Altium Designer 17 がリリース

Altium Designer 17 がリリースされ、すでに利用可能になっています。

ホームページの内容もすでに “17”に更新されています。

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 事前にアナウンスされていたスケジュールどおりのリリースです。バージョン番号は 17.0.6 で、こちらからダウンロード できます。新機能が こちらで紹介されています。

この新バージョンでは日本のユーザーが切望していた、Zuken(図研)CR-5000 PCB / SCH ファイルの読み込み機能 が遂に実現しました。

この図研 CR-5000 ファイルの読み込み機能は日本以外ではほとんど必要とされない機能なので、数々のインポーターの中では優先度の低いものとして取り扱われ、開発が後回しになっていました。そしてようやくこの Altium Designer 17 で実現したわけですが、ほとんど宣伝されていませんので気付かない方も多いのではないと思います。実のところ、かく言う私もしばらく後になってから気付きました。

この CR-5000 ファイルの読み込み機能は、積極的には宣伝されていませんが、日本ではたいへん役立つはずですので、見落とす事なくご利用ください。

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Altium のハイエンド CAD “ATINA” を謎説く

投資家向け資料 “Altium Ltd FY16 Full Year Presentation 24 Aug 2016” の製品戦略ページには、開発中のハイエンド CAD について言及されています。以下のチャートにあるように、”ATINA” と命名され Altium Designer の上位に置かれています。

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そこで気になるのが “ATINA” の右横にある “OEM Partner Prodact”の表記です。これをそのまま受取ると、OEM パートナー向け又は OEM パートナーの製品という事になります。しかしフラグシップの役割を担う重量な製品ですので、他社に供給するような製品では無いはずです。

おそらくこの “OEM Partner Prodact” の意味は OEM パートナー製品との連携・統合機能の強化や、協業の意思表示なのではないかと思います。そしてその成果として、OEM 先ブランドでの販売が目論まれているのではないでしょうか?

またここには “ATINA”のスクリーンショットと共に機能の概要が示されています。

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ATINA

・マルチボード/システムデザイン機能
・先進の配線機能
・コンストレイント-ドリブン設計機能
・大規模な PCB の取扱が容易

X2 Platform

・次世代の 3D グラフィックエンジン
・洗練されたユーザーインターフェイス
・64ビットコンピューティング構造

まだ ATINA のほんの一角を垣間見た段階ですが、かなり先進的なもののように見えます。しかし、すでに他社がシェアを押させている市場に参入し設計者の支持を得るのは並大抵な事ではありません。

20年ほど前 Windows が普及し始めた時のような大きな波がやってくればそれに乗っかって攻め込む事もできます。しかし今それは望めませんので、メカ CAD との連携・統合の強化や、ライセンス形態の多様化など、時代のニーズに愚直に応えていくしか方法が無いように思います。

特にライセンス形態については、高額なライセンスの買い取りだけでなく、使った時間だけ課金するという形態が提供できればユーザーにその利便性を訴求できます。私個人としては、使用した時間に対する課金とクレジットカードによるオンライン決済を組み合わぜたような、新しいスタイルのライセンス形態が出現することを期待しています。

いすれにせよ、今までのような永久ライセンスを主軸に、ハイエンド市場を開拓するのは難しそうに思えます。

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Altium Designer 17 間もなく登場!

Altium Designer 17 の近日リリースがアナウンスされています。今年も、年末恒例のメジャーアッデートが実施されるようです。

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すでにこの新バージョンのプレビューサイトが立ち上がっており、動画を使って多くの新機能が紹介されています。

今回の新機能の目玉は ActiveRoute™ という名の半自動配線機能のようです。 また Dynamic Copperという機能によりベタの編集機能が強化されるようです。その他、セレクト機能の柔軟性が高められたりクロスプロービングが改良されたりしており、ますます使いやすいツールに進化しそうです。

COMING SOON! 詳しくは ALTIUM DESIGNER 17 のプレビューページ をご覧ください。

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2016年の決算結果 Altium の業績と戦略

2016年 6月末の決算結果が反映された、投資家向けプレゼンテーション資料が公開されています。この “Altium Ltd FY16 Full Year Presentation 24 Aug 2016“という名の資料 によると、Altium 業績はかなり好調のようです。

この資料では 2011年からの総売上の推移がグラフで示されており、毎年 15% 程度の成長を続けている事が分かります。そして今年は 17% 成長しており、2011年からの 5年間で約 2倍の成長を遂げています。

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また、製品戦略のページを見ると、前回まで X2 としか書かれていなかった開発中のハイエンド製品に “ATINA” という名前が付けられています。そしてそこには “OEM Product”という添え書きがあります。” Powered by Altium ” の名を与え他社に提供するのでしょうか? フラグシップであるはずの製品が “OEM Product” とはいったいどういう事なのでしょうか?

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ここにラインナップされている他の製品は、すでに正式なアナウンスが終わっているものばかりです。また先日この Altium 情報局に SolidWorks との提携についての記事を投稿しましたが、この契約に基づく PCB ツールとしてすでに SolidWorks PCB の販売が始まっています。

この “Altium Ltd FY16 Full Year Presentation 24 Aug 2016“ 公開の直後、Altium の株価は高騰しました。国内だけを見るととても楽観できる状況ではありませんが、少なくともこの資料からは、いやが上にも Altium の明るい未来が見えてきてしまいます。

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Altium Designer 16.1 が間もなく登場

Altium Designer 16.1の近日リリースがアナウンスされています。

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今回のアップデートでは、バグフィックスよりも新機能の追加にウェィトが置かれています。今回追加される主要な機能は設計編集機能ではなく、関連資料の作成に関するものでであり、その一連の新機能を Draftsman™ と名付けてています。

CAD による設計業務では、製造工程への設計結果の引き継ぎが必要になり、その際に作業指示書などの資料が必要になりますが、今回の新機能 Draftsman™ ではこのような資料を能率良く作成できます。

COMING SOON:  ALTIUM DESIGNER 16.1 のページには動画も用意されていますので、是非一度ご覧ください。

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ハンズオン・トレーニング、2016年 4月以降の日程

アンビル コンサルティングではサポートサテライトで Altium Designer ハンズオン・トレーニング を定期開催していますが、代理店契約の終了に伴い 4月末でサポートサテライトを閉鎖することになり、ハンズオントレーニング継続が困難になりました。

継続に向けて代替会場の確保等の可能性を探っているところですが、今月4月を持ち一旦終了することになりました。そこで最後のハンズオントレーニングを以下の日程で開催しますので、ぜひとも受講をご検討ください。 

<4月開催 >
● 4月13日(水) 概要&回路図
● 4月14日(木) PCB

関西地域では唯一のトレーニングコースコースです。受講料金は 1日あたり 35,000円(弊社保守ユーザー様の場合は 20,000円)となります。

トレーニングコースに関するお問合せ・お申込みは フォーム またはsupport@anvil.co.jp まで。

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びわこジャズ東近江2016

今月4月23日(土)と4月24日(日)の 2日間、びわこジャズ東近江2016 が開催されます。そしてアンビル コンサルィングでは今年も、近江酒造・ステージ(4月24日)で音響のお手伝いをいたします。

昨年までこの会場では音の大きなバンドの出演が多かったのですが、今年は環境への配慮から、小編成のアコースティックバンドが中心になっています。

bjf2016

近江酒造・ステージ(4月24日)のプログラム
• 11:00~12:40 うさぎ組バンド
• 12:00~13:40 ムーピーボーナストラック
• 13:00~14:40 セカンド・サークル
• 14:00~15:40 ケイサミイノズ with 美優
• 15:00~16:40 小野マトペ
• 16:00~17:40 ベムラム

会場は昨年と同じですが、出演バンドの構成や会場周辺の環境がだいぶ変わっていますので、何を持ち込むか、いろいろと思案しているところです。

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ALTIUM DESIGNER ロードショー

4月から Altium は 世界各国で “ALTIUM DESIGNER ロードショーシリーズ” という名のセミナーを開催します。  案内によると、Altium Designer の先進機能を実際の PCB 設計にどのように応用するのかについて、詳しく説明されるようです。

altium_loardshow

日本では 5月24日に東京5月 26日に名古屋で開催されます。

参加は無料ですが登録が必要です。滅多にない機会ですのでぜひともご参加下さい。

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OrCAD の販売チャンネル

OrCAD は回路図エディターの老舗として長い歴史を持っており、Altium のライバルとしてその動きが少々気になるところです。そこで先日 “OrCAD”で WEB 検索してみたところ、販売チャンネルの変更についてアナウンスされていました。

このアナウンスによると、CADENCE社は 3月31日で OrCAD の直販を止め、4月1日からはイノテック社経由での間接販売に全面的に移行するそうです。CADENCE社では 2014年の中旬、サイバネット社経由での間接販売から直販への切り替を行いましたが、今回はその真逆の動きという事になります。

なお、Altium でも今月末に販売チャンネルの変更が行われますが、これについては Altium からアナウンスされ次第、皆様にお知らせしたいと思います。

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間もなくキャンペーンが終了します

好評実施中の Altium Designer アップグレードキャンペンは 3月24日で終了します。あと2週間しか残っていませんので、アップグレードを予定されている場合には手続きをお急ぎください。

また今回のキャンペーンでは Protel からのアップグレードも大変お買い得ですので、Protel 99 SE 等の古い製品をお使いの場合にも、ぜひご検討ください。
 

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さらに保守切れ期間が 1年以内のライセンスについては、空白期間の長さに係らず全て 215,100円(税別)で再加入できます。

Altium Designer サブスクリプションのキャンペーン価格(価格表記は税別・単位は円)

キャンペーン品目(PCB付のみ、SE は対象外)

通常価格 キャンペーン 値引率
Altium Designer サブスクリプション期間内更新 170,000 170,000 0%
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 1-3ヵ月 244,500 215,100 20%
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 4-6ヵ月 288,600 215,100 25%
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 7-9ヵ月 332,700 215,100 35%
Altium Designer サブスクリプション 再契約-空白 10-12ヵ月 376,800 215,100 43%

ご検討・ご購入手続きに際しては迅速に見積を用意させて頂きますので、info@anvil.co.jp までお気軽にお申し付けください。

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Altium Designer ユーザー情報サイトの更新案内

Altium Designer ユーザー情報サイトでは Altium Designer の利用に役立つテクニカル情報をお届けしています。このサイトでは主に Altium Designer の使い方の解説が行われており、Altium Designer の日本語 PDF 資料 も提供されています。

またこの Altium Designer ユーザー情報サイトの情報は随時更新が行われており、今回は 2015 年後半以降に投稿・更新された主な記事をご紹介したいと思います。

News From Anvil Consulting

Altium Designer 16の新機能紹介

For Trial Users

Parallel Port Driverに関するメッセージ

For Altium Designer Users > About Altium Designer

Altium Designer 16リリース&リリースノート

For Altium Designer Users > FAQs & Tips

Altium Designerの資料ドキュメントについて
機能紹介:クロスプローブ – 機能紹介:クロスセレクト モード
機能紹介:部品実装バリアント   – バリアントの拡張 – 部品実装バリアントの設定 
基本操作:ワークスペースパネル – ワークスペースパネル:Navigator
インポート/エクスポートについて – PADS Logic Exporter(v16)
機能紹介:スマートエディット – 1 –
・ 機能紹介:スマートエディット – 2 –
・ 機能紹介:スマートエディット – 3 –
機能紹介:回路図ドキュメントからライブラリを作成
機能紹介:マーカーペン – 機能紹介:ネットカラーの設定(v16)
設計の流れに沿ったトピック紹介設計の流れに沿った手順紹介(出力関連)
機能紹介:部品の位置座標ファイル出力機能紹介:位置情報を利用した部品配置
基本操作: 削除 – Tips: 配線をセレクトする便利な機能
機能紹介:引き込み(スナップ)機能
回路図やネットリスト無しで基板設計を行う方法
機能紹介:クラス定義Tips: クラス定義の削除を回避 
機能紹介:PCBドキュメントからライブラリを作成
デザインルール:概要デザインルール:適用範囲(スコープ)の指定方法
オブジェクトの紹介:ルーム (Room) – Tips: 更新によるルームの追加を避ける方法
コンポーネント配置や移動について – コンポーネント配置や移動に関する新機能(v16)
機能紹介:統一グリッドシステム – Tips: 基板外形の外側にグリッド表示
機能紹介:エンベデッド ボードアレイ(面付け) – エンベデッド ボードアレイの改良(v16)
CAMツール(CAMtastic)ついて 機能紹介:ライセンスによるCAMツールの違い
・ Sim & SIのドキュメントについて
・ FPGA設計のドキュメントについて

For Anvil Customers

Ultra Librarian を使ったライブラリの作成方法
トレーニングガイド 補足資料 -フットプリントマネージャ-

尚ここには、利用者登録が必要なページや、アンビル コンサルティングのサブスクリプションユーザしか利用できないページがあります。

サブススクリプション期間中のアンビル コンサルティングのユーザーでないと、このサイトの全ての情報を閲覧する事はできませんが、それ以外の場合でも有用な多くの情報を入手することができます。また、ユーザー登録せずに利用する事もできますが、この場合には一部のエリアしか見られませんので、利用に際してはまずユーザー登録することが必要です。

INFOMATION : 利用者登録をせずに、評価版ユーザーも利用可能
FOR TRIAL USERS : 利用者登録をせずに、評価版ユーザーも利用可能
FOR ALTIUM DESIGNER USERS : 評価版ユーザーも利用できるが登録が必要
FOR ANVIL CUSTMER : アンビルコンサルティングの保守契約ユーザ限定
USERS ROOM : 評価版ユーザーも利用できるが登録が必要

この Altium Designer ユーザー情報サイトの利用方法と内容についての不明点については support@anvil.co.jp までお問合せ下さい。

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Altium Desiger を動画で解説

Altium Desiger の使い方を紹介する動画を作成し YouTube に投稿しました。

youtube

現在、以下の 10本をご覧いただけます。

Altium 部品表の作成とカスタマイズ 
Altium ドキュメントのナビゲーション
Altium バスのドラッグ
Altium フットプリントの作成と3D STEPモデルの割り当て
Altium ドキュメントのナビゲーション(PCB)
Altium ドリルテーブル
Altium 位置情報を利用した部品配置
Altium 回路図でのオブジェクト削除
Altium 回路図での部品配置
Altium 回路図(コンポーネント)オブジェクトの移動とドラッグ

弊社の豊富な文字情報に加え、こちらも併せてご利用下さい。

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Altium の投資家向けプレゼンテーション

Altium では半期の決算を終え、投資家向けに事業業績・方針についてのプレゼンテーションを行いました。このとき公開された資料 “Altium Investor Presentation February 2016 ”  によると、業績は相変わら好調のようです。

この資料の冒頭付近には、売り上げの推移と予測を示したグラフがあります。これによると、毎年 20% 程度の売り上げ増を達成しており、今後もこのままの成長が見込まれています。

sales201602

また、ローエンドとメインストリーム、ハイエンドの 3つに各製品がポジショニングされ、この3つのセグメントのそれぞれに対する販売戦略が示されています。そして、現在準備中のハイエンド製品には X2 という名前がつけれています。

productrenge2016

strategy201602

この戦略図の横軸は時間軸であり、顧客の獲得法とその後のアプローチが示されています。ローエンドの顧客の獲得は種を撒くところから始まり、メインストリームでは釣り糸を垂らすところから始まります。そしてハイエンドでは、いきなり鉄砲で狙っていますが、大物は簡単には仕留めらず逆襲に合っている様子が描かれています。

この図にには農耕型マーケティング、狩猟型マーケティング、Pull 型、Push 型等のマーケティングのエッセンンスが盛り込まれており、思わず見入ってしまいました。

この資料は全て英語ですが、グラフや図を見るだけで Altium の勢いが伝わってきます。

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混在回路シミュレータを試す

Altium Designer には A/D 混在回路シミュレータが含まれています。また先日の投稿で紹介した旧世代のサンプル回路集にもシミュレーション用サンプル回路が含まれており、この中に見覚えのある真空管アンプの回路図があったので試してみました。

このサンプル回路は “Vaccum-Tube Power Amplifier.PRJPCB” に入っており、これはたぶんウイリアムソン型と呼ばれるパワーアンプで、裸ゲインの高い増幅段に深い NFB が掛けるられています。

このサンプル回路にはシミュレーションに必要なモデルが全て割り付けられており、回路図を開いてそのままシミュレータを起動すれば、過渡解析が行われ波形が表示されます。また、簡単な追加設定で、AC スモールシグナル解析で周波数特性が見られるれるので試してみました。

周波数特性を見るにはます、”Setup Mixed Signal Simulator”を起動しセットアップ画面を表示します。

setup_menu1

そして以下の 2箇所の設定を行います。

setup_acsmall2 
setup_acsmall1

そしてシミュレータを起動します。

sim_menu1[1]

以下は若干の追加設定を加え、周波数特性と位相特性を表示させた例です。

tube_result

低域が少し持ち上がっているのは、この付近の帰還量が減っているからだと思います。しかし出力トランスの一次リアクタンスが低域で低下するので、実機では低域はダラ下がりになるはずです。

また Altium Designer にはこれ以外にも、以下のように多くのサンプル回路が用意されていますので、ぜひ一度お試しください

Examples_sim

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OrCAD,PADS,Altium,トップブランドはどれ?

Altium と同価格帯の CAD ブランドに OrCAD と PADS があり、これらの 3つのブランドは MS-DOS 全盛の頃から 30年近く競争相手として鎬を削ってきました。この 3つのブランドの戦いの構図は今でも変わっておらす、それぞれの現在のポジションが気になるところです。

尤も市場への参入時に投入された商品はそれぞれ異なっており、OrCAD は回路図エディタ、PADS は PCB エディタ、Altium(Protel)は回路図エディタと PCB の両方を市場に投入しました。この経緯を今でも引きずっており、今トップブランドはどれか?と聞かれれば、回路図エディターは OrCAD、PCB は PADS、回路図と PCB の統合ツールなら Altium という回答を差し上げる事になると思います。

あくまでこれは当方の私感ですが、Google の検索窓に打ち込まれるキーワードの件数を数えてみても、これがが妥当なところである事が伺えます。

以下は “OrCAD” “PADS” “Altium” “OrCAD 価格” “PADS 価格” “Altium Designer 価格” “OrCAD Capture 価格“での検索による表示件数です。

google_count

Altium 専門店であるアンビルコンサルティングの Web サイトでありながら、何故か “Altium” より “OrCAD” での表示数の方が多いというのが不思議なところですが、ざっくりとこの結果を分析すると、Altium は OrCAD の半分、PADS は OrCAD の 5分の1 程度となり OrCAD が一番という事になります。しかし、エレクトロニクスの分野ではデザインエントリーに特化したツールの需要が大きいので、OrCAD を PCB 不要の回路設計者向けの商品、Altium を PCB も自前で設計する回路設計者向けの商品、PADS をプロの PCB 設計者向けの商品としてとらえると、3社それぞれのポジションに大きな違いは無いように思います。

この検索数は、知名度/ブランドの浸透度を反映するものであり、OrCAD、PADS、Altium が今まで実績を積んできたそれぞれのマーケットセグメントで、今もなおトップブランドの地位を維持し続けているという現状を物語っているのではないでしょうか?

注:上記 OrCAD, PADS, Altium の 3ブランド及び関連キーワードによる Google 検索に於いて、キーワードの “入力数” = “表示数” と見なして説明を行っていますが、実際にはいくらかの違いがあります。

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部品ライブラリとサンプルファイルのインストール

Altium Designer の利用開始直後、ライブラリが見つからず戸惑われる方が多いようです。

それもそのはず、Altium Designer ではディスクスペースの節約の為、インストール時にライブラリとサンプルファイルの大部分が自動的にはコピーされない仕組みになっており、ユーザー自身が必要なものを別途にダウンロードしてインストールしなくてはなりません。

別途にインストールが必要なものは以下とおりです。

旧世代のライブラリ
Altium Designer 10 のリリース時点でで自動インストールされていた標準ライブラリであり、回路図の作成や PCB 設計に必要な統合ライブラリが広包括的に提供されています。

旧世代のデザインサンプル
Altium Designer 10 のリリースの時点で自動インストールされていたデザインサンプルであり、Altium Designer の機能を確認したり利用方法を学習するのに役立ちます。

旧世代のリファレンスデザイン
Altium Designer 10 のリリースの時点で自動インストールされていたリファレンスデザインであり、Altium から商品として販売されていたものが中心になっています。機能の確認や学習の範囲を超え、実践で利用できるレベルの内容のものが集められています。

新しいライブラリ
現行の Altium Designer 用の部品ライブラリです。常にメンテナンスされており絶え間無く新し部品が提供されています。欲しい部品のリクエストもできます。

新しいリファレンスデザイン
現行の Altium Designer 用のリファレンスデザインです。機能の確認や学習の範囲を超え、実践で利用できるレベルの内容のものが集められています。製品として販売されていた Nanoboard のデザインデータがそのまま提供されています。

これらのインストールはただコピーするだけですので、全てをネットワーク上の共有スペースにコピーしておき、必要に応じて各自がローカルにコピーすれば良いのではないかと思います。 

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サブスクリプション満了後の再インストール

PC の更新時など、Altium Designer を再インストールしなくてはならない場合があります。Altium Designer ではこのような場合にも特別な手続きは必要無く、初回と同じ手順でインストールし、認証することができます。しかし、サブスクリプションが切れていると、それ以降にリリースされたバージョンは利用できませんので注意が必要です。

このためサブスクリプションが切れている場合には、インストールを始める前にサブスクリプションの満了日を確認する事が必要です。この満了日は、サブスクリプション確認書に記載されています。また、Altium Designer のアカウント管理画面で確認する事ができます。サブスクリプションが切れていても、この満了日までにリリースされたバージョンであればいつでも利用できます。
 

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新しいものほど改良が進んでいるので、満了日直前のものを利用される事をお奨めしますが、他の設計者や取引先が利用しているものとバージョンを合わせたい場合もあります。このような時、 サポ―サイト にある各バージョンとリリース日の一覧を見れば、利用可能なバージョンがすぐにわかります。またこのリストは日本語リリースノートにリンクされていますので機能の確認に便利です。
 

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利用するバ―ジョンが決まったら、ダウンロードページ で、インストーラを入手します。

Altium Designer ダウンロードのプルダウンメニューを開くと、歴代のバージョンがリストされますので、この中から目的のバージョンを選んでください。
 

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そのあとの手順は初回のインストールと変わりませんが、Summer 09 以前のものはプログラムのダウンロード方法が異なります。また Winter 09 以前のプログラムは Dashboard を利用しないと認証ができませんのでご注意ください。  Altium Designer 旧バージョンのインストールと認証

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Altium と Dassault Systemes(SOLIDWORKS)との OEM 契約

2月2日、Altium の株価が 10% 以上急騰したので、調べてみたところ、Altium と Dassault Systemes(SOLIDWORKS)との OEM 契約がアナウンス されていました。

anaunce20160202

すでに Altium では Dassault 社に PCBWORKS を OEM 供給 しています。 そこであらためて、この PCBWORKS の WEB サイト を確認すると、”Copyright © 2016 Altium Limited” “Powered by Altium”等の表記があり、PCBWORKS の OEM 供給に留まらず、マーケティングも肩代わりするような関係にある事が伺えます。

今回の契約の内容は不明ですが、現在行われている協業をさらに推し進める事を意図したものである事は確かです。そして、これよって Altium が得るものは多く、この関係がAltium Designer の進化を加速するのではないかと期待しています。

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Altium Designer 最新バージョンと旧バージョンとを併用

Altium Designer 購入後、旧バージョンの併用が必要になる場合があります。例えば、旧バージョンを使用している取引先との間でバージョンを一致させたい場合には、旧バージョンで設計するかまたは、旧バージョンで保存しなおすことが必要ですので、旧バージョンを動かさなくてはなりません。

幸い Altium Designer のメジャーリリースは新規インストールになっており、双方のバーバージョンを同一環境にインストールできますので、このような場合にも困る事はありません。

オンデマンドの場合

Altium Designer では Summer 09 からオンデマンドタイプのライセンスが登場しましたが、現在提供されているオンデマンドライセンスはこの Summer 09 まで遡って認証が可能ですので、特別な手続き無しに利用する事ができます。ただし、Summer 09 を認証する際には、SUPPORTcenter から Altiu,Live への変更の為、接続先サーバーの設定を portal1 からportal2 に変更しなくてはなりません。また Web 経由でのインストーラの提供は、2-3 世代前のものまでしか行われていません。もしこれより古いものを利用したい場合には個別に対応させていただきますので、support@anvil.co.jp までお問合せ下さい。なお、Winter 09 以前の古いバージョンについてはご利用いただく事はできません。

スタンドアロン・プライベートサーバーの場合

スタンドアロンとプライベートサーバーの場合には、ライセンスファイルによる認証になっており、Dashboard 経由で旧バージョンのライセンスファイルを入手する事により利用する事ができます。ただし現在のライセンス認証システムでサポートされているのは、Altium Designer 6 までとなっており、それ以前のものは利用できません。また、Web 経由でのインストーラの提供は、2-3 世代前のものまでしか行われていません。もしこれより古いものを利用したい場合には個別に対応させていただきますので、support@anvil.co.jp までお問合せ下さい。

    ライセンスファイルは Dashboard 経由で入手できます

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また、最新バージョンのライセンスファイルでも、数世代前のバージョンまで認証できますので、Altium Designer 10 以降のものであればこの再認証の手続きは不要です。

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