Altium Designer プライベートサーバー・ライセンスの特徴をご紹介します。
プライベートサーバー・ライセンスは通常ネットワーク・ライセンスまたはフローティングライセンスと呼ばれているものであり、LAN に接続されている複数の PC で Altium Designer のライセンスを共用することができます。
まずは以下の表をご覧下さい。(価格改定:2014/07/01)
(* 価格表記は税別) | スタンドアロン | オンデマンド | プライベートサーバー |
ライセンス共用 | 困難 | 容易 | 容易 |
社外での使用 | 容易 | 容易 | 困難 |
サーバーの設置 | 不要 | 不要 | 必要 |
インターネット常時接続 | 不要 | 必要 | 不要 |
PCB付(拡張)価格 | 884,000円 | 991,000円 | 955,000円 |
PCB無(基本)価格 | 291,000円 | 324,000円 | 313,000円 |
PCB付(拡張)保守価格 | 170,000円 | 170,000円 | 170,000円 |
PCB無(基本)保守価格 | 71,000円 | 71,000円 | 71,000円 |
プライベートサーバー・ライセンスでは、LAN に接続された複数の PC で Altium Designer ライセンスを共用することができます。LAN 上に設置されたサーバーからライセンスを受け取る仕組みになっており、Altium Designer がインストールされている PC もライセンスを管理する サーバーもインターネットに接続されている必要はありません。
このため、インターネットのコンディションの景況を受けることなく安定な運用が可能です。しかし Altium Designer がインストールされている PC は LAN に繋がっていることが必要ですので、そのままでは Altium Designer を社外に持ち出して使用することができません。このため、 Altium Designer を社外にもし出したい場合には、別途にスタンドアロンまたはオンデマンドライセンスを用意する必要があります。まもう一つの持ちだしを可能する手段として Altium Designer がインストールされた PC にサーバープログラムを一緒にインストールしてしまうという方法があります、しかしこれを行う場合には使用許諾契約の範囲を超えないように細心の注意を払う必要があります。また、社外での利用を回路図・PCB などのデザインファイルの参照だけに限定する場合には、無償で提供されているビューワーライセンスを利用するという方法もあります。
このプライベート・サーバーはインターネットに依存せず運用でできますので、インターネットの障害の影響を受けることはありません。このため、多数のライセンスを利用する場合でも安心です。一方で、インターネットを介して提供される情報が受け取れないことのデメリットもあります、例えば保守契約を更新した場合にも、更新後の保守期間がサーバーに自動的に反映されませんので、保守契約を更新した場合には必ずライセンスの再認証が必要になります。また、Altium Designer プログラムのアップデートを行う場合には、インターネットへの接続が必要になりますので、Altium Designer がインストールされた pc については、常時インターネットに接続された状態で運用した方が便利です。
あともう一つ、プライベートサーバーで複数のライセンスを利用する場合には、通常 1つのライセンス(1つのシリアル番号)で複数のユーザーが同時に利用できるという形態でライセンスが発行されますが、1つのライセンスにまとめてしまわず、いくつかに分割することもでぃます。これについては 複数の Altium Designer ライセンスの発行形態 で解説されていますのでご覧ください。
では、このようなプライベートサーバーの長所と短所を理解してライセンスタイプを選択し、有効にご利用ください。
以上、ライセンスタイプに関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
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