に必要な複雑な手続きを自動化するといったことが不可欠です。Altium Designer ではこの「機能の連携」を、洗練されたカスタマイズ機能によって実現することができます。

また双方の連携によるドキュメントやライブラリ管理の一元化には、ファイルの受け渡しやデータベーステーブルの参照によるデータの交換が必要になります。このような「データの連携」を可能にするために Altium Designer では使用頻度の高い、標準的なデータフォーマットでの読み書きを、広範囲にサポートしています。

加えて、Altium Designer には、外部データベースとの高度な連携機能が備えられており、データベースリンク機能とデータベースライブラリの機能により、MRP/ERPの管理下にある外部データベースのテーブルからデータをダイナミックに取得することができます。

例えば、工場を持つ事業所では ERP/MRP などの購買管理システムが稼働しており、その部品データベースには、品名/品番だけでなく、メーカ名、セカンドソースの品名、価格、発注単位、梱包単位、在庫数などの豊富なデータが含まれています。そしてこれらのデータは日々刻々と更新されていきます。

Altium Designer では、これらの部品データを CAD 部品の属性として取り込み、回路の設計およびその結果として出力される、パーツリストなどのドキュメントに反映することができます。そして、Altium Designer は 2 種類の方法でこのデータベースとの連携をサポートしていおり、その一つがデータベースリンク機能であり、もう一つが、データベースライブラリ機能です。

この、データベースリンクは、外部データベースのテーブルにダイナミックにリンクし、リンクフィールドの値が一致したレコードの属性を CAD 部品の属性として取り込む機能です。いわゆるリレーショナルデータベースで言うところの、キーフィールドの設定によるテーブルの連結です。そして、もう一つのデータベースライブラリ機能は、Altium Designer のCAD 部品ライブラリ自体を外部データベース上に構築するものです。

両方とも同じ目的で用意された機能ですが、データベースライブラリの場合には、データベースライブラリから直接部品を呼び出して配置することができます。さらにデータベースライブラリの場合には、外部データベースによる包括的な CAD 部品の管理が可能になりますので、CAD 部品管理の主体を設計者からデータベース管理者に移管する場合には好都合なのではないかと思います。

これらのデータベース連携機能については、以下のドキュメントで紹介されていますのでご覧ください。

コンポーネントを会社のデータベースへリンク
コンポーネント データベースからの直接使用

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見逃せない Altium Designer 15.1 の新機能

Altium Designer 15.1 がリリースされ Altium のサイト では動画などで新機能が紹介されています。

これによると全体的には、やはり、フレキ・3D・高速伝送路などの新しいテクノロジーのサポートにフォーカスした新機能が多く、バージョン番号がわずか 0,1 しか増えていものとは思えないほどの充実ぶりです。

そしてさらにリリースノートを見てみると意外にも、だれもが日常的に使用する地味な機能にも多くの改良が加えられていることがわかります。

たとえば、今まで穴図(ドリルレドローイング)は一旦ドリルデータを CAM出力しないと画面上に表示されませんでしいたが、この新バージョンではデータ出力しなくてもリアルタイムに表示されるようになりました。

このように 15.1 では、今まで出来そうで出来なかったことが、あたたり前のようにできるようになっていますので、ますはこれらの地味な新機能を紹介したいと思います。

● パッドとビアのテンプレート・ライグラリ(Pad & Via Templates and Libraries)
 今までは、パッドとビアを呼び出してから数値入力をすることが必要でしたが、あらかじめ使用するサイズのものを登録しておけるようになりました。

● ドリルドローイングのリアルタイム表皮(Live Drill Drawing)
CAM 出力しなくても、穴図がリアルタイムに表示されるようになりました。

● OrCAD 16.x の読込のサポート(OrCAD 16.x Import Support)
OrCAD の新しいバージョンで保存された回路図を読めるようになりました。

● 穴径に対する、ソルダーマスク・エクスパンションのサイズ指定(Solder Mask Expansion from Hole)
ドリル穴に対する拡大値により、ソルダーマスクのサイズを指定できるようになりました。

● 一覧表入力による回路図シンボル作成機能(Schematic Symbol Generation Tool)
部品のピン数やピン名とその配置を一覧表に記入し、回路図シンボルを自動作成できるようになりました。

さらに上記以外にも、多用する基本的な機能への改良点が紹介されていますので、せひともこちらの リリースノート をご確認ください。(始めての方は 利用者登録 が必要です)

さらに、Altium Designer 15.1 のリリースにあわせて用意された専用ページでは、新しいテクノロジーに対応した先進の機能が動画で紹介されていますので、こちら もあわせてご覧ください。

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また、アンビルコンサルティングではこの Altium Designer 15.1 の評価版の提供 とテクニカルサポートを無償で行っておりますので、こちら からご請求下さい。

さらに、6月26日までのキャンペーン で安価にアップグレードできますので、是非とも旧バージョンからの移行をご検討下さい。

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Altium Designerの動作環境について

Altium Designer 15.1 のリリースにあわせて、動作環境やインストールに関する問合をいただく機会が増えてきましたので、ここで一度整理しておきたいと思います。

まず、動作環境は以下のとおりになっておりWindows 8 が正式にサポートされています。また Windows VISTA や XP 等の古い OS に関する表記は消滅しています。

Altium Designer の推奨システム要件(Altium がお奨めする動作環境)

• Windows 7 又は Windows 8 の 32/64bit
• IntelR Core? i5 または同等以上のプロセッサ
• メインメモリ8 GByte
• ハードディスクに10GB以上の空きスペース(インストール + ユーザ領域)
• 1680 x 1050(ワイドスクリーン)、または1600 x 1200(比4:3)画面解像度 のデュアルモニタ
•NVIDIA® GeForce® GT 640 シリーズ又は、AMD® Radeon® HD 7770, 1024MB  シリーズ以上、DirectX 9.0c and Shader model 3 サポート
• USB2.0ポート(Nanoboard-NB2 又は NanoBoard 3000に接続する場合)
• Adobe® Reader® 8またはそれ以上
• DVDドライブ
• インターネットに接続で出来る環境
• Microsoft Excel(BOMテンプレート利用に必要)

Altium Designer の最小システム要件(最低限必要な動作環境)

• Windows 7 32-bit
• Intel® Core™ i3、または同等以上のプロセッサ
• メモリ4 GByte
• ハードディスクに 3.5 GB以上の空きスペース(インストール + ユーザ領域)
• メインモニタには画像解像度 1280 x 1024画面解像度
(デュアルモニタは強く推奨します。2台目のモニタは最低でも画面解像度1024 x 768)
•Intel integrated graphics HD4000 または同等以上、DirectX 9.0c and Shader model 3 サポート
• USB2.0ポート(Nanoboard-NB2又はNanoBoard 3000に接続する場合)
• Adobe® Reader® 8 またはそれ以上
• DVDドライブ
• インターネットに接続できる環境
• Microsoft Excel(BOMテンプレート利用に必要)

フォントサイズ(DPI スケール)のサポート

• 1024 – 1200:100%
• 1600: 125%
• 1800: 200%
• 2K 以上: 250%

上記以上にフォントを拡大すると文字がはみ出したり、文字やボタンは表示されなくなる場合があります。

グラフィックカードの重要性

グラフィックカードは、システムパフォーマンス及び安定性に大きく影響する重要なハードウェアですので、上記システム要件を満たすものから慎重に選択してください。また Altium Designer の PCB と回路図エディタは DirectX 9.0c の利用を前提に最適化されています。このため、DirectX 9.0c またはそれ以降の acceleration が無い “workstation” のグラフィックカードはパフォーマンスが劣りますので、このようなワークステーションカードではなく、ゲームカードを使用することを強くお奨めします。

FPGA 設計に必要なインストール

FPGA設計を行う際、3rdパーティツールのインストールが条件となります。それぞれのFPGAベンダーからダウンロードできます。Altium Designerがサポートしているベンダーツール及びデバイスの一覧はコミュニティの項目から見れます。

以上は Altium のホームページからの転載ですが、現実には設計対象の規模の大小によっても変わってきます。もし、インストールを予定している PC の選択に自信が持てないようであれば、一度トライアルプログラム(試用版・評価版)をインストールしてお試しになることをお奨めします。

以上が Altium の web サイトに記載されている Altium Designer 15.1 の動作環境ですが、このような要件以外にに、実際に直面している不具合や Private Server の動作環境についての問あせも少なくありませんので、少し補足させていただきます。

ブラウザのバージョン 

Altium Designer では、AltiumLive アカウントの利用の際に WEB ブラウザが必要になりますが、現在 AltiumLive でサポートされている Internet Explorer のバージョンは IE10 以降であり、それより前のバージョンでは利用できません。また IE 以外のブラウザとして Google Chrome と Mozilla Firefox での動作が確認されています。

ファイアウォールによる通信のブロック

Altium Designer からの AltiumLive アカウント への接続や、Pivate Server の稼動や Altium Designer からに接続の際に、ファイアーウォールによって通信がブロックされることがあり、これによる不具合を避ける為にWindows のファイアウォールの設定で “DXP.exe” および” DXPSecurityService.exe”を例外プログラムに設定する必要があります。

インストールリポリトジー

以前はインストールリポリトジーにより、ローカルディスクにインストールイメージを作成し、インターネットに接続せずインストールを行うことができましたが、現在ではすでにこの機能は利用できなくなっています。

Private Server の動作環境

 Private Server  の動作環境については Altium の WEB サイトでは詳しく説舞されていませんが、Windows XP 以降のプラットフォームであれば、特に問題なく動作するようです。

上記の動作環境その他に関するお問合せ、及び評価版のご請求は フォーム または info@anvil.co.jp まで。

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ロゴデータの貼り付け

* 旧サイトからの転載・加筆

基板設計の際には、できそうでできない作業に出くわして無駄な時間を費やしてしまうことがあります。基板上へのロゴデータの貼り付けもこのような作業のひとつではないかと思います。
 
幸い Altium Designer にはロゴデータを読み込む手段がいくつもあり、うまくいかない場合には他の方法選択することができます。

  • 画面イメージの Copy and Past
  • DXF/DWG ファイルの読み込み
  • Gerber データの読み込み
  • スクリプトによる BMP ファイルの読込み

この中でダントツに簡単なのは、画面イメージの Copy and Past による貼り付けです。その手順は単に、貼り付けたいロゴの画像をグラフィックツールの画面に表示し、それを 「Ctrl + C」でコピーして「Ctrl + V」で貼り付けるという極めて単純なものです。そして、貼り付けられたロゴデータは、ハンドルをドラッグするだけで簡単に拡大したり縮小したりすることができます。
 
その手順はつぎのとおりです。

グラフィックツールにロゴ画像を表示して「Ctrl + C」でコピーしたあと、Altium Designer のPCB 画面でで「Ctrl + V」により貼り付ける

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カーソルにロゴ画像が現れる。マウスのドラッグにより目的の位置に移動させたあとマウス左ボタンを押すと、ロゴが仮置きの状態になりロゴの周囲にハンドルが現れる。このハンドルをつかんでサイズを自由に変更することができる。そしてもう一度マウス左ボタンを押すとサイズが確定する。

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ロゴサイズは確定後であっても、「ユニオンサイズの変更」コマンドによってサイズを変えることができる。

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何種類かの画像とグラフィックツールで試したところ、うまくいかない場合もありましたが若干の編集により解決しました。非常に簡単ですので、ロゴを貼り付けたい場合にはまずこの方法をお試しください。

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Altium Designer の面付け機能 – Embedded Board Array

* 旧サイトからの転載・加筆

Altium Designer は高速回路設計のサポートや 3D表示などの新しい時代にニーズに対応するための機能だけではなく、旧来から日常的に行われている、アートワークの仕上げ作業に必要な機能も充実しています。

その一つに Embedded Board Array という名称の面付け機能があります。この機能は 10年くらい前に Altium Designer に導入されたものであり, 以前の Protel 99 SE には無かったっ機能です。この機能により、同一基板のの複製・集合に加え、異種基板を組み合わせた組み基板を簡単につくることができるようになりました。

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● 同一基板の単純な面付け

基板を製造する際、この面付け機能を用いて、1 枚の大きなワークサイズ上に、多数の小さな基板の複製を並べ、その CAM データを出力することができます。

● 組み基板のための面付け

ひとつのシステムを構成する、種類の異なる複数の基板を一枚の大きな基板に貼り合わせることができます。これにより、一度の手続きで複数の基板の実装ができ、工数を削減できます。また基板間の接続を、基板上への部品実装の段階で行うことができますので、ハーネス接続のコストを削減でぃます。この手法は、大量生産を行う民生機器の分野で多用されます。

このような面付けは CAM エディタで行うこともできますが、その場合にはマウンターデータを CAM エディタから抽出しなくてはならなくなり、多くの余分な工数が発生します。しかし Altium Designer では PCB エディター上でできますので、マウンター出力を単面データと同じように簡単に行う事ができます。またこの Embedded Board Array 機能では、単面のPCBレイアウトファイルへのリンクによって面付けを行うため、単面のPCBレイアウトを変更すると面付けされたレイアウトも自動的に更新されます。

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Altium Designer は、設計プロセス上流の先進機能だけでなく CAM 周りの機能も充実しています。そしてこの Embedded Board Array 機能では、生産を効率化するための CAM データを CAM エディターの力を借りず容易に作成することができます。

海外の CAD は CAM がいまひとつという先入観を捨てて、ぜひ一度この機能をお試しください。

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ガーバーインとリバースエンンジニアリング機能

Altium Designer は高速回路設計のサポートや 3D表示などの新しい時代にニーズに対応するための機能だけではなく、古くから行われてきた、原始的な手法によるアートワーク修正の為の機能も充実しています。

CAM エディタにガーバーデータを読み込んで設計済みの PCB レイアウトの修正が可能なことに加え、そのデータを Altium Designer の PCB エディターに読み込み、PCB 編集機能を使って修正したりインテリジェントな属性を付加し、完全な PCB データとして保存・再利用する事が可能です。

パッドスタックや部品が定義されてない状態での CAM エディタでのガーバー編集は、手軽に取り掛かれるので小規模な修正には向いています。しかし大きな改版をしたい場合には PCB エディタの読み込んで使い慣れた PCB コマンドを使って修正するほうが効率的です。

その手順は以下のとおりです。

    1. CAMtasticガーバーエディタに に Gerber と NC データを読み込む
      CAM エディターの [ Files ] – Import コマンドを使用する。Quick Loard という一括読み込みの機能があり、これを利用すると基板を構成するファイルをまとめて読み込むことができる。

    2. ネットリストを抽出
      レーヤ属性の設定 → レーヤオーダーの設定 → ネットリストの抽出、という一連の作業を行う。

    3. CAMtastic のデータを Altium Designer の PCB データに変換
      [ Files ] – Export – Export to PCB コマンドで Altium PCB  に データを送る
    4. Altium Designer に読み込まれた PCB データからビアを抽出して変換
      変換された PCB データはランド部分は全てパッドになっており、ビアとの区別がない。このため、Find Similar Objects の機能を使ってビア部分を検出し、この部分をビアに一括変換する。

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    5. Altium Designer の PCB 編集機能を使って修正
      変換元データがガーバですので、そのままでは部品単位での移動はできない。このため部品の移動を行う場合には、[ Tools ] – Convert – Create Union from Selected Components コマンドを使ってパッドをグループ化する。さらにこのメニュー下部にある、Add Selected Primitives to Component でシルクをグループ化する。これら機能を使用すると、オリジナルの CAD データと同じように部品単位での移動が可能になります。

Altium ではこれをリバースエンジニアリング機能と呼んでいます。

この機能を使うと完全なPCB データへの復元が可能とはいうものの、これはがかなり手間がかかる作業です。このため簡単な修正ならあまり欲張らず、単に (CAM エディターを介して)ガーバデータを Altium Designer の PCB に読み込んだだけの状態で編集するほうが能率的な場合が多いと思います。

また Altium Designer は、CADENCE Allegro、Expedition、CADSTAER、OrCAD Layout、PADS、P-CAD など、主要な PCB CAD のデータの読込み機能を備えており、これらの CADで設計されたPCB レイアウトをそのまま読み込が可能です。しかし、設計現場で使用されている PCB CAD はこれだけではなく Altium Designer では読み込めないものが大半です。

このような CAD による設計済みデータの再利用にも、ここで紹介した Altium Designer の優れたリバースエンジニアリング機能が利用できます。

このように Altium Designer では簡単にガーバーデータを読み込み、使い慣れた PCB 編集機能を使って設計済みのアートワークデータの修正が可能ですので「ガーバー はなにかと面倒」という先入観を捨てて一度この方法をお試しください。

なおこの機能は FPGA/CPLD 入門記事全集|リバースエンジニアリング解説 で紹介した書籍で詳細に解説されています。

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Altium Desaigner の隠れた先進性

Altium Desaigner はこれまで、設計・開発現場のニーズを先取りする形で進化してきました。例えばツール統合による、設計プロセス全域でのデザインデータと操作性の統一、高速回路のサポート、3D 表示機能などを早い段階で実現し、今もなお激しく進化し続けています。

このためユーザーの皆様には「これからの設計にはきっとこのような新しい機能が役立つはずです!」とその良さを一生懸命にお伝えしてきました。しかしこれに対して利用者の皆様からは「今までこんなやり方をしていたが同じ事はできるか?」というような素朴な内容のご質問が返って来る事が少なくありません。

要するに使う側にとっては、まず今までどうりの事が当たり前のようにできることが先決のですので、これは当然のことであるといえます。そして日本の設計現場では、ガーバー編集機から進化した柔軟に絵柄編集ができる PCB CAD が多用されており、Altium Designer のような海外製の CAD の導入検討に際してはやはり絵柄を扱う機能についての事前調査が必要です。

しかし Altium Designer は PCB エディタの編集機能として、このような絵柄の編集機能を豊富に備えており、PCB エディタで出来ない事に対しては、内蔵されているガーバー編集機能によって補うことができますので、それほど心配することはありません。

たとえば、PCB エディタでの編集時にグラフィックデータの貼り付けができますので、PCB へのロゴの挿入が容易に行えます。また面付けも PCB エディタで出来ます。そしてガーバーインについては、CAM エディタを経由して行った後、 PCB エディタでインテリジェントな PCB データに変換する事ができます。さらに、シルクカットについては PCB 編集画面上ではできませんが、CAM 編集画面上で行うことができます。

このよように Altium Desiger は絵柄データを柔軟に取り扱う事ができる先進性を備えており、今後これらの機能についても少しずつご紹介していきたいと思います。

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Protel から Altium Designer への移行術

 今年に入り Protel から Altium Designer へのアップグレードパスが復活した事もあり、Altium Designer 最新版への移行を検討されている方々からのお問合せが増えました。そしてその内容の多くは Protel で作成されたデータの再利用、操作性の違い、価格に関するものです。

Altium Designer は、古い Protel で作成されたデータの読込ができ、エディターの編集機能(コマンド体系)も Protel の上位互換になっていますので使いこなしにさほどの苦労はいらないはずです。そして アップグレード価格で購入できるので、新規購入よりは安上がりです。

そこで、これらを踏まえて具体的な導入検討が始まるわけですが、多くの場合、稼動しているライセンスの数が 1つではなく、ユーザーによっては 10ライセンスを超えるような場合があり、このような多数のライセンスからの移行時には、どうしてもリスクの最小化が必要になり、また予算上の制限も出てきます。

そこでお奨めしたいのが、まず一部のライセンスのみ Altium Designer に移行し、残りの Protel を併用しながら徐々に Altium Designer に移行するという方法です。幸にも Altium Designer は  Protel との高度な互換性を備えており、設計プロセスのどの段階からでもデーターを引き継ぐことがでるので併用は容易です。

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●  Protel の回路図シンボルの共用
Protel で作成されたシンボルライブイラリを読み込んで利用できるので、Altium Designer で設計する場合でも Protel で作ったシンボルライブラリが無駄になることはありません。

● Protel で描いた回路図の利用
Protel で作成した回路図を読み込む事ができるので、Protel で描いた回路図をAltium Designer に引継いで回路図の作成に役立てることができます。

● Protel で完成させた回路図を Altium Designer に読み込んでて利用
Protel  で完成させた回路図を Altium Designer に読込み Altium 統合環境を利用して PCB 設計やシミュレーション、ドキュメント出力などを行うことができます。

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● Protel の PCB フットプリントを利用
Protel のフットプリントライブイラリを読み込んで利用できるので、Altium Designer で PCB を設計する場合でも Protel で作ったフットプリントライブラリが無駄になることはありません。

● Protel で部品配置した後 Altium でその後の設計を行う
使い慣れた Protel で部品配置までを行い、その後の配線や CAM 出力などの工程を Altium Designer で行うという設計分担が可能です。複雑な PCB の設計を行う場合に効果的な方法です。

● Protel で配線を終えた PCB を Altium Designer で利用
Protel で配線を終えた後の工程を Altium Designerで引き継ぐことができる他、以前に Protel で設計済の PCB データを新たな PCB の設計に役立てることができます。

● Protel で完成させた PCB を Altium データに変換して利用
Protel で完成させた PCB を Altium Designer に読込み Altium 統合環境を利用して シミュレーション、ドキュメント出力などを行うことができます。

多数の Protel をお使いの場合、一気に移行できればそれに越したことはないのですが、そのような場合にもやはり、移行期にはProtel との併用が必要になるはずです。このためアップグレードに際しては、 トライアルライセンス 等を利用して、データの互換性を特に詳しく調査されることをお奨めします。

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Altium Designer の 3D表示機能

* 旧サイトからの転載・加筆

さて今回は、Altium Designer の3D 表示機能の概要をご紹介します。この機能は Protel 世代では実現されなかった Altium Designer の特徴的な機能のひとつです。

そこでまず3D 表示のスクリーンンショットを寄せ集めた、以下の図をご覧下さい。この機能の本質は「見せる」ところにあります。簡単なコメントが入ってはいますが、画像を見るだけで概要を把握する事ができるのではないかと思います。

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Prtel 99 SE にも、簡易的な 3D 表示機能が付いていましたが、この画像を見るとすぐに、以前より大きく進化した全くの別物であることがわかると思います。

この 3D 機能は以下のように要約されます。

● PCB フットプリントに STEP 3D モデルを割付ることにより PCB フットプリントを 3D 化できる
● 3D 表示に対して、拡大縮小、移動、回転などの表示制御をマウスで簡単に行ううことができる
● 3D 化されたフットプリントにより基板に部品が実装された状態を 3D 表示できる
● 基板の内部や断面を 3D 表示するこができる
● 部品形状を含む基板の 3Dデータを STEP ファイルで 3D メカニカル CAD に渡すことができる

そしてさらに、ただ表示ささせるだけでは無く 3D 化されたフットプリントを利用して、クリアランスチェックを行うことができます。また 3D 表示のまま部品の移動ができますので、目で立体的な干渉を確認しながら部品配置を行うことができます。さらに ズーム、回転などによる 3D 画像の変化を動画に記録する機能も備えています。

3D 画像は、メイン画面とは別に用意された 3D パネルにも表示されます。2D 編集画面での作業中にもここは 3D で表示されますので、3D イメージで干渉等を確認しながら設計を進めることができます。以下はこのパネルを紹介するための画像です。Protel 99 SE で設計されたものであち 3D モデルの割り付けられていないPCB レイアウトですが、このように Protel 99 SE で設計された 2D の PCB レイアウトでも、この新しい 3D 機能を利用することができます。

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Altium Designer の 3D 機能については以下のような日本語ドキュメントが用意されていますのでご利用ください。

● MCADオブジェクトとPCBデザインの統合
● STEPのインポート/エクスポート機能でECADをMCADにリンク
● 3D シングルレイヤモード
● PCB 3D ビデオ
● ジェネリック STEP モデルへ 3D 外形を変換 (Altium Labs)

Altium Designer の 3D 機能が動画で紹介されていますのでぜひともご覧下さい。 

● SOLIDWORKS との連携 – その1
interfacing to altium designer from solidworks – part 1
● 
SOLIDWORKS との連携 – その2
Interfacing to Altium Designer from SolidWorks – Part 2
● 
SOLIDWORKS 2012 と Altium Designer 10 との連携
SolidWorks 2012 vs Altium Designer 10 for 3D-PCB Design
● 
Altium Designer 14 の 3D クリアランスチェック機能
Altium Designer 14 – 3D Clearance Checking of Flex Mounted Components
● 
Altium Designer 14 の 3D 動画作成機能
Altium Designer 14 – 3D Movie Enhancements
● 
Altium Designer 14 の フレキ折り曲げの 3D表示機能
Altium Designer 14 – Bending Lines

以上のように Altium Designer は充実した 3D 機能を備えています。その他に Introduction to Altium Designer や他の多くの動画で Altium Designerが紹されていますので、ぜひともこれらをご覧いただき、導入検討にお役立ください。

Altium Desagner 問合せ・リクエストフォーム

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ローミングモードの利用

Altium Designer では 3種類のライセンスタイプ が用意されており、スタンドアロンとオンデマンドタイプは、ライセンスサーバーを設置しなくてよいので手軽に利用できます。特にオンデマンドタイプでは複数の PC でライセンスを共用でき、優れた機能性と簡便さを兼ね備えた万能型ライセンスタイプであるといえます。

しかしこのオンデマンドにも一つだけ難点があります。それはインターネットに対する依存度が高く、インターネットに接続できる環境でしか利用できない事です。この事は、インターネットや Altium のサーバーに障害が生じると Altium Designer が使えなくなることとを意味します。

そこで、この欠点を補うためにオンデマンドライセンスに用意されているのが、ローミングモードです。オンデマンドライセンスでは、Altium のサーバーに置いてあるライセンスをインターネットを介して受け取りますが、ローミングモードではこのライセンスを一時的にローカル PC に移動して利用します。この場合、インターネットに繋げなくても利用できますが、Altium のサーバーにはライセンスがありあせんので、他のユーザが Altium Designer を利用することができず、実質的にはスタンドアロンライセンスと同様に機能します。

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このローミングモードは、インターネットに接続できない出張先で Altium Designer を利用したい場合や、インタネットや Altium のサーバーの障害を回避しなくてはならない場合に役立ちます。

以上のようにローミングは簡単な切替操作により、オンデマンドをスタンドアロンとして利用でる便利なモードですので、でひ一度お試しください。

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Altium Designer 14 の足跡

Altium Designer 14 の お買い得なキャンペーン が始まり、Altium Designer の導入を検討中の方も多いのではないかと思います。また、Altium Designer 15 の年内リリース がアナウンスされ、Altium Designer 14 のアップデートも 先月リリースされた Ver. 14.3.15 で終りそうな気配です。そこで、Altium Designer 14 の足跡をたどってみることにしました。

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Altium Designer 14 でのアップデートの目玉は何といっても上記の画像にもあるように、フレキシブル基板の本格的なサポートです。またその他に AutoCAD の最新バージョンで作成されたファイルの読み書きや EAGLE PCB ファイルで保存など、見逃せない多くの改良が施されています。 この新バージョンで実現された機能については、旧情報サイトの Altium Designer 14のリリース で説明されていますのでご覧ください。 また、日本語リリースノートもあわせてご覧ください。(要ユーザー登録)

● Altium Designer 14.1(v14.1.5~)
この新バージョンは Altium Designer 14、最初のアップデート  でも紹介させていただきましたが、Altium Vault に大幅な改良が加えられた他、Altium Designer 14 のイニシャルリリースにで生じた不具合の解消や、パフォマーンスの安定化などが図られています。またこのバージョンからインストールメディアが DVD から USB メモリに変更 されています。

altium_usb2

このアップデートの詳細については 日本語リリースノート ご覧ください。(要ユーザー登録)

● Altium Designer 14.2(v14.2.3~)
このバージョンについても主な改良点は不具合の解消やパフォーマンスの改良であり、比較的に地味な印象を受けますが 2つの重要なアップデートが含まれています。その一つがベタエリアの塗りつぶし速度の改良であり Altium からは 10倍程度高速化したことが報告されています。そしてもう一つは Windows 8 への対応です。この直後の、リリース v14.2.4 から Windows 8 が正式サポート されました。

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 このアップデートの詳細については 日本語リリースノート をご覧ください。(要ユーザー登録) 

● Altium Designer 14.3(v14.3.9~)
このバージョンは、番号こそ 0.1 増えただけですが、PCB の編集機能を中心に多くの改良が加えられており、アップデートのインストール方法も旧バージョンのプログラムからのアップデートではなく、新規インストールになっています。このサイトの Altium Designer 14.3 がリリース  でも案内済みですが、アップデートされた箇所があまりにも多いので、機能の説明を省いてお伝えしました。 アップデートの内容については Altium のリリースノート で詳しく紹介されていますがかなりのボリュームがありますので、時間が無い場合にはとりあえず画像だけを順にご覧いただいた後、興味深い新機能の箇所を選んで説明お読みください。

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またこの 14.3 ではリビジョンアップが小刻みに行われています。以下に Altium Designer 14 のアップデートの履歴をまとめましたのでご覧下さい。

リリース日 ビルド番号 製品名 リリース名
2013/06/13 28608 Altium Designer 2013 13.3.4
2013/10/21 30380 Altium Designer 14 14.0.9
2013/12/05 30772 Altium Designer 14 14.1.5
2014/02/19 31718 Altium Designer 14 14.2.3
2014/04/05 31871 Altium Designer 14 14.2.4
2014/05/05 32823 Altium Designer 14 14.2.5
2014/05/29 33548 Altium Designer 14 14.3.9
2014/06/04 33625 Altium Designer 14 14.3.10
2014/06/13 33708 Altium Designer 14 14.3.11
2014/07/01 33957 Altium Designer 14 14.3.12
2014/07/09 34012 Altium Designer 14 14.3.13
2014/08/25 34662 Altium Designer 14 14.3.14
2014/10/02 35511 Altium Designer 14 14.3.15

またそれぞれのアップデートの詳細が 日本語リリースノート でご覧いただけます。(要ユーザー登録)

その他  Altium Designer 14 の新機能は YouTube 動画 でもこれらの新機能が紹介 されています。またこのリリースにあわせ、 Altium Designer  14 の新機能による   フレキシブル混在基板の設計方法を解説したガイドブック も用意されています。

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Protel 99 SE から Altium Designer への移行

いつまでたっても Protel 99 SE ついての問合せが減りません。リリースから 15年、販売終了穂 10年を経過しているにもかかわらず、いまだに Protel 99 SE ファイルとの互換性に関するお問合せが毎日のようにあります。

そのお問合せの内容は、過去に作成された Protel 99 SE データの酔い込みに関するものが大半ですが、それだけでなく、Protel 99 SE のフォーマットで書き出したいというものも多く、明らかにまだ Protel 99 SE が現役で稼動している現実が伺えます。

そこで今更ながら、Protel 99 SE の現役ユーザーの方々に Altium Designer への移行をお奨めしなくてはならないわけですが、たぶん皆さんは Altium Designer の機能の先進性ついては良くご存知であり、このお話をすると「良いのはわかっているが、ちょっと・・・・」というお応えが返ってくるのではないかと思います。

おそらく Altium Designer への移行においては、機能面以外のところで躊躇されている場合が多いのではないでしょうか? そこでその解決のたのヒントをいくつかお届けしたいと思います。

経費面での課題

Protel 99 SE はだいぶ前にアップグレード対象から外れており、Altium Designer を新規のご購入いただかなくてはなりませんので、予算が取れない事も多いと思います。これについてはほとんど打つ手が無い状況ですが、過去のキャンペーンで は10% 程度の値引きが行われたことが何度かあり、このような機会をご利用いただく事により、いくらか割安に購入できます。 また複数のライセンスをお使いの場合には、まずその一部だけを移行した後、残りを順次切り替えていくという方法により、出費を分散することができます。

コマンドの互換性等、操作性の相違に関する課題

移行に際しては、新しいツールがすぐに使いこなせるか?ということが心配になると思います。さすがにルック・アンド・フィールはかなり違いますが、回路図エディタや PCB ツールのコマンド体系は上位互換になっており、実際の設計に使いながら徐々に慣れていくという方法で、使いこなせるはずです。また小さな基板の設計から少しずつ Altium Designer に移行する事により、新しいツールを使いこなすための負担を軽減できると思います。

既存ファイルの再利用

まず Protel 99 SE で保存された既存のデータを再利用できるか?という事が気になると思いますが、これについては高精度の読み込み機能が備えられており、ほぼ問題はありません。ただし Altium Designer では構造的に大きく変わっている部分もあり、特に分割された内層や複雑なポリゴンを含む基板では、手直しが必要になる場合があります。いずれにせよ、Altium Designer に Protel 99 SEで作成したデータを読み込んでいきなり CAM 出力するということは避け、少なくともその前にDRC をかけることが必要です。

Protel 99 SE フォーマットでの書き出し

Altium Designer では Protel 99 SE の DDB 形式で保存することはできませんが、Protel 99 SE で読込可能な .sch や .pcb 形式に変換して保存することができます。しかし両者の機能差が大きいので、正しく変換されなし場合があります。また Altium Designer の PCB では TrueType がサポートされていますが、これを使うと Protel 99 SE では文字化けします。その他にも両者の機能差によって互換性が得られない部分が多々ありますので、Altium Designer で設計したものを Protel 99 SE で利用することは避けた方が無難です。 

Silk_ad99 
  TrueType 文字は、Protel 88 SE のフォーマットで保存すると、文字化けします

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  ソリット形式のベタは、Protel 88 SE のフォーマットで保存すると、消滅します

Altium Designer と Protel 99 SE との併用

Protel 99 SE から Altium Designer へは、スイッチを切り替えるように移行することはできず、一定期間両者を併用しながら序所に移行するというのが現実的な方法です。Protel 99 SE を Windows 7 や Windows 8.1 で使うとライブラリが組み込めないという不具合が出ますが、互換性を担保するための補助的な利用であれば、実用上大きな問題は無いはずです。また この不具合への対処法 も報告されており、同一 PC 環境に両者をインストールして併用することができます。

以上のように、移行を妨げる要因とその解決法を考えてみましたが、やはりデザインデータの互換性に関する問題を回避するためには、事前の調査と準備が必要です。このような用途にも評価版ライセンスをご利用いいただくことすることができますので、お気軽にご請求 ください。また、こちらの FAQ もあわせてご覧下さい。

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Altium Designer の CAM エディタによるネガポジ変換

* 旧サイトからの転載・加筆

Altium Designer をはじめ多くの PCB エディタでは多層基板の内層をポジで設計することも、ネガで設計することもできます。 このため内層をポジで設計された基板データとポジで設計された基板データが混在していますが、1枚の基板に面付けを行う場合にはどちらか一方に統一する必要があります。

特に量産時には、出所の違うガーバーデータ組み合わせるこたも多くネガからポジ(またはその逆)によって統一することが必要になり、このような作業を Altium Designer CAM エディタによって行うことができます。

この作業にはコンポジットレーヤーとを用います。このコンポジットレーヤーこれは複数の層を一つに合成したレーヤ(層)のことです。これを使って 2 つの層の反転合成を行うと、その結果としてネからポジへの変換が行われます。すなわち、 [ ポジのベタエリア] マイナス [ 内層ネガデータ] = [ 内層ポジデータ ] というように変換されます。

以下がこのCAM エディタによる、ネガポジ変換の手順です。お客様からの問合せがあったので実際に試してみました。サンプルデータには、デモファイル 4 Port Serial Interface.PcbDoc に Internal Plane を加えたものを使用しました。

1. PCB データの編集とガーバ出力

サンプルデータは 4 Port Serial Interface.PcbDoc に Internal Plane を加えたものです。通常の場合は何も手を加えずにガーバ出力しますが、反転合成を行う場合には [ ポジのベタエリア] が必要になりますので、使っていない Mechanical Layer2 にこのベタエリアを配置しました。

nppcb2

ここから、このMechanical Layer2’(ポジのベタエリア)とInternal Plane(内層ネガデータ)をガーバ出力。

PCB エディタからガーバ出力され、CAM エディタに読み込まれた「内層ネガデータ」
 np1b
 PCB エディタからガーバ出力され、CAM エディタに読み込まれた「ポジのベタエリア」

np2b

2. コンポジットレーヤの作成

編集 >> コンポジットレーヤ >> コンポジットの自動作成コマンドを起動して、コンポジットレーヤを作成する。

コンポジットの自動作成コマンド

composite2

 このコマンドの起動後、マウスのカーソルが ” □ ” に変るので、ドラッグによって対象エリアを囲む。そのあとマウスを右クリックすると以下の、コンポジットの自動作成、という名称の設定画面が現れる。

   np_comp

この設定を変更せずにOK ボタンを押すと、コンポジットレーヤが作成される。 このコンポジットレーヤでは、 「 ポジのベタエリア」から「 内層ネガデータ」の引き算が行われ、その結果としてネガからポジへの変換が実現される。

np3b

なお今回は、外形線以外はフラッシュデ-タだけの内層を変換しましたが、ドロウデータの変換が正しく行われないというユーザーからの報告もありますので、利用に際してはこの点について事前にご確認ください。

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Altium 旧製品の利用

Altium では旧製品で作ったファイルの読みなど、新しいバージョンへの移行をサポートするだけでなく、旧バージョンの利用を継続するためのドキュメントやアッデートパッチの提供を続けています。また最新バージョンを購入した場合でも旧製品の併用ができるように、過去の製品のライセンスが合わせて提供されています。そこで今回は Altium 旧製品の利用環境などについて、製品ごとにまともてみました。 

製品名・バージョン インストール 認証 アドオン・アップデート 対応最新OS
Advacced Schematic/PCB 1 FD 不要 X 3.1
Advacced Schematic/PCB 2 FD 不要 X 3.1
Advacced Schematic/PCB 3 CD 不要 TechDocs 95
Protel 98 CD 不要 TechDocs 98
Protel 99 SE CD 不要 TechDocs XP
Protel DXP CD 不要 TechDocs XP
Protel 2004 CD TechDocs XP
Altium Designer 6 DVD/FTP 必要 TechDocs Vista
Summer 08 DVD/FTP 必要 TechDocs Vista
Winter 09 DVD/FTP 必要 TechDocs Vista
Summer 09 DVD/FTP 必要 TechDocs Vista
Altium Designer 10/12/2013 DVD/WEB 必要 AltiumLive 7
Altium Designer 14 USB/WEB 必要 AltiumLive 8


・Advanced Schematic/PCB V1.0~ Protel 98

これらの製品は販売終了から15年以上経過しており、ほぼ後継製品への移行が完了している状態です。このため、利用を継続するために Altium から提供されている資料や情報は限られていますが、Advanced Schematic/PCB V3 と Prtel 98 については Altium TechDocs Legacy Downloads からアップデートパッチやアドオンの提供が継続されています。  なおこれらの製品は Windows 98 以前の OS しかサポートされておらず、最近の新しい世代の OS との互換性は不明です。なおこの製品はオンラインでの認証は必要無く、インストール FD/CD とアクセスコードが手元にあれば再インストールしてすぐに利用できます。

・Protel 99 SE
この製品は発売後 15年を経過していますが、後継製品がリリースされた後も 2005 年まで販売が継続されたベストセラーです。このため現在でも Altium TechDocs Legacy Downloadsから主要な資料が入手できます。Service Pack 6 もここから入手ででき、これにより最終バージョンにアップデートできます。この製品は Windows XP までしかサポートされておらす、Windows Vista 以降の OS ではライブラリが組み込めないという不具合が発生します。この不具合は 簡単なプログラムの修正で解消されることがユーザーから報告 されており、当方でもこれを 試したところWindows 8.1 環境でも正しく動作するようななりました。ただしこれは Altium 公認の用法ではありませんので、Protel 99 SE はできる限り ネイティブな Windows XP または仮想 Windows XP 環境でご利用いただくようにお願いいします。なおこの製品はオンラインでの認証は必要無く、インストール CD とアクセスコードが手元にあれば再インストールしてすぐにお使いいただけます。

・Protel DXP
 Altium TechDocs Legacy Downloads からサービスパックとアドオンが提供されています。オンラインでの認証は必要無く、インストール CD とアクセスコードがあれば再インストールしてすぐに利用可能です。OSの正式サポートは Windows XP まで。 OSの正式サポートは Windows XP まで。

・Protel 2004
Altium Legacy Documentation  からサービスパックとアドオンが提供されています。この製品からオンラインでの認証が必要になりましたが、認証サーバーが廃止されたため認証がでません。このため再インストールが必要な場合には代替手段が提供されますので info@anvil.co.jp までお問合せください。なお OSの正式サポートは Windows XP まで。

Altim Designer 6/Summer 08/Winter 09/Summer 09
これらの製品は Windows Vista までサポートされています。またアップデートパッチやドキュメントが Altium Legacy Documentation から提供されています。(上記製品名から各製品ページにリンク)これらの製品のライセンスは AltiumLive で管理されており AltiumLive Dashboard での認証が可能です。また Summer 09 のオンデマンドの認証を行う際には、認証サーバーの接続先を Potal1 から Potal2 に変更することが必要です。なおインストールプログラムは公開されたページからダウンロードする事ができません。このためインストールには DVD が必要になりますが、もし DVD をお持ちで無い場合には info@anvil.co.jp までお問合せください。

・Altim Designer 10/12/2013
これらの製品は Windows 7 までサポートされています。 またこれらの旧製品は現行の Altium Designer と同じスキームでサポートされており、プログラムのダウンロードと認証の双方が Altium メインサイトと AltiumLive サイトで可能です。

以上、旧製品の利用環境についてまとめてみました。Protel 99 SE 以降であれば何とか最近の環境でも使えないことはなさそうです。しかしこれらの製品は Windows 8 には正式に対応しておらず、またほとんどの製品がサブスクリプションの対象から外れています。よってこれらの製品の継続的な利用お奨めするものではなく、デザインデータの完全な互換性が求められる場合等にのみに限定してお使いになる事をお奨めします。

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AltiumLive アカウントの取得と利用

AltiumLive は Altium Designer 運用に不可欠なのものです。そしてこれは評価版ライセンスのインストールと認証にも必要になりですので、導入検討の段階においても必須のアイテムです。そこで先日 ” AltiumLive と Altium Designer “でこの AltiumLive の要点を説明したわけですが、今回は AltiumLive の入手から利用開始に至るまでの手順を流れに沿って説明したいと思います。

  1. AltiumLive の発行
    AltiumLive はプログラムのインストールと認証に必要ですので、製品版ライセンスの購入および評価版・ビューワーライセンスの請求時に、自動的にに発行されます。さらに AltiumLive は旧バージョンの再インストール、新規ユーザーによる Altium Designer の利用開始の際にも必要になりますので、これらの場合には 請求フォーム からご請求ください。

  2. AltiumLive の開設と初期設定
    ライセンスの購入・評価版等の請求、および AltiumLive の別途請求により AltiumLive アカウントが開設されますが、この AltiumLive アカウントを利用するためには初期設定が必要です。この設定は各ユーザーアカウントに設けられた専用のページで行うようになっており、そのアドレスが e-mail で案内されます。

    AltiumLive 設定案内メール。件名:Invitation to AltiumLive
    (件名と本文の内容はこれと異る場合があります)

    liveinv500

    このメールに示されたリンク先にアクセスすると、設定の 1ページ目が表示されます。 ここでまずパスワードを設定します。ID(User Name)はご登録いただいたメールアドレスに固定されています。

    liveset500

    パスワードの設定が終ると次に進みます。全部で 4ページあり、プライマリアカウントの選択(2/4)、アバターの選択(3/4)と続き、Sucsess(4/4)で完了します。 この設定により、AltiumLive アカウントが利用可能な状態(Active)になります。

  3. プログラムのインストールと認証
    Altium Designer のプログラムは ダウンロードぺージ からインストーラをダウンロードし、それを起動することによりインストールします。この際に AltiumLive のID(メールアドレス)とパスワードの入力が求められます。そしてその完了後 Altium Desigmer を起動してAltiumLive にサインインすることにより、My Account のページからライセンスの認証ができます。そしてこの認証が完了すると Altium Designer が利用可能になります。

  4. AltiumLive のその他の用途
    AltiumLive アカウントを利用することにより AltiumLive サイト かのら情報やアドオンの入手、 AltiumLive Dashboard によるライセンスの認証 と管理などが可能になります。

以上が AltiumLive の要点ですが、複数の利用者でライセンスを共用する場合には各利用者ごとに AltiumLive アカウントを取得 されることをお奨めします。またプログラムのインストールと認証の手順は Altium Designer 導入ガイド で詳しく説明されていますので、あわせてご利用ください。

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プラグインモジュールの追加

Altium Designer では多くの機能がプラグインモジュールで提供されており、デフォルト設定のままインストールすると、必要な機能がインストールされず、利用できない場合があります。よく、Protel 99 SE のデータが読み込めないというお問い合わせや、必要なネットリストフォーマットがリストに表示されないというようなお問い合わせをいただきますが、これはプラグインモジュールがインストールされていないのが原因です。

このプラグインモジュールは Altium Designer をインストールした後、追加することができます。この追加は Altium Designer の機能を利用して行うことができますが、Windows コントロールパネルの ” プログラムと機能 ” を利用して、より簡単に行うことができます。

” プログラムと機能 ” 画面の Altium Designer のところで右クリックして編集を選ぶ

ctlpaltium500

 Select Design Funcyiomaiity 画面から利用したい機能を選ぶ

 import-export500

 よくお問い合わせいただく Protel 99 SE  データの読み込み機能や、ネツトリストの設定は Importers\Exporters の中にあります。この Importers\Exporters を展開しスクロールして見てみると、ほとんどの項目にチェックが入っていません。これは、これらの機能がインストールされておらずまだ利用できない状態であることを示しています。

この中から必要なものを選び、Next ボタンを押すことによりインストールできます。ネットリストフォーマットについては、必要なフォーマットを個々に選ぶのではなく、” Netlister ”  一か所だけを選ぶことによりすべてのフォーマットが利用可能になります。

netlister500

このような方法で、最初のインストール時にインストールされなかった機能を追加することができます。

また、ライブラリやリファレンスデザイン(サンプルデータ)についてもプラグインと同様、一部しかインストールされませんので、インストール後に追加 する事が必要です。

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Windows 8 への移行と Protel 99 SE

Windows 8がリリースされてからすでに 2年が経過しており、A;tium Designer のユーザーも PC の更新時には Windoes 8 を選択される場合が多いようです。そこで、古いものを大事に使うのが信条のアンビルコンサルティングでも重い腰を上げ、セールス用の PC 環境を Windows 8.1 プラットフォームに更新することにしました。

Windows 7 から 8.1 への一世代分の移行という事でもあり、一部の古いソフトを除いて無事インストールが完了し、動作確認を兼ねて利用を始めたところです。また、常用することはありませんが、古い機材の設定用プログラム等を使うために Windows XP 環境が必要になりますので、仮想環境 Hyper-V に Windows XP SP3 をインストールしました。

これで、新旧合わせて万全の動作環境が整いましたので、以前からお問い合わせの多い、新しい OS 環境での Protel 99 SE の動作を確認してみました。Protel 99 SE は Windows 7 でライブラリファイルの組み込みができないことが分かっています。そして、今回行った Windows 8.1 での確認の結果もこれと同様、デフォルトで組み込まれているものに対して、新にライブラリを追加することはできませんでした。念のため、仮想環境の Wimndows XP 上にもインストールし、動作確認をしてみたところ、こちらでは問題無いようです。

 Windows 8 環境での Protel 99 SE の編集画面。 右側が仮想環境での動作

p99se_win8w500

Protel 99 SE は軽量ですので瞬時にスパッと立ち上がり、完全ではありませんが動きます。Protel 99 SE で作成された古いファイルを同じ環境で修正したいというような場合がありますが、新たな部品の追加が不要な場合には、Windows 8の環境でも利用可能だと思います。しかし部品の追加が必要な場合には、仮想環境で利用することが必要になります。

追記・修正:2014年10月17日
上記 Protel 99 SEのライブラリ組み込みの不具合については、簡単なプログラムの修正で解消されることが報告 されています。当方でこの対策を試したところ Windows 8.1 の環境で正常に動作しました。ただし詳しくは動作確認をしていません。また Altium 公認の用法ではありませんご利用になる場合には充分な事前確認のうえ自己責任でお願いします。

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AltiumLive Dashboard によるライセンスの認証

  Altium Designer のライセンスはインターネット経由での認証によって利用可能になります。そしてそのライセンスは AltiumLive アカウントによって管理されており、 AltiumLive Dashboard によってユーザーは保有ライセンスの確認や、ライセンスの認証を行う事ができます。

この AltiumLive は Altium Designer 10 のリリースにあわせて登場したものですが、それ以前のバージョンについても、すでに以前の WEB /E-MAIL / SUPPORTcenter による認証は廃止され、この AltiumLive に引き継がれています。AltiumLive は新しいバージョンの為のしくみのように思われがちですが、My Account の画面から認証できない旧バージョンにとっては Dashboard が唯一の認証手段であり、むしろ旧バージョンの利用においてt特に重要なものであるといえます。

・ 新旧Altium Designer ライセンス認証サービスの現状
(Altium Designer の My Account 画面で認証できない旧バージョンでは Dashboard が唯一の認証手段)

製品名・バージョン Web e-mail Dashboard My Account
Protel 2004
Altium Designer 6
Summer 08
Winter 09
Summer 09
Altium Designer 10/12/2013/14

このように AltiumLive は新旧バージョンのランセンス管理を担っており、以下の手順によって Dashboard によって Altium Designer 6 以降のライセンスの認証を行う事ができます。

Dashboard のページを開く

AltiumLive Dashboard のアドレスは http://dashboard.live.altium.com/です。AltiumLive の各ページからもリンクされています。

AltiumLive_top500

 

License ページへ移動

AltiumLive_anvil500

 

 Manage ページへ移動

AltiumLive_license500

 

Activate を選択し、使用するライセンスのバージョンを指定

AltiumLive_manage500

ライセンスのバージョンを選択した後、OK ボタンを押すことにより認証が行われ、ライセンスを保存できます。

なお、Dashboard へのアクセスには AltiumLive アカウントを取得しこれにサインインすることが必要です。またAltiumLive アカウントに管理者権限が与えられていないとアクセスできません。

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