Altium Designer の機能と用法」カテゴリーアーカイブ

AltiumLive と Altium Designer

AltiumLive は Altium Designer ご利用の要です。Altium Designer の利用に際してはまず AltiumLive アカウントの取得が必要です。

AltiumLive は Altium Designer のユーザー様やAltium WEB サイトの情報をご利用いただく際に提供されるユーザーアカウントとそのサービスの総称です。これが無いとユーザーは Altium Designer のインストールも認証もできません。また AltiumLive サイトから提供される多くの情報やサービスを利用することができません。

また、この AltiumLive は Altium Designer 10 以降に導入されたものですが、Summer 09 等のそれ以前のものについても SUPPORTcenter からこの AltiumLive に切り替えられており、Summer 09 以前の旧バ-ジョンに於いても、AltiumLive アカウントを取得 しないとライセンスの認証ができません。

ということで、改めてここで AltiumLive の要点をまとめてみたいと思います。

AltiumLive の用途

AltiumLive は以下の用途に用い、AltiumLive が無いとこれらを行う事ができません。

・Altium Designer のインストールと認証
・Altium Designer 6 以降の旧製品の認証・ライセンスファイルの取得
・AltiumLive サイトのコンテンツとサービスの利用

次の場合には AltiumLive が自動的に発行されます

・Altium Designer の正規ライセンスをご購入いただいた場合

ご購入いただいたライセンスが発行される直前に、ご登録いただいたメールアドレス を ID に用いた AltiumLive アカウントが発行され、このメールアドレス宛てに、初期設定の手順を説明したメールが送信されます。このメールには設定ページへのリンクが貼られており、この設定ページにアクセスして設定を終えると AltiumLive アカウントが利用可能になります。ライセンスの発注後、ライセンスが発行される前でもこの AltiumLive サイトにログインしてプログラムのダウンロードなどができますので、AltiumLive の設定案内メールが届いたらすぐに AltiumLive の設定を行い、プログラムをインストールして製品版ライセンスの到着をお待ちください。

・Altium Designer の評価版とビューワーを請求した場合

評価版とビューワーを請求いただいた場合にも、製品版ライセンスをご購入いただいた場合と同様に AltiumLive が発行されます。評価版およびビューワーは製品版と同じプログラムが用いられていますので、 AltiumLive は評価版とビューワーに対しても、製品版の場合と全く同じ役目を果たします。

次の場合には AltiumLive をご請求 ください

・Altium Designer の利用者が増えた場合。

各ユーザー様の PC へのインストールや認証には AltiumLive アカウントが必要になります。

・Altium Designer 6 / Summer 08/ Winter 09 08/ Summer 09 の再インストール

従来の認証システムはすでに廃止されており AltiumLive Dashboardでの認証が必要になります。 

新旧Altium Designer ライセンス認証サービスの現状

My account 画面からの認証ができない旧バージョンの場合には、AltiumLive  Dashboard が
唯一の認証手段になります。

製品名・バージョン Web e-mail Dashboard My Account
Protel 2004
Altium Designer 6
Summer 08
Winter 09
Summer 09
Altium Designer 10/12/2013/14

AltiumLive Dashboard

 dashboard

古いバージョンではMy Account からの認証ができませんので、再インストールの際には必ず AltiumLive を取得 し Dashboard を使ってライセンスファイルを入手しなくてはなりません。

では以上、AltiuLive をまだ持ちで無い場合には、今すぐご請求 ください。

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他社製品及び Altium 旧製品との互換性

Altium Designer には、他社製品および Altium の旧製品との互換性を保つために、さまざまな CAD フォーマットのファイルの読込と書き出し(保存)をサポートしています。

これらの他機種で作成されたファイルの読み込みは Altium Designer の画面から、ファイルを指定するだけで行う事ができ、外部の変換プログラムを起動する必要はありません。さらに、主要な CAD フォーマットに対してはインポートウィザードガ用意されており、変換条件を精密かつ簡単に設定できます。

またこの読込みと書き出し機能は、プラグインモジュールで提供されています。このプラグインモジュールについては、別途にその仕様を解説したドキュメントが用意されており、これにより機能や使いかたを知ることができます。

例えば OrCAD Capture 読み込み機能の仕様は以下のように説明されています。

capture_plugin500

なお、このプラグイン詳細情報へのアクセスには AltiumLive アカウントへのサインインが必要ですので、まだアカウントを取得されてない場合には Altium Live Requests からお申し込みください。またプラグインの追加方法は、プラグインモジュールの追加 で説舞されています。(2014/11/09 追懐)
 

現在 Altium Designer では、以下のフォーマットで作成されたファイルの読みが可能です。対応バージョンなどの仕様の詳細は プラグインの解説ページ の情報をご確認ください。

回路図データの読込み

・Protel Schematic の全バージョン
・P-CAD Schematic ASCII(V15 & V16)
 ・CircuitMaker 2000
・Orcad Capture (V7, V9 & V10)
・OrCAD-SDT(*.sch)
・PADS Logic
・EAGLE
・DxDesigner
・AutoCAD DXF/DWG

PCB データの読込み

・Protel PCB の全バージョン
・P-CAD PCB ASCII(V15 & V16)
・P-CAD PDIF
・PADS PCB ASCII
・Orcad Layout(V7)
・CADENCE Allegro
・Expedition
・CADSTAR
・EAGLE
・Specctra RTE
・SDRC-IDF Brd
・AutoCAD DXF/DWG(電気層への読み込み)
・Gerber – batch および Single  

回路図の書出し

・Orcad DOS Schematic
・Protel Schematic V4
・Protel Schematic テンプレートファイル
・AutoCAD (DXF/DWG)

回路図ライブラリの書出し

・Orcad Capture (olb)
・Protel Schematic V4 (Protel 99 / 99SE)
・P-CAD V16

PCB の書書出し

・V3 binary (Protel V3 / Protel 98)
・V4 binary (Protel 99 / 99SE)
・V5 binary (Altium Designer 6 の初期のフォーマット)
・AutoCAD (DXF/DWG)
・HyperLynx (hyp)
・P-CAD ASCII
・Protel PCB 2.8 ASCII (Advanced PCB 2.8)
・CADENCE Specctra (DSN)
・SDRC-IDF  (Brd)
・STEP(step / stp)
・Ansoft HFSS (.anf)
・SiSoft Quantum-SI (.csv)

PCB ライブラリの書出し

・V3 binary (Protel V3 / Protel 98)
・V4 binary (Protel 99 / 99SE)
・V5 binary (Altium Designer 6 の初期のフォーマット)
・P-CAD V16(lia)

プロジェクトファイルへの書き出し

・OrCAD Capture (dsn)
・P-CAD Schematic

このように A;tium Designer では多くの種類の CAD フォーマットがサポートされており、Protel P-CAD 等の旧製品、および他社製品に対する互換性は万全です。このような充実した互換機能を備えた CAD ツールは他に見当たらず、おそらく世界一だと思います。

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FPGA/CPLD 入門記事全集|リバースエンジニアリング解説

CQ 出版社から FPGA/CPLD 入門記事全集 が出版されました。

cq_archive

これはトランジスタ技術、Interface、Design Wave 誌の過去の記事を集めたもので、Altium Designer のリバースエンジニンリング機能の解説記事が掲載されています。内容は この記事 の全文です。

またこの記事の構成は、リバースエンジニンリングの手順書に近いものであり、ガーバーデータと PDF回路図から Altium Designer の完全な回路図と PCB で尾他を復元する手順がステップ・バイ・ステップで解説されています。 尚この記事の執筆には Protel 2004 を使いましたが、手順は現在の Altium Designer でも変わりません。

またこのリバースエンジニアリングの記事は FPGA 関連記事として取り扱われていますが、これは CQ 出版が取り上げたサンプル基板がたまたま FPGA 基板であったためであり、記事の内容は特に FPGA に特化したものではありませんのでどのような基板のリバースエンジニアリングにも役立ちます。

以上、リバースエンジニアリングの際には、ぜひともこの記事をお役立てください。

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Altium Designer の動作環境

Altium Designer 14 の Windows 8 正式対応にあわせて、システム要件が更新されています。

Altium Designer の推奨システム要件(Altium がお奨めする動作環境)

• Windows 7 又は Windows 8 の 32/64bit。(Windows Vista and Windows XP での動作確認済)
• IntelR Core? i5 または同等以上のプロセッサ
• メインメモリ8 GByte
• ハードディスクに10GB以上の空きスペース(インストール + ユーザ領域)
• 1680 x 1050(ワイドスクリーン)、または1600 x 1200(比4:3)画面解像度 のデュアルモニタ
• NVIDIA® GeForce® 8000 シリーズ、256 MB以上のグラフィックカードまたは、同等以上のカード
• USB2.0ポート(Nanoboard-NB2 又は NanoBoard 3000に接続する場合)
• Adobe® Reader® 8またはそれ以上
• DVDドライブ
• インターネットに接続で出来る環境
• Microsoft Excel(BOMテンプレート利用に必要) 

グラフィック環境についての注意点 8500 GT、256mbでテストされています。また3Dビジュアライゼーションなどの優れたグラフィックエンジンをフル活用するには、グラフィックカードがDirectX 9.0c、Shader model 3をサポートしている必要があります。

Altium Designer の最小システム要件(最低限必要な動作環境)

• Windows XP SP2 Professional(Windows Vista and Windows 7 での動作確認済)
• Intel® Pentium™ 1.8 GHz、または同等以上のプロセッサ
• メモリ2 GByte
• ハードディスクに 3.5 GB以上の空きスペース(インストール + ユーザ領域)
• メインモニタには画像解像度 1280 x 1024画面解像度
(デュアルモニタは強く推奨します。2台目のモニタは最低でも画面解像度1024 x 768)
• NVIDIA® GeForce® 6000/7000シリーズ、128 MB以上のグラフィックカード2または、同等以上のカード
• USB2.0ポート(Nanoboard-NB2又はNanoBoard 3000に接続する場合)
• Adobe® Reader® 8 またはそれ以上
• DVDドライブ
• インターネットに接続できる環境
• Microsoft Excel(BOMテンプレート利用に必要)

グラフィック環境についての注意点

3Dビジュアライゼーションなどの優れたグラフィックエンジンを最大限活用するには、グラフィックカードがDirectX 9.0c、Shader model 3をサポートしている必要があります。

グラフィックカードの重要性

グラフィックカードは、システムパフォーマンス及び安定性に大きく影響する重要なハードウェアですので、上記システム用件を満たすものから慎重に選択してください。また Altium Designer の PCB と回路図エディタは DirectX 9.0c の利用を前提に最適化されています。このため、DirectX 9.0c またはそれ以降の acceleration が無い “workstation” のグラフィックカードはパフォーマンスが劣りますので、このようなワークステーションカードではなく、ゲームカードを使用することを強くお奨めします。

FPGA 設計に必要なインストール

FPGA設計を行う際、3rdパーティツールのインストールが条件となります。それぞれのFPGAベンダーからダウンロードできます。Altium Designerがサポートしているベンダーツール及びデバイスの一覧はコミュニティの項目から見れます。

以上は Altium のホームページからの転載ですが、現実には設計対象の規模の大小によっても変わってきます。もし、インストールを予定している PC の選択に自信が持てないようであれば、一度トライアルプログラム(試用版・評価版)をインストールしてお試しになることをお奨めします。

動作環境その他に関するお問合せ、及び評価版のご請求は フォーム または info@anvil.co.jp まで。

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Altium Designer が Windows 8 に正式対応

Altium Designer が Windows 8 に正式に対応しました。Windows 8 への対応が謳われているのは、v14.2.4 以降となっており、それ以前のものは非対応です。尤も非対応といっても動作しないということではなく、完全な動作を保証しないという事ですので、実際には  v14.2.3 以前の多くの Altium Designer がWindows 8 環境で動いています。

なおこの Windows 8 への対応など Altium Designer の動作環境が System Requirements で説明されていますのでご覧下さい。

I以下は  Summer 08 以降の対応 OS の一覧です。

製品・バージョン名 対応 OS 販売j時期
Altium Designer Summer 08 Windows XP ~ Windows Vista 2008
Altium Designer Winter 09 Windows XP ~ Windows Vista 2009
Altium Designer Summer 09 Windows XP ~ Windows Vista 2009 – 2011
Altium Designer 10 Windows XP ~ Windows 7 2011 – 2012
Altium Designer 12 Windows XP ~ Windows 7 2012 – 2013
Altium Designer 2013 Windows XP ~ Windows 7 2013
Altium Designer 14(v14.2.3 以前) Windows XP ~ Windows 7 2013 – 2014
Altium Designer 14(v14.2.4 以降) Windows XP ~ Windows 8 2014 –

 以上、旧バージョンをお使いの場合には Windows 8 対応済みの最新版への移行をご検討ください。

 

 

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Altium Designer 旧バージョンのインストールと認証

今週に入った途端、急に Altium Designer の再インストールの手順についての問合せが増えました。

Windows XP から Windows7/8 への移行による再インストールが必要になったという事なのですが、 Altium Designer のインストール・認証に必要な情報が十分であることが、が急激な問合せ増加の原因です。

旧バージョンの Altium Designer は、現在ユーザー様側からアクセスできる情報と手段では認証ができませんので、あれこれ試す前に お問合せ ください。

Altium Designer 10 以降のバージョンでは My Accountでの認証が可能ですが、それ以前のバージョンでは AltiumLive Dashboard 以外では認証ができません。またインストールプログラムのダウンロード先は非公開です。このため、Summer 09 以前のユーザーはまず AltiumLive アカウントの取得が先決であり、このためには代理店へのコンタクトがどうしても必要になります。

また以前は Altium Account Manager での認証が可能でしたがこれはすでに廃止されており、その機能が AltiumLive Dashboard に引き継がれています。加えてて e-mail による認証サービスも終了しており、旧バージョンのユーザーによってはこの  Dashboard が唯一のライセンス認証手段になります。

新旧Altium Designer ライセンス認証サービスの現状

製品名・バージョン Web e-mail Dashboard My Account
Protel 2004
Altium Designer 6
Summer 08
Winter 09
Summer 09
Altium Designer 10/12
Altium Designer 2013
Altium Designer 14

 なお Altium Designer ユーザー情報サイト では  Altium Designer のセットアップ等、運用に役立つ技術情報が豊富に提供されていますのでご利用ください。

以上、不明点については お気軽にお問合せ ください。

http://altium.designer-info.net/

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複数の Altium Designer ライセンスの発行形態

Altium Designer には スタンドアロン、オンデマンド、プライベートサーバーの 3つのライセンスタイプがありますが、この選択に加え、複数のライセンスを利用する場合にはその発行形態を選ぶことができます。

たとえば、スタンドアロンライセンスは、1台の PC に対して 1ライセンスが提供される形態ですので、複数のライセンスを利用する場合でも 1つのライセンスキー(シリアル番号)に対して 1 ユーザーのライセンスが提供されるという形態しか存在しません。しかし、オンデマンドライセンスとプライベートサーバーライセンスの場合には、1つのライセンスキーに対して複数ユーザーのライセンスを発行するという形態が存在します。

このため、例えば 2 ユーザー分の Altium Designer ライセンスを利用する場合には、1つのライセンスキー(シリアル番号)に対して 2 ユーザーのライセンスが提供される形態のものを 1つ購入するか、1つのライセンスキーに対して 1 ユーザーのライセンスが提供されるものを 2 つ購入するかの、いずれかを選択することができます。この 2つの形態のそれぞれには、以下のようにメリットとデメリットがありますので、事前に検討し発注時に指定することが必要です。

1 シリアル 2 ユーザーライセンス x 1本の場合
ライセンス選択画面に使用可能なライセンスとして、 1 つしかリストされませんので、このリストさえ選択しておけば、購入したライセンス数(2ライセンス)の範囲でのライセンスの利用が可能になります。しかし、2ライセンスが 1 本にまとめられている形ですので、保守契約やアップグレードの際には、2ライセンス同時に購入することが必要になります。

1 シリアル 1 ユーザーライセンス x 2 本の場合
ライセンス選択画面に使用可能なライセンスとして、 2 つリストされます。この場合にはユーザー自身がリスト表示を確認して、空いている(他のユーザが使っていない)ライセンスを選ばなくてはなりません。しかし、1 ライセンスずつバラバラに提供されているので、1ライセンスごとに保守や、アップグレードを購入することができます。

このように2つの形態は一長一短です。ユーザー様からの指定が無い場合、プライベートサーバーの場合には、複数ユーザーをを 1 つのシリアルにまとめてお届けしています。またオンデマンドの場合には、1 シリアル 1 ユーザーの形態でお届けしています。ただし、オンデマンドの場合でも、複数のユーザーが 1 シリアルにまとめられたプライベートサーバーからアップグレードされる場合には、複数のユーザーが 1つのシリアルにまとめられた形態で発行されます。

以上、ご指定どおりの形態での発行が可能ですので、発注時にご指定ください。。

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使用許諾契約書 |スタンドアロンの 2台目インストール

Altium の 使用許諾契約書 の冒頭には「使用許諾契約に同意できない場合には、即座に返品するように」と書かれています。しかしこのような負の取引は決して好ましいものではありませんので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき、許諾条件にご同意いただいたうえでご発注くださるようににお願いいたします。 2015年5月の改訂版

さて Altium Designer には 3種類のライセンスタイプが用意されていますが、その中で最も安価なスタンドアロンタイプの使用許諾条件を読み解いてみたいと思います。

スタンドアロンは 1台の PC に対してのみインストールが許可されているライセンスタイプであり、複数の PC へのインストールは許可されていません。しかし下記条項により、契約者本人に限り排他的な値用を条件に自宅用 PC に追加インストールすることが特別に許可されています。

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 この条項にあるように、ライセンスの使用許諾受けた本人に限り、自宅の PC にプログラムを追加インストールして排他的に利用することができますが、この場合、本人以外による使用は認められていません。また、自宅 PC にに限定されることが明記されており、ノート PC にインストールした場合でも、出先に持ち出して使用することは許可されていません。

スタンドアロンは最も安価ですが、複数の PC にインストールできす、ライセンスの稼動率を上げにくいのが難点ですが、自宅での利用によりこのデメリットを補うことができます。

なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの見解です。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身の解釈でご判断ください。さらに末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。

以上、使用許諾契約書の内容に関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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使用許諾契約書 |Altium Designer を国外で使用

Altium の 使用許諾契約書 の冒頭には「使用許諾契約に同意できない場合には、即座に返品するように」と書かれています。しかしこのような負の取引は決して好ましいものではありませんので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき、許諾条件にご同意いただいたうえでご発注くださるようににお願いいたします。 2015年5月の改訂版

さて、Altium Designer を海外の出張先で使いたいが可能か?というお問合せをよくいただきます。これに対する回答は、一時的に使用することはできるが、恒久的に使用できないということになります。

使えるかどうかについては、プログラムが動くかどうかという点と、ライセンス許諾の範囲内かどうかという点の両面から考える必要がありますが、少なくとも現在の Altium Designer のプログラムはインターネットさえあれば、世界中のどこででも動作させることは可能です。

しかし、動くという事実と使っても良いということは別の話であり、動いたとしてもライセンス許諾の範囲と超えた使用は許されません。そこで、ライセンス許諾契約書 をよく読むことが必要になります。

ライセンス許諾契約書 では、マルチユーザーライセンスでは国内使用を前提としたコンチネンタルライセンスと海外での使用を前提としたワールドワイドライセンスの 2種類の存在することが明記されており、国外(別の大陸)で使用する場合には、ワールドワイドライセンスを購入しなくてはならないことがわかります。

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また、シングルユーザーライセンスの場合にはどうなのかについては、記載されていませんので仕入先に確認したところ、現在国内で販売されているライセンスは全てコンチネンタルライセンスであり、国外での恒久的な使用は許可されていないとの回答がありました。しかし別の条項で一時使用が許可されていおり、出張による持ち出しであれば問題が無いことがわかります。一方、事業所の新設や移転により海外での使用を計画されている場合には、なんらかの対応が必要になりますので、別途ご相談いただく事が必要になります。

なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの解釈によるコメントです。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身で解釈でご判断ください。また、ライセンス使用開始時点のリビジョンの使用許諾契約書をダウンロードして保管しておかれることをお奨めします。

さらにこの契約書の末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。 

なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの見解です。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身の解釈でご判断ください。さらに末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。

以上、使用許諾契約書の内容に関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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使用許諾契約書|外部設計者による Altium Designerの利用

Altium の 使用許諾契約書 の冒頭には「使用許諾契約に同意できない場合には、即座に返品するように」と書かれています。しかしこのような負の取引は決して好ましいものではありませんので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき、許諾条件にご同意いただいたうえでご発注くださるようににお願いいたします。 2015年5月の改訂版

さて、購入した Altium Designer を社外の設計者が使っても良いか?とというお問合せといただくことがあります。Altium Designer の 使用許諾契約書 にはこのような場合の許可条件が示されています。

Altium Designer のライセンスは、使用許諾契約書に許諾したユーザーに対して提供されます。しかし、Altium Designer ではフレキシブルな認証システムにより、ライセンスを購入した契約当事者以外のユーザーでも、容易にライセンスにアクセスできます。たとえば、オンデアンドライセンスでは、AltiumLive にサインインすることさえできれば、だれでもライセンスを使用することができます。そしてこの Altium Designer のライセンス管理ステムの特長を行かすべく Altium では使用許諾契約を行っていない不特定のユーザーに対しても、ライセンスの使用が許可しています。

2.3. 使用の制限。本契約により、お客様は、お客様がAltiumから許諾された条件に従って許諾資料をインストールし、使用する権利を付与されます。上記にかかわらず、Altiumは、お客様に対し、許諾資料を一時使用することを承諾します。ただし、お客様のライセンスが本契約に基づきそのように制限されている場合は、当該使用の結果、お客様が随時使用することを許可されているものより多くの許諾資料のコピーを使用することにならない場合に限るものとします。

この条項では、該当ライセンス契約ユーザー数の範囲内であれば、使用許諾契約が成立していない利用者に対しても、ライセンスの使用を認めています。この事により、管理者が購入しセットアップしたライセンスを、不特定多数のの設計者が利用することが可能になります。

また、遠隔地の事業所でライセンスを使用したい場合や、社外の設計者に貸し出したい場合があります。このような外部ユーザーの利用についても、以下の条項ににあるように条件付きで許可されています。

2.3.1. いかなる場合においても、お客様は以下のことを行わないものとします:a)お客様の関連会社、子会社または部門、異なる地理的場所に所在するお客様の事業の一部、または第三者に対して、いかなる一部であれ、許諾資料をコピーすること、これにアクセスすること、これを使用することを許可すること(お客様がコンチネンタルライセンスまたはワールドライセンスに基づき許諾資料を許諾されている場合を除く);上記にかかわらず、上記第2.3項に記載の通り、お客様は、許諾資料を一時使用できます。 (以下省略、源文 参照のこと)

以上のようにこの条項の冒頭で、契約当事者ではない遠隔地や社外のユーザーの使用は禁止されています。しかしその末尾に「許諾資料を許諾されている場合を除く」と付記されています。AltiumLive を取得し利用者自身がインストールする場合には、その過程で「許諾資料を許諾」していますので、遠隔地の事情所や別会社のユーザーでも使用が許可されるということになります。また、一時使用であればこの条項によって制限されることなくライセンスを使用できることが明記されています。

このようなライセンスの許可範囲と制限に関して、使用許諾契約書の 2.3. 使用の制限、および 2.3.1, 2.3.3, 2.3.4 に詳しく示されています。

altium_eula_4

Altium Designer では複数のライセンスタイプ選ぶことができ、オンデマンドライセンスでtアカウントへのサインインさえできれば世界中どこからでもライセンスにアクセスすることができます。しかし実際にできる事と許可されていることは異なりますので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき許諾範囲内でご使用いただくようにお願いします。

なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの見解です。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身の解釈でご判断ください。さらに末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。

以上、使用許諾契約書の内容に関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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使用許諾契約書|Altium Designer の一時使用条項

Altium の 使用許諾契約書 の冒頭には「使用許諾契約に同意できない場合には、即座に返品するように」と書かれています。しかしこのような負の取引は決して好ましいものではありませんので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき、許諾条件にご同意いただいたうえでご発注くださるようににお願いいたします。 2015年5月の改訂版

さて、Altium Designer の使用許諾契約書には「一時使用条項」なるものがが存在し、これににより許諾範囲が大きく広げられています。そこで今回この一時使用条項について読み解いてみたいと思います。

国内で販売されている Altium Designer の ライセンスは、使用許諾契約書 に合意したライセンス購入者に対して、国内での使用を条件にライセンスが提供されています。

しかし、オンデマンドライセンスやプライベートサーバーライセンスでは、ライセンス購入者以外の複数のユーザーが利用することを前提としていますので、使用許諾条件に対する合意手続きを行わずにライセンスが使用されるケースが多々発生します。また国際化が進む中、世界中のどこからでもアクセスできる利便性の高いオンデマンドライセンスは、海外の出先で利用されるケースがあります。Altium Designer の使用許諾契約書では、このような不特定多数のユーザーや海外でのライセンスの利用が、一時使用として許可されています。

まず、海外での利用については条項 1.23で許可されることが明記されています。ただしここでは、期限が存在する一時使用であることが条件になっていますので、現地で恒久的に使用することは許可されていません。

また、ポータブル PC にインストールして海外に持ち出すことは問題なさそうですが、現地の PC にインストールして良いかどうか?については、少しはっきりしないところがあります。一時使用の結果、追加コピーの作成やインストールが行われてはならないと書かれていますが、プログラムのインストールは一時使用の結果ではなく、一時使用を行うために事前に行いますので、解釈が難しいところです。これについてはおそらく、一時使用を行った後、アンインストールしなくてはならないという事だと思われます。

さらに後半の実例による補足の最後に、「いかなる場合においても、当該契約者のコンピュータまたはコンピュータネットワーク上にこれのコピーを残すことまたはこれをインストールすることはしないものとします」 と書かれています。この文面も解釈が難しいところではありますが、インストールをしないか、もしインストールした場合には、使用後にコピーが残らないように消去しなくてはないという事なのではないかと思われます。

Altium Designer の製品版プログラムは、無償で提供されているビューワーや評価版と共通ですので、製品版ライセンスの利用以前に、プログラムのインストールがすでに PC 上に存在する場合があり、この事が上記の可否判断をさらに難しくしています。

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また、ライセンスされていないユーザーでもライセンスを一時使用できることが、条項 2.3.2で説明されています。この条項に書かれている「お客様」とはライライセンスの購入者ではなく、ライセンスされていないライセンスの利用者を示しています。ライセンスの購入者と比較すると、許可の範囲が大きく制限されていることがわかります。

重複しますが、一時使用者の PC  およびネットワーク上に許諾資料をインストールしないものとするという制限については、これができなければ、一時使用者の PC上でライセンスを利用することができません。そしてその一方で Altium は、ライセンスの発行とは分離された形で AltiumLive アカウントを発行しプログラムのインストール手段を提供しています。このため、AltiumLive の発行により、一時使用においてもプログラムのインストールが許可されているという解釈もなり立つと思います。

さらに条項 2.3.3 には、スタンドアロンライセンスを利用する場合には、1つのライセンスを 1台の PC だけでなく、自宅の PC にもインストールすることが許可されていますす。ただしこの場合、両方の同使用は認められていません。

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なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの見解です。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身の解釈でご判断ください。さらに末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。

以上、使用許諾契約書の内容に関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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使用許諾契約書|ライセンスは誰(どこ)に提供されるのか?

 Altium の 使用許諾契約書 の冒頭には「使用許諾契約に同意できない場合には、即座に返品するように」と書かれています。しかしこのような負の取引は決して好ましいものではありませんので、事前に使用許諾契約書を詳しくお読みいただき、許諾条件にご同意いただいたうえでご発注くださるようににお願いいたします。 2015年5月の改訂版

さて Altium Designer のライセンス購入時には、ユーザー登録を行いこのユーザーに対してライセンスが納品されます。しかし、このユーザー情報には組織名と部門名、個人名などが含まれており、ライセンスの提供先(使用許諾先)が会社(学校)なのか?、またその中の一部門なのか?、またその組織に所属する個人なのか?はっきりしません。

そこで、使用許諾契約書の内容を確認してみました。まず全体をみわたしましたが、ライセンス相手を明示的に示してしる条項は見当たりませんでした。しかし、複数の条項に制限事項の記載があり、これらから使用許諾先を推測することができます。

たとえば、条項 2.3.1.に禁止事項として「お客様の関連会社、子会社または部門、異なる地理的場所に所在するお客様の事業の一部、または第三者に対して、いかなる一部であれ、許諾資料をコピーすること、これにアクセスすること、これを使用することを許可すること」という記載があります。

adeula201308

ここでは「異なる地理的場所に所在するお客様の事業の一部」に対して使用を認めておらず、実質的に使用許諾の相手(範囲)はライセンスを購入した会社の同一敷地内の事業部ということになり、ユーザー登録された個人名はその管理者ということになります。
* 注: 英語版 EULA の Divisions の表記を日本語 EULA では部門と表記されていますが、ここではこれを事業部と表記しています。

しかし、この条項で使用が許可されていない「関連会社、子会社または部門、異なる地理的場所に所在するお客様の事業の一部、または第三者」についても「一時使用」の形でライセンスの使用が認められており、条項1.23.で規定された制限の範囲内でライセンスを利用することができます。

また「同一敷地内の事業所」内の全てが使用許諾の対象になる訳では無いことに注意しなくてはなりません。使用許諾を得るには、使用許諾契約書に対する同意が必要です。しかし、管理者がインストールしたプログラムを利用する場合には、利用者は使用許諾契約書への同意手続きを行っていません。このため、自分自身でプログラムをインストールしていない場合には、規定の上では一時使用としてライセンスを利用していることになり、項1.23.による制限を受けることになります。

以上、ご購入いただいたライセンスは、他部署であってもも同一敷地内の同一事業部であれば、正式に使用許諾されたライセンスとして遺憾ご利用いただくことができます。また一時使用であれば、異なる住所にある関連部門、子会社、関連他社などでご利用いただくことができます。

以上、、管理者の方々はこの 使用許諾契約書 の内容を詳しく読み、その制限を超えない範囲で運用していただくようにお願いします。

なお、ここでの使用許諾契約書の解説はあくまでアンビル コンサルティングの見解です。使用許諾契の内容は、製造元とエンドユーザ様との間の合意事項ですので、ご自身の解釈でご判断ください。さらに末尾には「本契約の翻訳に起因して不明確な点が生じた場合は、英語版を真正版と見なし、これが優先するものとします」という条項がありますので、クリチカルな部分については 英語の原文 を確認することが必要になります。 

以上、使用許諾契約書の内容に関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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傾向と対策|プライベートサーバー

Altium Designer プライベートサーバー・ライセンスの特徴をご紹介します。

プライベートサーバー・ライセンスは通常ネットワーク・ライセンスまたはフローティングライセンスと呼ばれているものであり、LAN  に接続されている複数の PC で Altium Designer のライセンスを共用することができます。

まずは以下の表をご覧下さい。(価格改定:2014/07/01)

(* 価格表記は税別) スタンドアロン オンデマンド プライベートサーバー
ライセンス共用 困難 容易 容易
社外での使用 容易 容易 困難
サーバーの設置 不要 不要 必要
インターネット常時接続 不要 必要 不要
PCB付(拡張)価格 884,000円 991,000円 955,000円
PCB無(基本)価格 291,000円 324,000円 313,000円
PCB付(拡張)保守価格 170,000円 170,000円 170,000円
PCB無(基本)保守価格 71,000円 71,000円 71,000円

プライベートサーバー・ライセンスでは、LAN に接続された複数の PC で Altium Designer ライセンスを共用することができます。LAN 上に設置されたサーバーからライセンスを受け取る仕組みになっており、Altium Designer がインストールされている PC もライセンスを管理する サーバーもインターネットに接続されている必要はありません。

このため、インターネットのコンディションの景況を受けることなく安定な運用が可能です。しかし Altium Designer がインストールされている PC は LAN に繋がっていることが必要ですので、そのままでは Altium Designer を社外に持ち出して使用することができません。このため、 Altium Designer を社外にもし出したい場合には、別途にスタンドアロンまたはオンデマンドライセンスを用意する必要があります。まもう一つの持ちだしを可能する手段として Altium Designer がインストールされた PC にサーバープログラムを一緒にインストールしてしまうという方法があります、しかしこれを行う場合には使用許諾契約の範囲を超えないように細心の注意を払う必要があります。また、社外での利用を回路図・PCB などのデザインファイルの参照だけに限定する場合には、無償で提供されているビューワーライセンスを利用するという方法もあります。

このプライベート・サーバーはインターネットに依存せず運用でできますので、インターネットの障害の影響を受けることはありません。このため、多数のライセンスを利用する場合でも安心です。一方で、インターネットを介して提供される情報が受け取れないことのデメリットもあります、例えば保守契約を更新した場合にも、更新後の保守期間がサーバーに自動的に反映されませんので、保守契約を更新した場合には必ずライセンスの再認証が必要になります。また、Altium Designer プログラムのアップデートを行う場合には、インターネットへの接続が必要になりますので、Altium Designer がインストールされた pc については、常時インターネットに接続された状態で運用した方が便利です。

あともう一つ、プライベートサーバーで複数のライセンスを利用する場合には、通常 1つのライセンス(1つのシリアル番号)で複数のユーザーが同時に利用できるという形態でライセンスが発行されますが、1つのライセンスにまとめてしまわず、いくつかに分割することもでぃます。これについては 複数の Altium Designer ライセンスの発行形態 で解説されていますのでご覧ください。

では、このようなプライベートサーバーの長所と短所を理解してライセンスタイプを選択し、有効にご利用ください。

以上、ライセンスタイプに関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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傾向と対策|オンデマンド

Altium Designer オンデマンド・ライセンスの特徴をご紹介します。

オンデマンド・ライセンスでは複数のユーザーで Altium Designer のライセンスを共用することができます。しかも、インターネットへの接続ができればどのような場所からでもライセンスを利用することができます。

まずは以下の表をご覧下さい。(価格改定:2014/07/01)

(* 価格表記は税別) スタンドアロン オンデマンド プライベートサーバー
ライセンス共用 困難 容易 容易
社外での使用 容易 容易 困難
サーバーの設置 不要 不要 必要
インターネット常時接続 不要 必要 不要
PCB付(拡張)価格 884,000円 991,000円 955,000円
PCB無(基本)価格 291,000円 324,000円 313,000円
PCB付(拡張)保守価格 170,000円 170,000円 170,000円
PCB無(基本)保守価格 71,000円 71,000円 71,000円

オンデマンド・ライセンスでは複数のユーザーがライセンスをを共用できます。しかも、インターネットへの接続ができるのであればどんなに離れた社外ででも Altium Designer を利用することができます。このようにオンデマンドの最大の利点は、ユーザーの勤務地だけでなく別の地域にある支店・支社・子会社、取引先、不特定の出先などどででも Altium Designer を利用できることです。プライベートサーバーもライセンスの共用を目的としたものですが、共用できるのはライセンスサーバーが設置されている社内の LAN にアクセス可能な範囲に限られています。

このオンデマンドでは、Altium が設置したサーバーからインターネットを介してライセンスを受け取る仕組みになっており、社内にライセンスサーバーを設置すつ必要は無く大変手軽です。しかし、ファイアーウォ-ルやインターネットの偶発的な障害によってこの外部のサーバーに接続できない場合には、Altium Designer wを全く利用できません。

このようにオンデマンドではインターネットの信頼性に対する懸念を完全には払拭できず、おそらくこれがオンデマンド唯一の弱点といえます。

しかし、オンデマンド・ライセンスにはローミングモードという、一時的にライセンスを PC にダウンロードして利用できる仕組みが備えられており、これを使うとスタンドアロンと同様にインターネットへの接続が不要になります。このローミングモードではインターネットに接続できない出先や、障害によりインターネットに接続できなくなった場合でも Altium Designer を使用することができます。 このローミングモードはあまり利用されていようですが、出張時や集中的にフルタイムで Altium Designer を使用する場合には事前にローミングモードに切替てる事により、オンデマンドの弱点をカバーできます。

あともう一つ、オンデマンドの場合には 1つのライセンス(1つのシリアル番号)で複数のユーザーが同時に利用できるという形態で、ライセンスを購入する事が可能です。これについては 複数の Altium Designer ライセンスの発行形態 で解説されていますのでご覧ください。通常は、オンデマンドの場合には通常、1ライセンス・1ユーザーのものが提供されますが、1ライセンス・複数ユーザーのものも提供可能ですので注文時にご指定ください。

では、このようなオンデマンドの長所と短所を理解してライセンスタイプを選択し、有効にご利用ください。

以上、ライセンスタイプに関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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傾向と対策|スタンドアロン

Altium Designer スタンドアロン・ライセンスの特徴をご紹介します。

スタンドアロン・ライセンスは1台の PC に対してのみインストールが許可されているライセンスタイプです。セットアップ時以外にはインタネットへの接続は必須ではなく価格も安いことから、最も手軽に利用できるライセンスタイプです。

まずは以下の表をご覧下さい。(価格改定:2014/07/01)

(* 価格表記は税別) スタンドアロン オンデマンド プライベートサーバー
ライセンス共用 容易 容易
社外での使用 容易 容易 困難
サーバーの設置 不要 不要 必要
インターネット常時接続 不要 必要 不要
PCB付(拡張)価格 884,000円 991,000円 955,000円
PCB無(基本)価格 291,000円 324,000円 313,000円
PCB付(拡張)保守価格 170,000円 170,000円 170,000円
PCB無(基本)保守価格 71,000円 71,000円 71,000円

このスタンドアロンライセンスの 1つの長所として、インターネットへの依存度が低いことがあげられます。クラウド秘術を多用している Altium Desugner ではセキュリティ確保のために設置されたファイアウォールにより、Altium Designer と外部のサーバーとの接続がブロックされ、認証がうかくいかないという場合があります。しかしスタンドアロンの場合にはは汎用のブラウザを利用してライセンスファイルをダウントードできますので、このような問題を回避できます。また、偶発的なインターネット障害の影響を受けることはありません。

また出先への持ち出しは可能ですが、普段、ノート PC ではなく据え置き型の PC で使用している場合には、この大きなPC 本体を運ばなくてはなりませんので、オンデマンドのように持ち出しは容易ではありません。このような持ち出しの必要性に備えて、無償のビューワーを入手して普段持ち歩く PC にインストールしておけば、いつでも回路図やPCB を参照することができますので、出先での打ち合わせになどに使え、便利なのではないかと思います。

この長所は、外部のサーバーと未接続で動作する仕組みによるものですが、不便な面も無いわけではありません。例えば、サブスクリプションを更新した場合でも、更新後の期間が Altium Designer に自動的には反映されませんので、サブスクリプションを更新した場合には必ず、再認証しなくてはなりません。

このようにスタンドアロンは、他のライセンスタイプのようにインターネットへの依存度が低く手軽に利用できますが、アップデートや情報入手の際の利便性を確保するために、できるだけインターネットに接続して使用されることをお奨めします。

またスタンドアロンには、本質的に複数の PC にインストールして利用者が 1つのライセンスを共用することが出来ないという短所があります。しかし例外として同一の利用者がもう1台別の PC にインストールして自宅で利用することが特別に許可されています。ただしこの特別に使用が許可された 1台を出張先に持ち出したり他の人が使用することは許可されていません。

では、このようなスタンドアロンの長所と短所をよく理解してライセンスタイプを選択し、有効にご利用ください。

以上、ライセンスタイプに関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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Altium Designer の 3つのライセンスタイプ

Altium Designer には、スタンドアロン(ノードロック)、プライベートサーバー(ネットワーク)、オンデマンドの 3種類のライセンスタイプが用意されています。このうちの「オンデマンド」は他に余り見られないユニークなものであり、ノードロックライセンスの簡便さとネットワークライセンスの共有機能を兼ね備えた、大変面理なライセンスタイプです。

このオンデマンドではネットワークライセンスと同様、購入したライセンスが置かれているサーバーからライセンスを受け取るしくみになっており、複数のユユザーがライセンスを共有することができます。しかしネットワークライセンスのように社内のLAN上に設置されたサーバからではなく、インターネットを介して Altium のサーバーからライセンスを受け取ります。このため社内にライセンスサーバーを置く必要はありません。また Altium Designer を社外で使用したい場合、インターネットにさえ接続できれば、どこででもライセンスを受け取ること事がでじますので、出張時などには大変便利です。

このオンデマンドでは、インターネットに接続できない場合にはライセンスを受け取ることができず、Altium Designer を利用することができません。しかしこのような場合びために、このネィティブなモードの他にローミングモードが用意されています。このモードに切り替えて一時的にライセンスをローカルにダウンロードすることによって、スタンドアロンと同じようにインターネットに接続できない環境でも利用することことができます。なおこの切替にはインターネットへの接続が必要です。

スタンドアロン(ノードロック)とプライベートサーバー(ネットワーク)は他社製品や Altium の以前の製品と同様ものものです。この両者とも運用時にはインタ-ネットへの接続は不要ですが、インストールと初回の認証、およびプログラムのアップデートの際にはインターネットへの接続が必要です。なお、ライセンスサーバーがインターネットに接続されてない場合には、インターネットに接続されている他の PC を利用して認証することができます。

またこれらのライセンスタイプは、Altium への依頼により、購入後に変更することができます。

しかしライセンスタイプの切替には、製品価格の差額と手数料のご負担が必要になりますので、以下の要点をご確認の上、慎重にお選びください。

スタンドアロン(ノードロック)

認証をを終えた後は、インターネットにも LAN にも接続できない環境で使用できます。このため社外への持ち出しが容易です。ただし、1台の PC だけにしかインストールがが許可されていませんので、複数の ユーザーの間でライセンスを共有したい場合には、PC ごと使いまわす必要があります。ただし、自宅での一時使用に限り、同時に使用しないことを条件に2台の PC にインストールすることが認められていますので同時でなければ自宅と会社の両方で使用することができます。

オンデマンド

デフォルトのモードで使用する場合にはインターネットへに常時接続されていることが必要ですが、ローミングモードに切り替えることによりインターネットに接続できない環境でも使用できます。もちろんLAN への接続も不要ですので、社外への持ち出しが容易です。さらに このオンデマンドはインターネット上に設置されたライセンスサーバからライセンスを受け取るシステムですので、複数の PC やユーザの間でライセンスを共有する事ができます。

プライベートサーバー(ネットワーク

LAN に接続された複数の PC でライセンスを共有することができます。認証時以外、インターネットへの接続は不要ですが LAN 上へのライセンスサーバへの設置のが必要であり、Altium Designer を利用する場合には常時 LAN に接続されていなくてはなりません。このため、Altium Designer を社外で使用するのは極めて困難です。なおイレギュラーな用法として、1台の PC に Altium Designer とライセンスサーバープログラムの両方をインストールして、LAN もライセンスサーバも無い環境で使用することができます。ただしこの用法を用いる場合には、ライセンス許諾契約の範囲を超える事は無いように細心の注意意が必要です。

さてどれを選ぶか?

ライセンスタイプ ライセンス共有 社外での使用 サーバーPC 常時インターネット
スタンドアロン 困難 容易 不要 不要
オンデマンド 容易 容易 不要 必要
プライベートサーバー 容易 困難 必要 不要

 この 3つのライセンスタイプの特徴を一覧表にしてみました。これを見るとすぐに、通常の用途においてはオンデマンドが最適であることがわかります。価格的にはスタンドアロンが一番安く、オンデマンドは一番高く設定されていますが、オンデマンドにはこの価格差以上のメリットがありますので、Altium Designer 導入の際にはまず、オンデマンドを第一候補にされてはいかがでしょうか?

以上、ライセンスタイプに関するお問合せは info@anvil.co.jp または Altium Designer お問合せフォーム にて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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