投稿者「jono」のアーカイブ

ロゴデータの貼り付け

* 旧サイトからの転載・加筆

基板設計の際には、できそうでできない作業に出くわして無駄な時間を費やしてしまうことがあります。基板上へのロゴデータの貼り付けもこのような作業のひとつではないかと思います。
 
幸い Altium Designer にはロゴデータを読み込む手段がいくつもあり、うまくいかない場合には他の方法選択することができます。

  • 画面イメージの Copy and Past
  • DXF/DWG ファイルの読み込み
  • Gerber データの読み込み
  • スクリプトによる BMP ファイルの読込み

この中でダントツに簡単なのは、画面イメージの Copy and Past による貼り付けです。その手順は単に、貼り付けたいロゴの画像をグラフィックツールの画面に表示し、それを 「Ctrl + C」でコピーして「Ctrl + V」で貼り付けるという極めて単純なものです。そして、貼り付けられたロゴデータは、ハンドルをドラッグするだけで簡単に拡大したり縮小したりすることができます。
 
その手順はつぎのとおりです。

グラフィックツールにロゴ画像を表示して「Ctrl + C」でコピーしたあと、Altium Designer のPCB 画面でで「Ctrl + V」により貼り付ける

copylogo

カーソルにロゴ画像が現れる。マウスのドラッグにより目的の位置に移動させたあとマウス左ボタンを押すと、ロゴが仮置きの状態になりロゴの周囲にハンドルが現れる。このハンドルをつかんでサイズを自由に変更することができる。そしてもう一度マウス左ボタンを押すとサイズが確定する。

logo_resaize

ロゴサイズは確定後であっても、「ユニオンサイズの変更」コマンドによってサイズを変えることができる。

logo_union

 
何種類かの画像とグラフィックツールで試したところ、うまくいかない場合もありましたが若干の編集により解決しました。非常に簡単ですので、ロゴを貼り付けたい場合にはまずこの方法をお試しください。

1,199 total views, no views today

Altium Designer アップグレード・保守復活キャンペーン

2015年 3月 11日よりAltium Designer アップグレード・保守復活キャンペーン が始まりました。 期間は 6月26日までです。このキャンペーンでは、 Altium Designer 15 (PCB付・拡張)へのアップグレードと保守の再契約を通常価格の 最大 38% 引き で行う事ができます。
 
今回のキャンペーンでは、古い製品からのアップグレードが安く設定されています。 また、保守の複数年契約に対する割引価格が設定されており、これもかなり割安です。 
 
価格表 – 6月26日まで

Altium Designer のアップグレード・保守再契約価格 (税別・単位は円)

通常価格 キャンペーン価格 値引率
保守(サブスクリプション)切れ 1年未満      
サブスクリプション再契約 – 契約期間 1年 245,500 ~ 210,000 14%
サブスクリプション再契約 – 契約期間 2年 415,500 ~ 367,800 11%
サブスクリプション再契約 – 契約期間 3年 585,500 ~ 420,480 28%
2013/10/21~2014/11/16 保守満了のライセンスから      
アップグレード – サブスクリプション 1年付き 475,000 366,600 23%
アップグレード – サブスクリプション 2年付き 645,000 524,400 19%
アップグレード – サブスクリプション 3年付き 815,000 577,080 29%
2013/02/01~2013/10/02 保守満了のライセンスから      
アップグレード – サブスクリプション 1年付き 595,000 366,600 38%
アップグレード – サブスクリプション 2年付き 765,000 524,400 31%
アップグレード – サブスクリプション 3年付き 935,000 577,080 38%
2012/12/27~ 2013/01/31 保守満了のライセンスから      
アップグレード – サブスクリプション 1年付き 740,000 460,200 35%
アップグレード – サブスクリプション 2年付き 910,000 618,000 32%
アップグレード – サブスクリプション 3年付き 1,080,000 670,680 38%
2012/12/26 以前に保守が満了したライセンスから      
アップグレード – サブスクリプション 1年付き 808,000 ~ 569,400 30%
アップグレード – サブスクリプション 2年付き 978,000 ~ 727,200 25%
アップグレード – サブスクリプション 3年付き 1,148,000 ~ 779,880 32%

 今回のキャンペーンで注目すべきは、長い間アップグレードされず放置されてきたライセンスに目が向けられている事です。 そこで、どれくらい古いものまで対象になるのか?という事が気になるところですが、今回のキャンペーンでは最初期の Protel まで遡り全て対象になっています。

例えば、以下のような古いものも対象に含まれています。 

Advanced PCB 1.x
Advanced CB 2.x
Advanced PCB 3.x
Protel 98 98 / PCB 98
 Protel 99 / Protel 99 SE
Protel DXP
Protel 2004
Altium Designer 6
Altium Designer Summer 08
● Altium Designer Winter 09
● Altium Designer Summer 09

上記 Summer 09 以前のライセンスについては全て、2012/12/26 以前の保守切れライセンスからのアップグレードの価格になります。 ユーザー様の中には、これらのライセンスを使わずにしまい込んだままにされているという方もおられるのでないかと思います。このような場合にはぜひアップグレード元として今回のキャンペーンで利用し、割引価格で Altium Designer をご購入ください。

またご検討に際しては見積を用意させていただきますが、これにはまず保有されているライセンスの登録確認が必要になりますのでます、ライセンス番号 をご連絡ください。また、もしこれが分からない場合には、こちらで調べますので社名や担当者様名等、手掛りになる情報をご連絡ください。

見積のご依頼を info@anvil.co.jp 及び フォームにて承っておりますのでお気軽にお申し付け下さい。

1,131 total views, 2 views today

Altium Designer の面付け機能 – Embedded Board Array

* 旧サイトからの転載・加筆

Altium Designer は高速回路設計のサポートや 3D表示などの新しい時代にニーズに対応するための機能だけではなく、旧来から日常的に行われている、アートワークの仕上げ作業に必要な機能も充実しています。

その一つに Embedded Board Array という名称の面付け機能があります。この機能は 10年くらい前に Altium Designer に導入されたものであり, 以前の Protel 99 SE には無かったっ機能です。この機能により、同一基板のの複製・集合に加え、異種基板を組み合わせた組み基板を簡単につくることができるようになりました。

embedded

● 同一基板の単純な面付け

基板を製造する際、この面付け機能を用いて、1 枚の大きなワークサイズ上に、多数の小さな基板の複製を並べ、その CAM データを出力することができます。

● 組み基板のための面付け

ひとつのシステムを構成する、種類の異なる複数の基板を一枚の大きな基板に貼り合わせることができます。これにより、一度の手続きで複数の基板の実装ができ、工数を削減できます。また基板間の接続を、基板上への部品実装の段階で行うことができますので、ハーネス接続のコストを削減でぃます。この手法は、大量生産を行う民生機器の分野で多用されます。

このような面付けは CAM エディタで行うこともできますが、その場合にはマウンターデータを CAM エディタから抽出しなくてはならなくなり、多くの余分な工数が発生します。しかし Altium Designer では PCB エディター上でできますので、マウンター出力を単面データと同じように簡単に行う事ができます。またこの Embedded Board Array 機能では、単面のPCBレイアウトファイルへのリンクによって面付けを行うため、単面のPCBレイアウトを変更すると面付けされたレイアウトも自動的に更新されます。

embarray

Altium Designer は、設計プロセス上流の先進機能だけでなく CAM 周りの機能も充実しています。そしてこの Embedded Board Array 機能では、生産を効率化するための CAM データを CAM エディターの力を借りず容易に作成することができます。

海外の CAD は CAM がいまひとつという先入観を捨てて、ぜひ一度この機能をお試しください。

1,989 total views, no views today

Altium の 2015年度、半期決算報告資料を読む

CAD ツールでは、日々の運用によって設計資産蓄積され、このことによって将来にわたり既存の CAD ツールに拘束されるという状況が生まれます。このため、CAD メーカーの将来性に無関心であってはならず、メーカから発信される情報等のウォッチかせません。

そこで役立つのが、Altium が投資家向けに定期発行しているれている Investor Presentation です。 ここでは、現状に加え経営方針について詳しく、かつ分かりやすく示されていますので、将来性の判断にはうってつけです。

またこの資料が発行された直後の株価の変化にも注意が必要です。例えば株価が上がれば、投資家がそのプレテーションの内容に同意してその将来性を認めた事になりますので、このようなアナウンス直後の株価の変化は Altium の将来性に対する客観的な判断材料の一つとして役立ちます。

そこで先月発行された、Altium Limited – Investor Presentation February 2015  を覗いてみました。

実はこのプレゼンテーション資料発行の直後、株価が急騰しました。たぶんハイエンド製品を今年度中にリリースすることを再度ここで明言したことがその高騰の理由だと思います。おそらくハイエンド製品を、本決算 の6月にはリリースまたはそれと同様のアナウンスが行われるのではないかと思います。

fy15h1

また、現実にはこの半期の売上げの伸びは前年比で鈍化しており、その速報の直後には株が急落しました。。この現状に対して、経費を削減によりマージンを増やすという方針が示されています。

fy15h

また Altium では開発経費よりも、はるかに多額の営業経費が掛かっているというのが解せないところではありますが、この資料に示されている経費割合を見ると、管理経費が若干減り、その分開発経費が増えているこ事がわかります。

fy15h3

以上、大変興味深い内容の資料ですのでぜひ一度ご覧ください。

1,014 total views, 1 views today

プリント基板設計&ノイズ対策記事全集

CQ 出版社から プリント基板設計&ノイズ対策記事全集 が出版されました。

CQ_PCB2015

この書籍には2001年〜2010年発行のトランジスタ技術、Design Wave 誌に掲載されたプリント基板設計や実装技術,ノイズ対策に関する記事 2,000ページが収録された CD-ROM が付属しています。そしてその中に当方から寄稿した以下の Altium Designer 関連記事が含まれています。

CPU ボードの回路設計と基板設計を体験する 
回路設計者に必要な「プリント基板設計の基礎知識
プリント基板の設計ルール
統合型プリント基板CADツールの運用方法
プリント基板設計を始めるあたっての検討事
ディジタル・パワー・アンプ基板の設計・製作事例
プリント基板開発を体験する(リバース・エンジニアリング)
BGAパッケージ周りの配線設計の勘どこ
BGAパッケージからの配線引き出しを体験する

プリント基板設計技術を広範囲にバランス良く網羅したボリュウーム満点の書籍です。総集編ですので最新の技術やニュースをカバーしているわけではありませんが、Altiim Designer のユーザーには特に、基礎を解説した資料として大いに役立つのではないかと思います。

1,297 total views, no views today

ガーバーインとリバースエンンジニアリング機能

Altium Designer は高速回路設計のサポートや 3D表示などの新しい時代にニーズに対応するための機能だけではなく、古くから行われてきた、原始的な手法によるアートワーク修正の為の機能も充実しています。

CAM エディタにガーバーデータを読み込んで設計済みの PCB レイアウトの修正が可能なことに加え、そのデータを Altium Designer の PCB エディターに読み込み、PCB 編集機能を使って修正したりインテリジェントな属性を付加し、完全な PCB データとして保存・再利用する事が可能です。

パッドスタックや部品が定義されてない状態での CAM エディタでのガーバー編集は、手軽に取り掛かれるので小規模な修正には向いています。しかし大きな改版をしたい場合には PCB エディタの読み込んで使い慣れた PCB コマンドを使って修正するほうが効率的です。

その手順は以下のとおりです。

    1. CAMtasticガーバーエディタに に Gerber と NC データを読み込む
      CAM エディターの [ Files ] – Import コマンドを使用する。Quick Loard という一括読み込みの機能があり、これを利用すると基板を構成するファイルをまとめて読み込むことができる。

    2. ネットリストを抽出
      レーヤ属性の設定 → レーヤオーダーの設定 → ネットリストの抽出、という一連の作業を行う。

    3. CAMtastic のデータを Altium Designer の PCB データに変換
      [ Files ] – Export – Export to PCB コマンドで Altium PCB  に データを送る
    4. Altium Designer に読み込まれた PCB データからビアを抽出して変換
      変換された PCB データはランド部分は全てパッドになっており、ビアとの区別がない。このため、Find Similar Objects の機能を使ってビア部分を検出し、この部分をビアに一括変換する。

      ad15fp2vi

    5. Altium Designer の PCB 編集機能を使って修正
      変換元データがガーバですので、そのままでは部品単位での移動はできない。このため部品の移動を行う場合には、[ Tools ] – Convert – Create Union from Selected Components コマンドを使ってパッドをグループ化する。さらにこのメニュー下部にある、Add Selected Primitives to Component でシルクをグループ化する。これら機能を使用すると、オリジナルの CAD データと同じように部品単位での移動が可能になります。

Altium ではこれをリバースエンジニアリング機能と呼んでいます。

この機能を使うと完全なPCB データへの復元が可能とはいうものの、これはがかなり手間がかかる作業です。このため簡単な修正ならあまり欲張らず、単に (CAM エディターを介して)ガーバデータを Altium Designer の PCB に読み込んだだけの状態で編集するほうが能率的な場合が多いと思います。

また Altium Designer は、CADENCE Allegro、Expedition、CADSTAER、OrCAD Layout、PADS、P-CAD など、主要な PCB CAD のデータの読込み機能を備えており、これらの CADで設計されたPCB レイアウトをそのまま読み込が可能です。しかし、設計現場で使用されている PCB CAD はこれだけではなく Altium Designer では読み込めないものが大半です。

このような CAD による設計済みデータの再利用にも、ここで紹介した Altium Designer の優れたリバースエンジニアリング機能が利用できます。

このように Altium Designer では簡単にガーバーデータを読み込み、使い慣れた PCB 編集機能を使って設計済みのアートワークデータの修正が可能ですので「ガーバー はなにかと面倒」という先入観を捨てて一度この方法をお試しください。

なおこの機能は FPGA/CPLD 入門記事全集|リバースエンジニアリング解説 で紹介した書籍で詳細に解説されています。

1,387 total views, no views today

Altium Desaigner の隠れた先進性

Altium Desaigner はこれまで、設計・開発現場のニーズを先取りする形で進化してきました。例えばツール統合による、設計プロセス全域でのデザインデータと操作性の統一、高速回路のサポート、3D 表示機能などを早い段階で実現し、今もなお激しく進化し続けています。

このためユーザーの皆様には「これからの設計にはきっとこのような新しい機能が役立つはずです!」とその良さを一生懸命にお伝えしてきました。しかしこれに対して利用者の皆様からは「今までこんなやり方をしていたが同じ事はできるか?」というような素朴な内容のご質問が返って来る事が少なくありません。

要するに使う側にとっては、まず今までどうりの事が当たり前のようにできることが先決のですので、これは当然のことであるといえます。そして日本の設計現場では、ガーバー編集機から進化した柔軟に絵柄編集ができる PCB CAD が多用されており、Altium Designer のような海外製の CAD の導入検討に際してはやはり絵柄を扱う機能についての事前調査が必要です。

しかし Altium Designer は PCB エディタの編集機能として、このような絵柄の編集機能を豊富に備えており、PCB エディタで出来ない事に対しては、内蔵されているガーバー編集機能によって補うことができますので、それほど心配することはありません。

たとえば、PCB エディタでの編集時にグラフィックデータの貼り付けができますので、PCB へのロゴの挿入が容易に行えます。また面付けも PCB エディタで出来ます。そしてガーバーインについては、CAM エディタを経由して行った後、 PCB エディタでインテリジェントな PCB データに変換する事ができます。さらに、シルクカットについては PCB 編集画面上ではできませんが、CAM 編集画面上で行うことができます。

このよように Altium Desiger は絵柄データを柔軟に取り扱う事ができる先進性を備えており、今後これらの機能についても少しずつご紹介していきたいと思います。

815 total views, no views today

ハンズオン・トレーニング、2015年 4月以降の日程

アンビル コンサルティングでは大阪市内のサポートサテライトで Altium Designer ハンズオン・トレーニング を定期開催しております。

このハンズオン・トレーニングの 2015年4月以降の日程 をご案内いたします。  

< 4月開催分 >
• 4月  8日(水) 概要&回路図
• 4月  9日(木) PCB
• 4月22日(水) 概要&回路図
• 4月23日(木) PCB

< 5月開催分 >
• 5月13日(水) 概要&回路図
• 5月14日(木) PCB
• 5月27日(水) 概要&回路図
• 5月28日(木) PCB

< 6月開催分 >
• 6月10日(水) 概要&回路図
• 6月11日(木) PCB
• 6月24日(水) 概要&回路図
• 6月25日(木) PCB

また、すでにご案内済みの 3月開催分についても現在申し込み受け付け中です。

< 3月開催分 >
• 3月25日(水) 概要&回路図
• 3月26日(木) PCB

関西地域では唯一のトレーニングコースコースです。受講料金は 1日あたり 25,000円(弊社保守ユーザー様の場合は 20,000円)となります。 なお、日程が変更される場合がありますのでお申込みに際しては Altium Designer ユーザー情報サイト で最新日程をご確認ください。

また、東京では 株式会社エー・ディ・ティがトレーニングコースを定期開催 しています。関東近郊のお客様はこちらの利用もご検討ください。

トレーニングコースに関するお問合せ・お申込みは リクエストフォーム またはsupport@anvil.co.jp まで。

840 total views, no views today

Altium Designer トレーニング 2015年 4-6月の日程

東京新宿のエー・ディ・ティ本社で開催されている、Altiunm Designer トレーニングセミナーの 2015年 4月、5月、6月分の日程のご案内です。

● 4月  8日 (水) 基本操作と回路設計
● 4月  9日 (木) PCB 設計
● 5月13日 (水) 基本操作と回路設計
● 5月14日 (木) PCB 設計
● 6月17日 (水) 基本操作と回路設計
● 6月18日 (木) PCB 設計

時間は午前10時から午後5時まで。受講費用は 各コースとも同額の、税別価格 25,000円 /1日、45,000円 /2日、65,000円 /3日となっております。 この詳細は こちら をご覧ください。

また、アンビル コンサルティングでは大阪本町のサポートサテライトで Altium Designer ハンズオン・トレーニングを定期開催しております。3月と4月の開催日程は以下のとおりですので、こちらの利用もご検討ください。

●   3月25日(水) 概要&回路図
●   3月26日(木) PCB
●   4月  8日(水) 概要&回路図
●   4月  9日(木) PCB
●   4月22日(水) 概要&回路図
●  4月23日(木) PCB

なお大阪で開催中の Altium Designer ハンズオン・トレーニングの内容 についてはこちら をご覧ください。お問合せお申し込みは support@anvil.co.jp 宛または Altium Designer リクエストフォーム にて承っておりますのお気軽にご連絡ください。

937 total views, no views today

シグナルインテグリティ学習セミナー

昨年来、アンビルコンサレウティングでは ST-Lab 技術美探究会主催のセミナー に協賛するか形で、皆様のSI 技術習得のお手伝いをしております。

このセミナーについては、前回の開催から少し間が空いてしまい今後の進め方を相談しているとこですが、前回のセミナー以後は受講ニーズが一巡した感があり、定期開催ができるほどの受講者数を見込めない状況になってきています。

このような状況の中、現在 ST-Lab 技術美探究会では企業様主催のセミナーに講師として参加する形で活動を進めており、来る 2015年2月26日の 富士通ノイズ解析技術セミナー において  で「DDR3高速信号のSI課題解決 」というテーマでお話しをさせていただくことになっています。

ST-Lab 技術美探究会および弊社とも、引続き皆様の SI 技術習得のお手伝いをさせていただきたいと考えておりますので、セミナーへの参加やプライベートセミナー等への協力希望などがございましたら、ST-Lab 技術美探究会 または アンビルコンサルティングまでお気軽にご連絡いただくようにお願いします。

900 total views, 1 views today

Protel から Altium Designer への移行術

 今年に入り Protel から Altium Designer へのアップグレードパスが復活した事もあり、Altium Designer 最新版への移行を検討されている方々からのお問合せが増えました。そしてその内容の多くは Protel で作成されたデータの再利用、操作性の違い、価格に関するものです。

Altium Designer は、古い Protel で作成されたデータの読込ができ、エディターの編集機能(コマンド体系)も Protel の上位互換になっていますので使いこなしにさほどの苦労はいらないはずです。そして アップグレード価格で購入できるので、新規購入よりは安上がりです。

そこで、これらを踏まえて具体的な導入検討が始まるわけですが、多くの場合、稼動しているライセンスの数が 1つではなく、ユーザーによっては 10ライセンスを超えるような場合があり、このような多数のライセンスからの移行時には、どうしてもリスクの最小化が必要になり、また予算上の制限も出てきます。

そこでお奨めしたいのが、まず一部のライセンスのみ Altium Designer に移行し、残りの Protel を併用しながら徐々に Altium Designer に移行するという方法です。幸にも Altium Designer は  Protel との高度な互換性を備えており、設計プロセスのどの段階からでもデーターを引き継ぐことがでるので併用は容易です。

importer_sch

●  Protel の回路図シンボルの共用
Protel で作成されたシンボルライブイラリを読み込んで利用できるので、Altium Designer で設計する場合でも Protel で作ったシンボルライブラリが無駄になることはありません。

● Protel で描いた回路図の利用
Protel で作成した回路図を読み込む事ができるので、Protel で描いた回路図をAltium Designer に引継いで回路図の作成に役立てることができます。

● Protel で完成させた回路図を Altium Designer に読み込んでて利用
Protel  で完成させた回路図を Altium Designer に読込み Altium 統合環境を利用して PCB 設計やシミュレーション、ドキュメント出力などを行うことができます。

 importer_pcb

● Protel の PCB フットプリントを利用
Protel のフットプリントライブイラリを読み込んで利用できるので、Altium Designer で PCB を設計する場合でも Protel で作ったフットプリントライブラリが無駄になることはありません。

● Protel で部品配置した後 Altium でその後の設計を行う
使い慣れた Protel で部品配置までを行い、その後の配線や CAM 出力などの工程を Altium Designer で行うという設計分担が可能です。複雑な PCB の設計を行う場合に効果的な方法です。

● Protel で配線を終えた PCB を Altium Designer で利用
Protel で配線を終えた後の工程を Altium Designerで引き継ぐことができる他、以前に Protel で設計済の PCB データを新たな PCB の設計に役立てることができます。

● Protel で完成させた PCB を Altium データに変換して利用
Protel で完成させた PCB を Altium Designer に読込み Altium 統合環境を利用して シミュレーション、ドキュメント出力などを行うことができます。

多数の Protel をお使いの場合、一気に移行できればそれに越したことはないのですが、そのような場合にもやはり、移行期にはProtel との併用が必要になるはずです。このためアップグレードに際しては、 トライアルライセンス 等を利用して、データの互換性を特に詳しく調査されることをお奨めします。

1,105 total views, no views today

アッグレード元 Protel ライセンスの確認

2015年早々に価格改定が行われ、サブスクリプションが切れた後の再契約とアップグレードの価格が値上がりしました。しかしその一方で、今まで対象外になっていた Summer 09 以前のライセンスからのアップグレードが可能になり古い Protel ユーザーもアップグレード価格で Altium Designer に移行することができるようになりました。

そこで、現役の Protel ユーザーの皆様に Altium Designer へのアップグレードをお勧めすることになるわけですが、ひとつ問題になりそうなのがアップグレード元ライセンスの特定です。今回の改定では、20年以上も前にリリースされた Ptotel 初期のバージョンも対象になっていますので、20年も前の情報に基づいた手続きが必要になる場合も出て来ます。

しかし、ライセンス番号が分かればそれほど手間取る事は無いはずです。そこでまず、ライセンス書類を捜してみて下さい。もしアクセスコード在中と書かれた黄色い封筒があれば、その中に入っているかも知れません。そしてもしライセンス書類が見つからない場合には、台帳やその他の書類に転記されたものが残っていないか探しみてください。

以下が、古い Protel のライセンス番号の例です。見積をご依頼いただく場合には、できるだけ、このような番号を探してご連絡ください。

Protel Ver.1~Ver.3 のライセンス(シリアル)番号(7桁)

Advanced PCB 1.x /2.x /3.x
Advanced Schwmatic 1.x /2.x /3.x
Advanced Route 1.x /2.x /3.x
Advanced PLD 1.x /2.x /3.x
Advanced SIM 1.x /2.x /3.x
1xxxxxxx
2xxxxxxx
3xxxxxxx
4xxxxxxx
5xxxxxxx

Protel 98 世代のライセンス(シリアル)番号(9桁)

Protel 98(統合版)
Advanced PCB 98
Advanced Schwmatic 98
Advanced Route 98
Advanced PLD 98
Advanced SIM 98
980xxxxxxx
981xxxxxxx
982xxxxxxx
983xxxxxxx
984xxxxxxx
985xxxxxxx

Protel 99 /99 SE の場合には以下のようなものが混在しています。

99xxxxxxx
SE99-xxxxxxx
6xxxxxx
SN-6xxxxxx

以上、古い Protel からのアップグレードに際しては、ライセンスの確認がスムーズに進むようにご協力ください。

1,091 total views, no views today

CircuitStudio のダウンロード

CircuitStudio のサイトが更新され、プログラムのダウンロードが可能になりました。Press Releases はまだ行われていませんが、どうやらリリースされたようです。

 circuitstudio_150206

尤もこれは既存の Altium Designer の販売チャンネルでは販売される商品では無く Altium Designer の代理店には情報は送られて来ませんので、すでに出荷が開始されているのかどうかは不明です。とはいうものの Altium 情報局としては外せないニュースですので、あわててご案内しているところです。

このような状況ですので、この CircuitStudio についてのお問合せや資料請求を承ることはできません。しかし、ユーザーの皆様方のニーズに無頓着であってはなりませんので、是非ともこの新しいツールの能力をご確認いただき、皆様方からその評価やご意見をいただきたいと考えているところです。

1,184 total views, no views today

直近の Altium の動向 – プレスリリースの拾い読み

昨年 Altium は CEO の交代 や サンディエゴへの本社機構の移転 を果たし、以前にも増して活発な動きを見せています。投資家向けの資料の中で言及されていた、新しい製品のラインナップも気になるところです。そこで、最近の動きを Altium の直近のプレスリリースからか探ってみました。

まず投資家向けの資料で表明されていた、ローエンド市場向けの PCB CAD への投入については、CircuitMaker  とCircuitStudio  がリリースに向けて準備が進んでいるようです。しかし CircuitMaker は無償で提供されることが表明されており、CircuitStudio は既存の Altium の販売チャンネルではなく、特定のデバイス販社経由で独占販売されることが、こちらのプレスリリースでアナウンス されており、残念ながらアンビルコンサルティングからユーザーの皆さんにお届けできる商品ではなさそうです。

また PCB 機能に特化したハイエンド CAD についてはその後アナウンスはは見当たりませんが、E-CADとの連携を強化した Altium Vault のアナウンス が行われている事などから、より 3D 機能の強化やメカ CAD との一体化が進んだ製品になるのではないかと思われます。

また、サブスクリプションポリシーの変更についてのプレスリリースが行われており、新バージョンのリリース後も旧バージョンのアップデートを続けることが表明されており、すでにこのポリシーに沿った Altium Designer 14.3.16 のリリース  が行われています。

もう一つ、2014年 12月末までの半期の業績 が報告されています。相変わら好調のようですが、今回は 2桁成長には届いておらず業績の伸びが若干鈍化しているように見えます。また地域別の数字を見るとアメリカでの伸びが他の地域よりも大きいことが分かります。

1014_12perform

以上、これらのアナウンスはすべて英文ですので敬遠される方が多いのではないかと思いますが、Altium の動向を知ることができる貴重な情報が含まれていますので、手の空いた時にでもぜひ一度目を通してみてください。

996 total views, no views today

Protel と古い Altium Designer からのアップグレード

今月の価格改定では、アップグレードの対象となる旧製品の範囲がが広がり、Summer 09 以前のものに加え旧 Protel(プロテル)の名称で販売されていた旧製品からのアップグレードが可能になりました。

今回の改定では、アップグレード価格が以下のように設定されています。 

Altium Designer のアップグレード価格 (単位は円)

新価格 税込価格
保守満了日が 2013/10/21~2014/11/16 の間のライセンスから    
Altium Designer SE  – 全ライセンスタイプ 157,000  169,560
Altium Designer (PCB付) – 全ライセンスタイプ 475,000 513,000
保守満了日が 2013/02/01~2013/10/02 の間のライセンスから    
Altium Designer SE – 全ライセンスタイプ 203,000 219,240
Altium Designer SE – 全ライセンスタイプ 595,000 642,600
保守満了日 2012/12/27~ 2013/01/31 の間のライセンスから    
Altium Designer SE – 全ライセンスタイプ 243,000 262,440
Altium Designer – 全ライセンスタイプ 740,000 799,200
保守満了日が 2012/12/26 以前のライセンスから    
Altium Designer SE – スタンドアロン 259,260 280,000
Altium Designer SE – オンデマンド 292,260 315,640
Altium Designer SE – プライベートサーバー 281,260 303,760
Altium Designer – スタンドアロン 808,000 872,640
Altium Designer – オンデマンド 915,000 988,200
Altium Designer – プライベートサーバー 879,000 949,320
クロスアップグレード、2013/03/15 以降のご購入分より    
スタンドアロン    * 価格改定:1015/09/01 593,000 640,440
オンデマンド    * 価格改定:1015/09/01 667,000 720,360
プライベートサーバー    * 価格改定:1015/09/01 642,000 693,360
クロスアップグレード、2013/03/14 以前のご購入分より    
スタンドアロン    * 価格改定:1015/09/01 751,500 811,620
オンデマンド    * 価格改定:1015/09/01 858,500 927,180
 プライベートサーバー    * 価格改定:1015/09/01 822,500 888,300

そしてこの価格表の「保守満了日が 2012/12/26 以前のライセンスからのアップグレード」の部分に Protel を含む古い世代の製品からのアップグレード価格が示されています。

古いライセンスのユーザーにとってはこの「以前のライセンス」がどれくらい古いものまで対象になるのか?というところが問題になるのですが、今回の改定ではだいぶ前にアップグレード対象から外された Protel 最初期の製品までアップグレード対象に復帰しています。

さすがにこのグループはいくら古くてもよいというだけあって割高に設定されていますが、それでも新規ライセンス価格の 76,000円引き(拡張セット・オンデマンド)で購入することができますので見逃すことはできません。

そこで今回、アップグレード対象に復帰したものをリストアップイしてみました。

Advanced Schematic/PCB 1.x
Advanced Schematic/PCB 2.x
Advanced Schematic/PCB 3.x
Protel 98/Schematic 98 PCB 98 など 98 世代の製品
Protel 99/Protel 99 SE シリーズの各製品
Protel DXP/nVisage 等、DXP 世代の各製品
Protel 2004、CircuitStudio 2004 など、Altium 2004世代の各製品
Altium Designer 6
Altium Designer Summer 08
• Altium Designer Winter 09
• Altium Designer Summer 09

これらの製品をお使いの場合にはには、ぜひともアップグレードをご検討ください。

また PCB 無しの製品の、バージョンアップと PCB 付きへの以移行同時に行う「クロスアップグレード」も可能です。この場合についても、今回の新価格表では対象範囲が制限されていません。このクロスアップグレードはむしろ、通常のアップグレードよりも割安に設定されていますので、こちらもせひご検討ください。

以上、、アップグレードについては info@anvil.co.jp までお気軽にお問合せください。

1,092 total views, 1 views today

Altium Designer の新価格表|2015年 1月改定

2015年1月に改定された Altium Designer の新価格をご案内します。金額が朱色で示されている部分が、今回の改定で変わったところです。

Altium Designer および関連商品の価格  (単位は円)

旧価格 新価格 税込価格
Altium Designer SE(PCB無) スタンドアロン 291,000 291,000 314,280
Altium Designer SE(PCB無) オンデマンド 324,000 324,000 349,920
Altium Designer SE(PCB無) プライベートサーバー 313,000 313,000 338,040
Altium Designer (PCB付) スタンドアロン 884,000 884,000 954,720
Altium Designer (PCB付) オンデマンド 991,000 991,000 1,070,280
Altium Designer (PCB付) プライベートサーバー 955,000 955,000 1,031,400
ライセンスタイプの切替え      
SE スタンドアロンからプライベートサーバーへ 31,000 33,480
SE スタンドアロンからオンデマンドへ 42,000 45,360
SE プライベートサーバーからオンデマンドへ 20,000 21,600
フルセット、スタンドアロンからプライベートサーバーへ 101,000 109,080
フルセット、スタンドアロンからオンデマンドへ 137,000 147,960
フルセット、プライベートサーバーからオンデマンドへ 66,000 71,280
ライセンスの移管・分割・登録情報の変更など 59,000 63,720
Altium Designer SE(PCB無)サブスクリプション期間内更新 71,000 71,000 76,680
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白 0-6ヵ月 81,500 – 
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白 7-12ヵ月 99,500 –   –
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白13-18ヵ月 128,600 – 
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白19-24ヵ月 152,800 –  
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白 1-3ヵ月 –  98,875 106,785
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白 4-6ヵ月 –  116,575 125,901
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白 7-9ヵ月 –  134,275 145,017
Altium Designer SE サブスクリプション 再契約-空白10-12ヵ月 –  151,975 164,133
Altium Designer (PCB付)サブスクリプション期間内更新 170,000 170,000 183,600
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 1-6ヵ月 194,000 – 
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 7-12ヵ月 242,500 – 
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白13-18ヵ月 291,000 – 
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白19-24ヵ月 346,400 – 
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 1-3ヵ月 –  244,500 264,060
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 4-6ヵ月 –  288,600 311,688
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 7-9ヵ月 –  332,700 359,316
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 10-12ヵ月 –  376,800 406,944
Altium Designer SE アップグレード – From AD 10 243,000
Altium Designer SE アップグレード – From AD 12 203,000 –  
Altium Designer SE アップグレード – From AD 13 157,000 –  
Altium Designer (PCB付)アップグレード – From AD 10 740,000 –  
Altium Designer (PCB付)アップグレード – From AD 12 595,000 –  
Altium Designer (PCB付)アップグレード – From AD 13 475,000 –  
保守満了日が 2013/10/21~2014/11/16 の間のライセンスからのアップグレード      
Altium Designer SE  – 全ライセンスタイプ 157,000  169,560
Altium Designer (PCB付) – 全ライセンスタイプ 475,000 513,000
保守満了日が 2013/02/01~2013/10/02 の間のライセンスからのアップグレード      
Altium Designer SE – 全ライセンスタイプ 203,000 219,240
Altium Designer – 全ライセンスタイプ 595,000 642,600
保守満了日 2012/12/27~ 2013/01/31 の間のライセンスからのアップグレード      
Altium Designer SE – 全ライセンスタイプ 243,000 262,440
Altium Designer – 全ライセンスタイプ 740,000 799,200
保守満了日が 2012/12/26 以前のライセンスからのアップグレード      
Altium Designer SE – スタンドアロン 259,260 280,000
Altium Designer SE – オンデマンド 292,260 315,640
Altium Designer SE – プライベートサーバー 281,260 303,760
Altium Designer – スタンドアロン 808,000 872,640
Altium Designer – オンデマンド 915,000 988,200
Altium Designer – プライベートサーバー 879,000 949,320
クロスアップグレード、2013/03/15 以降のご購入分より 601,300 601,300 649,404
クロスアップグレード、2013/03/14 以前のご購入分より 758,900 758,900 819,612
Altium Designer SE(PCB無) 12ヶ月限定 131,000 131,000 141,480
Altium Designer (PCB付) 12ヶ月限定 371,800 371,800 401,544
Altium Designer (PCB付) 24ヶ月限定 573,600 573,600 619,488
Altium Designer (PCB付) – アカデミック 1本目 347,500 347,500 375,300
Altium Designer (PCB付)- アカデミック 2本目 93,000 93,000 100,440
Altium Designer (PCB付)- アカデミック 1本目 170,000 170,000 183,600
Altium Designer (PCB付)- アカデミック 2本目 43,500 43,500 46,980
Altium Designer (PCB付) 12ヶ月限定 – アカデミック 54,000 54,000 58,320
Altium オフィシャル トレーニングセミナー受講 1 回 25,000 25,000 27,000
Altium オフィシャル トレーニングセミナー受講 2 回 45,000 47,250 48,600
Altium オフィシャル トレーニングセミナー受講 3 回 65,000 65,000 70,200

今回の改定では保守(サブスクリプション)・アップグレードの価格体系が大きく変わり、現行バージョンの Altium Designer 15 だけしか保守(サブスクリプション)契約の対象になりませんので、保守切れの期間が短い場合でもAltium Designer 14 の場合にはアップグレードの扱いになります。

また以前は Summer 09 以前の旧バージョンはアップグレードの対象から除外されていましたが、今回の改定でこれらの旧バージョンも対象に戻り、古い Protel 98 や Protel 99 SE などからのアップグレードも可能になりました。

以上、価格についてのお問合せと見積依頼は、Altium Designer お問合せフォーム 及び info@anvil.co.jp にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

1,239 total views, no views today

Altium Designer 2015年の新価格

Altium Designer の価格が改定されました。今回の変更の範囲は新規のご購入やサブスクリプションユーザーの皆様には影響しない範囲に留まっていますが、サブスクリプション・アップグレードのスキームが全面改定されていますので、旧バージョンのユーザーの皆様はご注意ください。

ad15_mentenance_change

今回の改定の要点は以下のとおりです。

  1. ライセンスの新規購入とサブスクリプションの期間内更新
    今回の改定では変更されていません。
  2. サブスクリプションの再加入
    Altium Designer 15 リリース日の 2014年11月17日以降に保守が切れたライセンスのみ保守への加入が可能となり、2014年11月17日までに保守が切れたライセンスはアップグレードの扱いになります。すなわち保守への再加入の対象は現行の Altium Designer 15 で登録されているライセンスだけになります。
  3. アップグレード
    現行バージョン(Altium Designer 15)以外はアップグレードになり、製品の名称やバージョン番号ではなく、いつサブスクリプションが切れたのかによって、アップグレード価格が決まります。
    例えば以下のようにサブスクリプション満了日で 4つにグループ分けされており、それぞれ価格が異なります。

・2012年 12月 26日以前
・2012年 12月 27日 ~ 2013  1月 31日
・2013年  2月  1日 ~ 2013 10月 20日
・2013年 10月 21日 ~ 2014 11月 16日

あと、2012年 12月 26日以前の分類には旧プロテルの全商品が含まれますので、Peotel 99 SE からの移行もアップグレード価格で行う事ができます。

以上が 2015年の価格改定の概要です。なお新価格表については只今準備中ですのでしばらくお待ちください。

1,030 total views, no views today

Altium Designer 14 のアップデート – 14.3.16

昨年末 12月 16日に Altium Designer 14 の最新版 14.3.16 がリリースされました。このリリースはサブスクリプションニュースレターや日本語のリリースノート などでご存知のも多いと思いますが、リリースされたのが Altium Designer 15 が出た後でしたので、アレッ?と思われたかたも多いのではないかと思います。

 ad14316

今まで、メジャーなバージョンアップの後には、旧バージョンの改良は行われなかったのですが、この 14.3.16 はまさに異例のリリースであるといえます。そこで、これについて Altium のサイトを検束してみると、Blog にこのリ14.3.16 のリース  と その背景についての投稿がありました。ここでは、14.4 のリリース予告 も行われており、まさにここは新情報の宝庫です。

この Blog サイトbの投稿によると、今後 Altium はメジャーバージョンアップの後も一定期間、旧バージョンのアップデートを続けるとのことです。 * プレスリリース(追記:2015/02/03)

おそらく現行バージョンのアップデートでは主に新機能の追加が行われ、旧バージョンのアップデートでは不具合の解消だけが行われる事になりますので、今後は新旧 2つのバージョンの並行インストール・使い分けにより、新バージョンが安定するまでの間の信頼性の担保が可能になります。

以上、最新版をご利用中のサブスクリプションユーザの皆様にもお奨めです。

1,208 total views, no views today

Altium Designer の 3D表示機能

* 旧サイトからの転載・加筆

さて今回は、Altium Designer の3D 表示機能の概要をご紹介します。この機能は Protel 世代では実現されなかった Altium Designer の特徴的な機能のひとつです。

そこでまず3D 表示のスクリーンンショットを寄せ集めた、以下の図をご覧下さい。この機能の本質は「見せる」ところにあります。簡単なコメントが入ってはいますが、画像を見るだけで概要を把握する事ができるのではないかと思います。

ad3d500

Prtel 99 SE にも、簡易的な 3D 表示機能が付いていましたが、この画像を見るとすぐに、以前より大きく進化した全くの別物であることがわかると思います。

この 3D 機能は以下のように要約されます。

● PCB フットプリントに STEP 3D モデルを割付ることにより PCB フットプリントを 3D 化できる
● 3D 表示に対して、拡大縮小、移動、回転などの表示制御をマウスで簡単に行ううことができる
● 3D 化されたフットプリントにより基板に部品が実装された状態を 3D 表示できる
● 基板の内部や断面を 3D 表示するこができる
● 部品形状を含む基板の 3Dデータを STEP ファイルで 3D メカニカル CAD に渡すことができる

そしてさらに、ただ表示ささせるだけでは無く 3D 化されたフットプリントを利用して、クリアランスチェックを行うことができます。また 3D 表示のまま部品の移動ができますので、目で立体的な干渉を確認しながら部品配置を行うことができます。さらに ズーム、回転などによる 3D 画像の変化を動画に記録する機能も備えています。

3D 画像は、メイン画面とは別に用意された 3D パネルにも表示されます。2D 編集画面での作業中にもここは 3D で表示されますので、3D イメージで干渉等を確認しながら設計を進めることができます。以下はこのパネルを紹介するための画像です。Protel 99 SE で設計されたものであち 3D モデルの割り付けられていないPCB レイアウトですが、このように Protel 99 SE で設計された 2D の PCB レイアウトでも、この新しい 3D 機能を利用することができます。

ad3d99

Altium Designer の 3D 機能については以下のような日本語ドキュメントが用意されていますのでご利用ください。

● MCADオブジェクトとPCBデザインの統合
● STEPのインポート/エクスポート機能でECADをMCADにリンク
● 3D シングルレイヤモード
● PCB 3D ビデオ
● ジェネリック STEP モデルへ 3D 外形を変換 (Altium Labs)

Altium Designer の 3D 機能が動画で紹介されていますのでぜひともご覧下さい。 

● SOLIDWORKS との連携 – その1
interfacing to altium designer from solidworks – part 1
● 
SOLIDWORKS との連携 – その2
Interfacing to Altium Designer from SolidWorks – Part 2
● 
SOLIDWORKS 2012 と Altium Designer 10 との連携
SolidWorks 2012 vs Altium Designer 10 for 3D-PCB Design
● 
Altium Designer 14 の 3D クリアランスチェック機能
Altium Designer 14 – 3D Clearance Checking of Flex Mounted Components
● 
Altium Designer 14 の 3D 動画作成機能
Altium Designer 14 – 3D Movie Enhancements
● 
Altium Designer 14 の フレキ折り曲げの 3D表示機能
Altium Designer 14 – Bending Lines

以上のように Altium Designer は充実した 3D 機能を備えています。その他に Introduction to Altium Designer や他の多くの動画で Altium Designerが紹されていますので、ぜひともこれらをご覧いただき、導入検討にお役立ください。

Altium Desagner 問合せ・リクエストフォーム

1,370 total views, no views today

年末年始のスケジュール

12月も終盤に差しかかり、暖冬の予測とはうらはらに極寒の毎日が続いています。今年も残すところあとわずかですが、今年はどのような一年でしたでしたでしょうか?

さて弊社 アンビルコンサルティングではこの年末年始、以下のスケジュールで営業いたします。

• 12月 22日(月)から12月 26日(金)まで – カレンダーどおりに営業いたします。
• 12月 27日(土)から 1 月 4日(日)まで – 休業いたします。
• 1 月 5日(月)以降 - カレンダーどおりに営業いたします。

なお12月18日以降の受注分については来年 1月の納品になります。
現在実施中のキャンペーンについては、終了日の12月22日も見積依頼をお受けし、24時まで受注を継続させていただきます。

また休業中にも数回、メールを確認する予定ですのでもし年明け始業日までに対応が必要な用件などがございましたら info@anvil.co.jp までご連絡ください。

では本年もあと少しですが、引続きよろしくお願いいたします。

820 total views, no views today